はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

DeNA、Web3クイズゲームをローンチ ブロックチェーンはETHのL2「Base」を採用

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Web3の普及拡大へ

ゲームやスポーツなどの事業を行うディー・エヌ・エー(DeNA)は15日、ブロックチェーンを用いたマルチプレイ早押しクイズゲーム「trivia.tech(トリビアテック)」の提供を同日に開始したことを発表した。

ブロックチェーンには、米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースが推進するイーサリアム(ETH)L2ソリューション「Base」を採用。DeNAはこれから、ブロックチェーンが実現できる新しい体験を多くの人が楽しめるように、新しいサービスや環境を創出していくと説明している。

trivia.techは、同時接続マルチプレイ型のWeb3クイズゲーム。AからZまでの26問のWeb3に関連した4択クイズに早押しで回答し、その時に接続しているプレイヤーの中で最も早く正解できた1人だけが、アルファベットの文字が描かれたNFT(非代替性トークン)を発行・取得できる。

関連「NFTを国の成長戦略に」自民党デジタル社会推進本部・平将明議員インタビュー

ゲームは基本無料でプレイが可能だと説明。プレイヤーは26個全てのNFTを集めれば、ゲームクリアとなる。

今回のサービスは2月末までの期間限定で提供する予定だが、それより前にクリアしたプレイヤーが100人に達した場合でもサービスは終了するという。

ゲームはモバイルWebアプリ(PWA)でプレイすることが可能。ユーザーはメタマスク(MetaMask)などのウォレットを使ってログインする。

PWAとは

「Progressive Web Apps」の略。Webアプリをスマートフォン向けのアプリのように動作させるための技術や仕組みを指す。

▶️仮想通貨用語集

SNS上ではtrivia.techをプレイする様子が早速投稿された。リリース後の最初の6時間で、上限100人のうち60人がクリアし、全プレイヤーで2.8万回もクイズに挑戦したことが報告されている。

なお、このゲームにはアスターネットワーク(ASTR)、INTMAX、ポリゴン(MATIC)、ワールドコイン(WLD)のプロジェクトが協力した模様だ。

関連ブロックチェーンゲームで遊ぶメリットと自律分散型の将来性|廃猫

今後の展開

DeNAは今後、trivia.techで発行したNFTを活用した次のゲームを開発すると説明。また、ユーザーのニーズに応えたサービスも提供していくと述べている。

上述した通り同社は、これからWeb3の新サービスや環境の創出に取り組んでいくとした。そして、Web3の普及には、trivia.techのように多くの人々が気軽に安心して遊べるサービスや環境が重要になるとみている。

今後はWeb3の普及に取り組むビジネスパートナーと共存・共栄しながら、グローバルなサービスを検討することも予定しているとした。

なお、trivia.techの公式Xアカウントには、今回のゲームは「日本語バージョン」であると説明されている。今後は英語バージョンもローンチされる予定だ。

関連2024年のWeb3ゲーム業界に大きな期待感=Delphi Digitalレポート

Product Ownerの島岡秀知氏へ独占取材

-既存のWeb2クイズアプリとの違いや魅力を教えて下さい

違いは、オンチェーンゲームの定義や、ゲームのロジックやシステム部分、ユーザーのデータなど。誰が何度クリアして、アクションしているのかのユーザーデーターがブロックチェーン上に乗っている「オンチェーンゲーム」であり、Web2のようなサーバーを必要としない。ユーザーが触るフロントエンド以外がブロックチェーンになっている。

-オンチェーンゲームでどんな価値がもたらされますか?

オンチェーンによって、ゲーム運営の自律性が出せる。ブロックチェーンゲームのロジックやステートが公開されており、ユーザー主導で動かしていく。なお、どのタイミングでプレーするのかが見れるというメリットもある。

Web2ゲームだと、運営会社の方向性や意見を信じ込んでやる必要があったが、ブロックチェーンゲームでは、ロジックをユーザーがみて自分達で攻略していくことができる。これは、ユーザーファーストの設計で、たとえば、100名のプレイヤーがクリアしたら自動的に終了し、それを証明することができる。

-なぜBaseチェーンを選んだのか?マルチチェーン展開する予定はありますか?

選択肢としてマルチチェーン対応の可能性もあるが、現状展開する予定はない。

性能の話で言うと、ETHレイヤー2の一つでファイナリティやコストが安く済む。性能の良さもあるし、消費者のUXを重視している。また、friend.techといった成功例や、大規模なユーザー基盤を持つコインベースが支援していることも、Baseのマーケットやビジョンがヒットしている理由であり、そういった意味で今後推進すべきチェーンだと思っている。

今後も引き続きチェーンを問わずゲーム開発やリリースを進めていく。

-構成可能性(composability)について

ゲームのロジックに生まれたデータやアプリに対して、モジュールとして引き継げる。今回のゲームで我々が発行しユーザーが獲得したNFTはOpenseaなどでも閲覧可能。triviaを終了させても次のゲームでNFTのアセットを使って、新たなゲームを創ることができる。

次のゲームでワードパズルであればアセットのアルファベットを使ってワードパズルが作れるようになっている。また、ブロックチェーンで公開したらいろんなコンテンツをユーザーが自ら拡張ができるし、データーやロジックの一部を切り出して新たなゲームをが創ることもできる。

「play to earn」だとトークンを得て稼ぐということが考えられてしまうが、自律的に運用されるという点として、プラットフォームに依存しないようなものが「サトシ・ナカモト」としては作りたかったのかなと思っている。

-DeNAは怪盗ロワイヤルやFFなど他社IPを用いたソシャゲで、ゲーム開発実績が豊富で過去にヒット作を何本も出しておられますが、Web3ゲーム業界への参入を本格化する予定はありますか?

Web3ゲームはポテンシャルがあると思っている一方で、税制の問題や消費者保護の観点で法的な「ハードルが存在しているので、慎重に検討しているところだ。「plaly to earn」は難しいとも思うので慎重にやりつつもテクノロジーの最先端ブロックチェーンらしさを出したゲームに関しては今回のような形であれば考えられるかもしれない。

ブロックチェーンゲームの開発を続けることは検討しているが、現状の市況やユーザーのパイを見ると自社として単独で出していくよりも、国内外の重要なパートナーと提携関係を結んでプロジェクトを出していくことをやっていきたいと考えている。

-今後の展望について

trivia.techの拡張をするパターン:まだ正式な発表は出せる段階ではないが、例えばこの仕組みを使って、IPを持っている会社、(例:車などの分野)古い車などのマニアのコミュニティに向けて、アプローチすることとか。Web3でいうと、日本人の開発者向けにmeetupイベントを開催することで、単純にこのプロジェクトはこうであると伝えるというより、クイズ形式で行ってもらうといった、「learn to play」のカスタマイズ化もアイデアとしてはあり得る。

