はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン4週連続陽線、週足終値は昨年5月のテラショック前水準に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

前週末10日の米NY株式市場では、ダウ平均株価は前日比391.1ドル(1.1%)高、ナスダック指数は276.6ポイント(2.0%)高で取引を終えた。

国際通貨基金(IMF)のパネルディスカッションで、パウエルFRB議長が「必要に応じて躊躇なく利上げする」などと水を差したことで売りが先行したものの、週末にかけて見直し買いが入ったものとみられる。

関連:仮想通貨ソラナ50ドル台復帰 追加利上げ懸念後退で米国株反発|11日金融短観

関連:仮想通貨投資家にもオススメの株式投資、日米の代表的な仮想通貨銘柄「10選」

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン価格は前日比0.99%高の1BTC=37,240ドルに。

BTC/USD週足

週足は4週連続で陽線を付け、終値ベースでは前週の35,035ドルから2,000ドル幅上昇。昨年5月に発生したアルゴリズム型ステーブルコイン「TerraUSD(UST)」の崩壊を発端にしたテラ・ショック及びThree Arrows Capital(3AC)破綻前の水準である37,086ドルに達した。

最大手資産運用会社ブラックロックがイーサリアム(ETH)現物ETFの申請準備をしていることが報じられたこともあり、ビットコインETF(上場投資信託)をめぐる思惑のほか、アルトコイン相場の循環物色が相場を牽引している。

関連:ETH大幅高、ブラックロックが現物型イーサリアムETF上場申請へ

関連:アルト相場に支えられビットコイン高騰、地合いの強さが継続|bitbankアナリスト寄稿

暗号資産(仮想通貨)取引所BitMEX創業者のアーサー・ヘイズ氏は、パレスチナ戦争の勃発以来BTC価格が26%上昇したのに対し、長期米国債ETFであるTLTはわずか3%の上昇にとどまっていることを指摘。「仮想通貨ほど中央銀行のバランスシートの増加を上回るパフォーマンスを示した金融商品は過去に存在しない」と語った。

一方、ストラテジストのAli Martinez氏は、ビットコインの週足および3日足において、TDシーケンシャルに売りシグナルが点灯したと指摘した。同氏によれば、TDシーケンシャルの買いシグナルが点灯した9月初旬以降に強気相場が始まっており、指標としての信頼性には一定の定評がある。

トム・デマークが考案したTDシーケンシャルは、チャート上の高値・安値のパターンを分析し、数値的なシーケンスに変換することで、相場の転換点を予測しやすくなるとされるものだ。

短期的な反転を示唆する“9”の点灯は、過去の相場では、いずれも押し目や戻りなど反転シグナルとして機能した。

また、Ali Martinez氏は「BTCが10月下旬に34,000ドルを超えて急騰して以来、ビットコインマイナー(採掘業者)は5000BTC(1億7500万ドル相当)以上を売却している」と指摘。半減期を控えたマイナーの売り圧力が続く可能性を示唆した。

ソラナ続伸

ソラナ(SOL)の続伸が止まらない。

SOLは13日までに前週比38.9%高の58.1ドルを記録し、年初来高値を更新。XRPに次ぐ時価総額6位へ浮上した。前月比では166%高に達した。

SOL/USD(Messari)

これに伴い、先物建玉は11日時点で7億7200万ドルまで急増し、過去最高値の1SOL=260ドルに達した21年11月以来の高水準となった。

OI(未決済建玉)の上昇はFunding Rate(資金調達率)の調達金利の上昇と一致しており、レバレッジを活用したロングポジションが短期間で積み立てられた可能性が高い。

背景には、年次カンファレンス「Breakpoint 2023」のステージで、次世代バリデータークライアント「Fire Dancer」のテストネット稼働を発表したことなどがある。

関連:ソラナ「Fire Dancer」、ゲームチェンジャーと期待される理由とは?

機関投資家の関心も高まりつつあり、CoinSharesのデータによれば、ソラナ関連ファンドには11月3日までの1週間で計1080万ドルの流入があった。

アルトコイン相場の強気心理を反映する一方で、ボラティリティ(価格変動性)リスクには注意が必要だ。相対力指数(RSI)は、2021年9月以来の過熱水準に達している。

23年9月には、米デラウェア州破産裁判所が破綻したFTXに対し、債務整理の一環で保有する資産の内5575万SOLの売却手続きを承認。過去2週間の間、1日あたり250,000〜750,000SOLを売却したものと見られる。

