はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

米投資銀行TDコーウェン『イーサリアムETFは直ちには承認されない』 今年11月の大統領選以降になると予想

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「イーサリアム現物ETF承認はまだ先」

米投資銀行TDコーウェンは、米証券取引委員会(SEC)が暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)の現物ETFをすぐに承認する可能性は低いとみている。The Blockが13日に報じた。

ジャレット・サイバーグ氏率いる同社のリサーチグループは次のように述べている。

私たちは、当分の間SECは他の仮想通貨トークンのETFを承認しないだろうと考える。SECは、まずビットコインETF承認後の状況を精査し、一旦様子を見たいと考えるのではないだろうか。

イーサリアムなど他の仮想通貨現物ETFを承認するまで(先物ETF承認後の期間である)26ヶ月ほどはかからないかもしれないが、おそらく(11月の)大統領選以降になるだろう。

TDコーウェンは、仮想通貨がどのように規制されるのか、どの機関が投資家保護を担当するのかといった枠組みを確立するために米国議会で法案を制定することが必要になるのではないかとも続けた。

米国では今年11月に大統領選挙が予定されているところだ。なお、候補者のうちビベック・ラマスワミ氏、ロン・デサンティス氏、ケネディ・ジュニア氏は仮想通貨支持を表明している。

関連: 米コインベース関連団体、大統領候補による仮想通貨討論会を開催

各社の予想にばらつき

イーサリアム現物ETFについては、大手銀JPモルガンも5月までの承認可能性は「50%以下」だと分析している。

SECは承認にあたり、まずはイーサリアムを証券ではなく商品(コモディティ)として分類する必要があるが、このことは5月までに実現しないだろうと理由を述べた。

関連: 5月までのイーサリアム現物ETF承認可能性、JPモルガン「50%以下」と分析

SECのゲンスラー委員長はビットコイン現物ETFの承認は「仮想通貨証券」の上場基準を承認する意思を示すものではないとコメントしている。ゲンスラー氏は2022年時点で、ステーキングが可能な仮想通貨は証券法の対象となる可能性が高いと発言していた。

関連: 米SECゲンスラー委員長「PoS系仮想通貨が証券該当の可能性」

その後2023年の対バイナンス訴訟でSECはソラナ(SOL)、ポリゴン(MATIC)、カルダノなど12の銘柄について有価証券であると申し立てている。一方で、イーサリアムの名前を挙げていなかったことには注目が集まった。

ゲンスラー氏は、過去に「ビットコイン以外のものはすべて証券とみなされる」と発言しているが、イーサリアムを名指しで証券と呼ぶことは避けてきた。

ブルームバーグのアナリスト、ジェームス・セイファート氏は、SECは9月にイーサリアム先物ETFを承認した際、暗黙のうちにイーサリアムを商品(コモディティ)として認めたのではないかとして楽観的に見ている。

また、ブルームバーグの別のアナリスト、エリック・バルチュナス氏も「ビットコイン現物ETFが承認されて、イーサリアム現物ETFが承認されないというシナリオは想像できない」として5月までの承認確率を70%と見積もった。

現在、ブラックロックやフィデリティ、VanEckなどがイーサリアム現物ETFを申請しており、その中でHashdexやVanEckのものが最初に期限を迎え、結果発表は5月に予定されている。

関連: 初歩から学ぶビットコインETF特集:投資のメリット・デメリット、米国株の買い方まで解説

ビットコインETF特集

ステーキングとは

特定の仮想通貨を保有することで、その通貨のブロックチェーンネットワークを管理することに貢献し、対価として報酬を得る仕組み。厳密には、仮想通貨を保有するだけでなく、ネットワーク上に預け入れておく必要がある。銀行口座に法定通貨を貯金し、一定期間後に利子を受け取る仕組みに類似しているといえる。なお、ステーキングは、PoS(Proof of Stake)のコンセンサスアルゴリズムを採用している通貨で行うことができる。

