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2018年設立ヘッジファンドの20%が仮想通貨関連:パフォーマンスは難航

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

高まる仮想通貨ヘッジファンドの割合
10月10日に、仮想通貨調査会社Crypto Fund Researchが公式サイトで仮想通貨ヘッジファンドに関する報告書を公開した。その報告書によると、2018年に設立されたヘッジファンドの20%が仮想通貨関連であることが明らかになった。
仮想通貨ファンドの実情
先日TwitterでCollinCryptoと呼ばれるユーザーが、世界有数の仮想通貨ヘッジファンドPantera Capitalの年初来パフォーマンスが-72.7%であると示唆した。そして、市場全体の下落を考慮しても、多くの仮想通貨ヘッジファンドのパフォーマンスが芳しくないのではないかと考えられている。

高まる仮想通貨ヘッジファンドの割合

10月10日に、仮想通貨調査会社Crypto Fund Researchが公式ウェブサイトで仮想通貨ファンドに関する報告書を公開し、2018年において設立されたヘッジファンドのうちの20%が仮想通貨専門、または、その大半の資金を仮想通貨に投じていることを明らかにした。

その報告書によると、2018年初めから第3四半期までに90もの仮想通貨ヘッジファンドが設立されたとされ、年間120もの仮想通貨ヘッジファンドが設立されるペースで進んでいると記述されている。

そして、2018年に約600ものヘッジファンドが設立されると予想されていることから、設立されるヘッジファンド全体の20%が仮想通貨特化型のファンドになるとされた。

出典:cryptofundresearch

2018年に入ってから、ビットコインを始め、仮想通貨市場全体が大幅な下落を見せたにも関わらず、多数の仮想通貨ファンドが設立されたことから、強気相場だけでなく、弱気相場でも多くのヘッジファンドが設立されることが証明されたと記述されている。

さらに、Crypto Fund Researchの創業者であるJoshua Gnaizda氏は、仮想通貨分野以外のヘッジファンドの設立数が減少している中で、仮想通貨関連ヘッジファンドの高まりは異常であると示唆した。しかし彼は、その高まりが長期的に持続していくとは考えられず、既に鈍化の兆候も出てきていることも明かした。

そして、現在合計300ほど存在していると考えられている仮想通貨ヘッジファンドの資産運用額は、40億ドル(約4400億円)であるため、その規模は、まだまだ既存ヘッジファンドの資産運用額3兆ドル(約330兆円)の足元に及んでいないと主張されている。

仮想通貨ファンドの実情

しかし、仮想通貨ヘッジファンド熱が高まってきている一方で、仮想通貨市場全体の下落により、思うようにパフォーマンスを維持できていないファンドが目立ってきているのも事実だ。

世界有数の仮想通貨ヘッジファンドPantera Capitalも、2018年6月に、年初から51%の下落を記録していると発表されていた。

そして、10月5日にTwitter上でCollinCrypto(@CollinCrypto)と呼ばれるユーザーは、Pantera Capitalの最新パフォーマンスを公開し、8月だけでも22.3%の下落、年初来だと72.7%の下落を記録していることが明らかにされている。

このようなヘッジファンドは、そのパフォーマンスを一般公開せず、会員だけに限定公開などを行う場合が多いため、このCollinCrypto氏のツイートの真偽を判定することは出来ない。しかし、仮想通貨が大幅に下落した2018年において、この数値はあり得ない数字ではないとも考えられている。

もしこの数値が本当であれば、このファンド以外にも、多くの仮想通貨ヘッジファンドの実情は芳しくないのではないかと予想される。

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