ビットコインETF審査リスト 出典:Bloomberg Intelligence

CoinPost ビットコインETF特集

ビットコインETF上場承認後のBTC価格はどう変わる?  米投資会社の資金流入予測 ブラックロックのビットコインETF「IBTC」がDTCCに再掲載
上場投資信託「ビットコインETF」とは|ブラックロックの申請が注目される理由 グレースケールの投資信託「GBTC」とは ビットコイン現物との価格乖離が注目される理由
ビットコインETF申請の審査進捗について米SEC委員長がコメント 「ビットコインETF非承認されれば訴訟の嵐に」JPモルガンアナリスト

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/15 金曜日
13:50
シティ、ステーブルコインとビットコインETF向けカストディを検討
シティグループがステーブルコインの裏付資産カストディや仮想通貨ETF関連サービスの提供を検討。議会法案成立を受け大手金融機関の参入加速。
13:20
今秋はアルトコインシーズン本格化か=コインベース分析
コインベースが今後本格的なアルトコインシーズンへ移行すると予測。個人投資家のキャッシュ蓄積や、イーサリアムへの関心の高まりなどを分析した。
11:46
ビットコイン一時急落、米財務長官の方針転換で市場動揺か
スコット・ベセント財務長官の相次ぐ発言変更でビットコイン市場の混乱を招いた。13日の購入否定から14日の取得検討表明まで24時間で方針転換となった。機関投資家のコインベース購入比率75%も話題に。
11:25
イーサリアム、BTC建てで強気転換も売り圧力増加の兆候=クリプトクアント分析
イーサリアムがビットコインに対して強気サイクル入りし投資家需要が急増。一方で取引所への流入増加により利確の動きが活発化し警戒感高まる。
10:55
楽天、NFTチケットでスポーツ観戦チケットの公式リセール開始
楽天グループが運営するRakuten NFTは、楽天イーグルスとヴィッセル神戸の公式チケットリセールにNFT技術を導入。ブロックチェーンによる偽造防止と取引透明性を確保し、出品者による自由な価格設定が可能に。2025年9月から順次開始。
10:02
仮想通貨市場がまだ織り込んでいない4つの材料とは? Bitwise分析
Bitwise最高投資責任者が、仮想通貨市場がまだ織り込んでいない4つの要因を指摘した。今後ビットコインなど市場の価格を押し上げる可能性があるとしている。
09:45
トルコの仮想通貨取引所BtcTurk、70億円超相当の資産が不正流出か
仮想通貨取引所BtcTurkは、ウォレットで異常が検知されたとして仮想通貨の入出金を一時停止。70億円超相当の資産が不正流出した可能性が指摘されている。
09:10
カインドリーMD、「中本」と合併完了 800億円調達でビットコイン財務戦略開始
カインドリーMDがナカモト・ホールディングスとの合併を完了し、5億4000万ドルを調達。デビッド・ベイリー氏がCEOに就任し、ビットコイン財務戦略を本格展開。
08:50
米財務長官の発言でビットコイン急落、準備金政策の行方と市場の反応|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは14日夜、ベッセント米財務長官が連邦政府のビットコイン準備金について、150億〜200億ドル相当と評価される没収資産のみで構築し、新規購入を否定すると発言したことに加え、FRBへの利下げ要請を行わない方針を示したことから急落した。
07:30
コインベース、デリビット買収完了で仮想通貨デリバティブ最大手目指す
コインベースがデリビット買収を完了し、590億ドルの建玉と年間1兆ドル超の取引量を統合。仮想通貨デリバティブ市場のグローバルリーダーへ。
07:20
イーサリアム、ステーキング解除待ちの数量が4500億円相当に
仮想通貨イーサリアムのブロックチェーンは、ネットワークからの退出を待つバリデータのETHの数量が増加傾向に。売り圧増加の可能性など背景の分析が行われている。
07:05
イーサリアムICO時代の大口投資家が大規模利確か、1週間で30億円相当を取引所へ送金
イーサリアムICO参加者が仮想通貨取引所へ大量のETHを送金。4日間で2000万ドル以上の利確行動が確認された。
06:10
グーグル、BTCマイニング企業テラウルフの株式を8%取得へ
ビットコインマイニング企業テラウルフがフルイドスタックと10年契約を締結し、グーグルが18億ドル保証で8%株式取得へ。
05:45
ベッセント米財務長官、ビットコイン準備金の予算中立的取得方針を再確認
米財務長官がフォックスビジネス発言後にX投稿で軌道修正し、押収仮想通貨資産を基盤とした予算中立的な追加ビットコイン取得検討を正式表明した。
08/14 木曜日
18:36
東証上場企業バリュークリエーションが保有するビットコインを全売却、利益5000万円計上へ
東証グロース市場上場企業が暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)を全売却。バリュークリエーションがBTC22.36枚を売却し5000万円の売却益を計上すると発表した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