▶️仮想通貨用語集

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
03/29 土曜日
10:45
ブラックロックのビットコインETFを保有、トランプ大統領の息子が顧問の米上場企業
米ドミナリ・ホールディングス社がビットコイン保有戦略を開始し、ブラックロックのETFを購入。機関投資家の仮想通貨投資最新動向は。
10:00
欧州保険・年金機構(EIOPA)、保険会社が仮想通貨を100%裏付ける義務提案
EIOPAが保険会社の仮想通貨保有に100%の資本要件を提案。高リスクに対応するためとしている。欧州では特にルクセンブルクで保険会社の仮想通貨エクスポージャーが確認されている。 。
09:30
SEC、イーロン率いる政府効率化省(DOGE)と連携開始
米証券取引委員会(SEC)がイーロン・マスク氏の政府効率化省(DOGE)との連携を開始。トランプ政権下での規制機関改革と仮想通貨政策転換の最新動向を解説。
08:30
ビットコイン80万円下落、BTCメジャーSQ通過で需給悪化|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは前日比で一時80万円の下落となった。アルトコイン市場も、ビットコインの急落に連動するかたちでほぼ全面安の展開となった。
07:45
トランプ大統領、仮想通貨取引所BitMEXの共同創設者3名に恩赦
トランプ大統領は、アーサー・ヘイズ氏ら仮想通貨取引所BitMEXの3名の共同創設者に恩赦を与えたことがわかった。同氏らは、意図的にマネーロンダリング対策を導入せず銀行秘密法に違反したと告発されていた。
07:15
アバランチ現物ETF、米グレースケールも申請
VanEckの後に申請 米ナスダックは3月27日、グレースケールのアバランチ(AVAX)現物ETFに関する19b-4申請書を米証券取引委員会(SEC)に提出した。この申請は、既…
07:02
ブラジル政府高官「ビットコイン準備金は国の繁栄に不可欠」
ブラジル副大統領首席補佐官がビットコインを「デジタルゴールド」と評価し、国際準備金の5%をビットコインに投資する法案を支持する。
06:40
イーロン・マスク氏、人工知能開発のXAIがX社を買収と発表 企業価値16兆円超の巨大統合に
イーロン・マスク氏が率いるAI企業XAIが旧ツイッター社X社を全株式交換で買収。XAIを800億ドル、X社を330億ドルと評価する統合により、AIとソーシャルメディアの融合を目指す。
06:15
Bybitハッカー、40億円相当のイーサリアムを売却 ETH価格は前日比6%安
Bybitハッキング犯による40億規模のイーサリアム大量売却が仮想通貨に影響。ETHが前日比-6.3%。
03/28 金曜日
13:15
イーサリアム「ペクトラ」の実装日が4月30日と仮決定、次期「フサカ」の動向は?
カオスつうかイーサリアムのコア開発者ティム・ベイコ氏が「ペクトラ」アップグレードの実装日を4月30日と仮決定。次期開発に関しても進捗が確認された。
11:30
米司法省、ハマス関連の仮想通貨約3000万円を押収 資金調達を阻止
米司法省が、イスラム系組織ハマスからUSDTなどの仮想通貨を20万ドル相当押収した。ハマスは仮想通貨による寄付募集やマネロンを行っていたとみられる。
10:50
リップル社、アフリカの決済企業Chipper Cashと提携
リップル社は、アフリカの決済企業Chipper Cashとパートナーシップを締結。仮想通貨を活用するリップルペイメントを導入し、アフリカにおける国際送金の速さやコスト効率を向上させる。
10:45
トランプ指名のアトキンス氏が仮想通貨規制方針示す SEC委員長指名公聴会で
米上院銀行委員会が、次期SEC委員長候補ポール・アトキンス氏の公聴会を開催した。ウォーレン議員が利益相反の可能性を追及した他、仮想通貨関連の議題も俎上に上った。
10:10
米政府、12億円相当のビットコイン移動 戦略的準備金に向けた準備か
トランプ大統領の大統領令に基づき、タイの犯罪組織から押収された846万ドル相当のビットコインが米政府によって移動されたことが観測された。
09:35
フランス国有投資銀行、40億円規模の仮想通貨ファンドを設立
2700万ドルのトークンファンド フランス国有投資銀行Bpifranceが3月27日、仮想通貨およびブロックチェーン分野における新たな投資戦略を発表した。仏国内のデジタル資産エ…

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