国内だけでなく海外向けも検討:国内の大手他社が暗号資産ウォレットを作りたかったり、ブロックチェーンに参入したかったりすることがあれば、インフラへのロイヤリティ提供を行いたい。さらに、IPとのコラボをする可能性もある。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
06:55
ステートストリート、JPモルガンのデジタル債務サービス初のサードパーティー保管機関に
金融大手ステートストリートがJPモルガンのブロックチェーン債券保管サービスに参加。OCBC発行1億ドルのコマーシャルペーパー取引でキネクシス基盤のT+0決済を実現。
06:00
JPモルガン分析、イーサリアムパフォーマンス向上の4つの要因とは
JPモルガンが仮想通貨イーサリアムの好調な理由を分析。54億ドルのETF資金流入、企業財務採用、規制明確化、構造改善の4要因でビットコインを上回ると見ている。
05:45
米上場バーブテクノロジー、1000億円相当のトンコイン(TON)を取得
ナスダック上場のバーブテクノロジーが7億1300万ドル相当のトンコインを取得し、循環供給量の8.5%を保有。TON戦略会社への社名変更も計画中。
05:30
コインベース、トランプ関連ステーブルコインUSD1の上場検討を発表
仮想通貨取引所コインベースがトランプ大統領関連のワールドリバティファイナンシャルのステーブルコインUSD1を上場ロードマップに追加。総供給量24億ドルに拡大し注目集まる。
08/21 木曜日
17:48
シンプレクス、ステーブルコイン参入を支援へ アバランチ実証実験を受け
シンプレクスが金融機関のステーブルコイン事業参入支援を本格化。Ava Labsとの実証実験でアバランチ基盤の高性能インフラを実証し、参入障壁の解消を目指す。
17:23
カニエ・ウェスト、仮想通貨YZY発表
カニエ・ウェスト(Ye)が暗号資産(仮想通貨)「YZY」をソラナ上で発行し、発表直後にバイナンスに上場。YZY Moneyエコシステムの中核トークンとして決済サービス「Ye Pay」やYZYカードを展開予定。
16:39
メルカリとソニー、NFT・デジタルコンテンツ普及で基本合意 Soneium活用へ
メルカリとソニーグループがNFT・デジタルコンテンツ普及で基本合意。ソニー独自ブロックチェーン「Soneium」を活用し、メルカリの月間2300万人ユーザー基盤でWeb3技術の大衆化を目指す。アイドル関連NFT販売を皮切りに新エコシステム構築へ。
14:00
米上院議員、仮想通貨市場明確化法案の年内成立を目指す
シンシア・ルミス米上院議員は、仮想通貨規制の明確化を図るクラリティ法案の年内成立を目指すと発表した。先月発表された上院の独自案ではなく、超党派の支持を得た下院案を基本法案とする方針に切り替え、11月末にはトランプ大統領への提出を見込んでいる。
13:40
ゴールドマンサックスとベッセント財務長官、ステーブルコイン急成長を予測
米財務長官とゴールドマンサックスがステーブルコイン市場の急拡大を予測。規制整備により数兆ドル規模の成長期待が高まる中、JPモルガンは慎重姿勢を示す。
12:50
「ビットコインは2030年までに100万ドルへ」コインベースCEOが強気予想
コインベースCEOが2030年のビットコイン価格を100万ドルと予想した。機関投資家流入など強気シナリオの要因を挙げている。仮想通貨の今後のユースケースについても話した。
12:00
「多様なイノベーション促進へ」金融庁・今泉参事官が語る、暗号資産規制やETFの展望
金融庁の今泉宣親・暗号資産ブロックチェーンイノベーション参事官が語る、ビットコインETF、制度改革、ステーブルコインの展望。利用者保護とイノベーション両立への取り組みを詳述。
12:00
ビットバンク廣末社長が語る、ビットコインとの出会いと今後の展望|WebXスポンサーインタビュー
大規模カンファレンス「WebX 2025」のタイトルスポンサーとしてブース出展を決めた、ビットバンク廣末紀之社長独占インタビュー。オリコン顧客満足度2年連続1位の暗号資産取引所が語るWeb3時代の資産形成戦略とWebX2025への展望を聞く。
11:30
明日にジャクソンホール会議パウエル講演控える中、仮想通貨相場反発
ビットコインが前日比1.17%上昇する中、機関投資家によるイーサリアム大量購入が継続。Bitmine Immersionが52,475ETH追加で総保有額66億ドル近くに。一方、個人投資家のアクティブアドレス数は8月に28%減少し、ビットコイン・イーサリアム現物ETFからも大幅流出。ジャクソンホール会合でのパウエル議長発言が今後の相場を左右する見通し。
10:50
アーサー・ヘイズ、幹細胞事業に投資
ビットメックスの創設者で元CEOのアーサー・ヘイズ氏が幹細胞クリニック事業に大規模投資し取締役就任。先週売却した仮想通貨を1050万ドルで買い戻し、「利益確定はもうしない」と方針転換。
10:05
イーサリアム財団、セキュリティ強化の行動指針発表
イーサリアム財団は、Trillion Dollar Securityのプロジェクトについて行動指針を発表。仮想通貨イーサリアムの広範な調査を経て、まずはユーザー体験の安全性を強化する。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