はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

三菱UFJ信託、Progmat、STANDAGE、Gincoが国産ステーブルコインの貿易決済活用で共同検討を開始

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

国産ステーブルコインの貿易決済活用を検討

三菱UFJ信託銀行株式会社、Progmat, Inc.、株式会社STANDAGE、株式会社Gincoは、国内発行の「国産ステーブルコイン」を活用した貿易決済システムの実用化に向けて共同検討を開始した。

世界の貿易取引総額は約2,800兆円であり、約4割が新興国との貿易であるが、外貨規制や信用状取引の制限により、スムーズな米ドルベースの取引は困難な課題がある。4社は、2024年内にこの分野において、日本初のユースケースを創出することを目指している。

共同の活用実験では、新興国向け実貿易を行う日本企業の協力を得て、STANDAGEの貿易決済システムとパーミッションレスブロックチェーン上の国産ステーブルコインを用いた送受金の実証を行う。ウォレットの開発には、事業者内の承認フローと日本語サポートが組み込まれる。

Progmat社が開発した「Progmat Coin」基盤を用い、国内の貿易関連企業を対象にユースケースの開発に着手している。STANDAGE社が開発する、ブロックチェーンとステーブルコインを活用した貿易決済システムと連携する。

三菱UFJ信託銀行はステーブルコインの信託業務を、GincoはGinco Enterprise Walletの提供及び、ビジネス向けウォレットの共同開発を担う。

ステーブルコインとは

価格の安定性を目指して設計された暗号資産(仮想通貨)の一種。価格の安定を保つために、法定通貨等に価値をペッグ(固定)することで、価格変動から保護されている。日本では2023年6月に改正資金決済法が施行されて、法定通貨を担保としてステーブルコインを発行し、そのコインが法定通貨と一定の交換比率を維持する「信託型ステーブルコイン(SC)」の発行と流通が、適格な管理者によって運用される形で認められている。

関連:JPYCが三菱UFJ信託、Progmatと手を組みステーブルコイン拡張と国内外SC交換業進出を計画

船荷証券NFTをステーブルコインで決済

活用実験では、電子船荷証券(e-B/L)をNFT化し、国境を越えた権利移転を一意かつ柔軟に行い、ブロックチェーン上での記録により信頼性を高める。また、信用状(L/C)に依存しない即時・同時決済システムにより、決済期間の短縮と送金コストの削減を実現する。これにより、新興国との取引における不平等や不利益が解消される可能性がある。

出典:公式発表

さらに、STANDAGEのエスクロー機能(デジタル金庫サービス)により、後払いや先払いのリスクを回避し、信用状取引以外の手段を提供する。船荷証券のトークン化によって、非オンチェーン取引領域からオンチェーン取引領域への移行が促進され、ステーブルコイン利用範囲が拡大する。

Progmatの齊藤 達哉CEOによれば、船荷証券をトークン化することで、決済対象がブロックチェーン上で処理されるため、ステーブルコインの使用がより必要不可欠となる。この動きは、RWA(実質価値資産)のトークン化とステーブルコイン決済の新たな可能性を開くものと期待される。

Progmat Coinとは

2023年6月に施行された改正資金決済法に準拠してステーブルコイン(SC)を発行するための基盤。パーミッションレス(公開型)ブロックチェーンの利用を前提としている。Progmat Coin基盤を活用することにより、様々なブランドの国産SCを発行できる。これらは取り扱う仲介者が必要なライセンスを取得し次第、発行および流通が開始される予定。

関連:日本政府も参加 ProgmatやSBI証券ら民間約30社がVCファンドをデジタル証券化へ

デジタル証券特集

デジタル証券の基礎知識 これからの金融を変える技術とは? 2023年のデジタル証券市場の動向と将来展望
デジタル証券の法的側面:規制とチャンス デジタル証券の技術的側面:ブロックチェーンとの関連性
デジタル証券の成功事例、先進企業の取り組みと成果
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/04 土曜日
11:40
ビットコインマイニング大手MARA、BTC保有量が1兆円に迫る
Maraが発表した9月の生産実績によると、218ブロックを獲得し前月比5%増を記録した。ビットコイン保有量は52,850BTCに達し、上場企業の中でストラテジーに次ぐ第2位の保有額。
11:05
ウォルマート傘下のワンペイ、仮想通貨取引機能を年内追加へ
ウォルマートが過半数を所有するフィンテック企業ワンペイが年内にモバイルアプリで仮想通貨取引とカストディサービスを開始すると報じられた。
10:15
ビットコイン現物ETFへの週間流入が3300億円到達、「アップトーバー」の兆しか
米国の仮想通貨ビットコイン現物ETFへの週間流入額が3,300億円に到達した。過去データから10月の上昇傾向「アップトーバー」が注目されている。
09:50
テザーなど、金トークントレジャリー設立で2億ドル調達へ=報道
テザーとアンタルファがトークン化ゴールドを蓄積するトレジャリー会社設立のため2億ドル以上の資金調達を協議中とブルームバーグが報じた。
08:30
ビットコイン円建て史上最高値更新、米政府閉鎖で逃避資金が集中|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは4日、円建てで史上最高値を記録。米政府の閉鎖によって「無国籍資産」としてのビットコインの存在感が強まり、投資家心理は極めて強気である。
07:50
コインベースが連邦信託認可を申請、決済サービス拡大の狙いで
仮想通貨取引所大手コインベースが3日に通貨監督庁に国家信託会社認可を申請したと発表した。カストディ事業を拡大し決済関連サービスを提供する計画で、銀行になる意図はないと明言。
07:42
コインベースとSamsung、Galaxyスマホユーザーに仮想通貨体験を提供へ
コインベースとSamsungがパートナーシップを締結。まずは米国のGalaxyスマホユーザーがCoinbase Oneを試験利用できるようにして、仮想通貨の利用機会を提供する。
06:40
24銘柄以上の仮想通貨関連ETFが新規申請、米政府閉鎖で承認手続きに遅延
様々な投資運用会社が3日に24銘柄以上の仮想通貨ETFを新規申請したと報じられた。しかし米国政府閉鎖によりSECの審査プロセスが停止し、承認時期が不透明になっている。
06:10
BNBが1100ドル突破でBNBチェーン銘柄大幅高、CAKEが40%高騰
仮想通貨BNBが3日に1,100ドルを突破したことでBNBチェーンのネイティブプロトコルへの投資家関心が再び高まった。パンケーキスワップのCAKEトークンは24時間で約30%上昇。
05:45
イーサリアム財団、6.6億円相当ETHをステーブルコインに換金予定
イーサリアム財団が4日に1000ETH(6.6億円相当)を売却すると発表した。CoWSwapのTWAP機能を使用し、研究開発や助成金、寄付の資金調達を目的としている。
10/03 金曜日
18:27
野村HD傘下Laser Digital、暗号資産交換業登録を目指す
野村HD子会社Laser Digitalが、日本で暗号資産交換業者登録を目指し金融庁と協議中。スイス発の同社は国内金融機関向け事業展開を計画。
17:37
積立NISAの次は?35歳会社員のイーサリアム投資入門
積立NISA実践中の35歳会社員が、次の投資先として注目するイーサリアムステーキング。月5,000円から始められる暗号資産投資の基礎知識、積立NISAとの違い、リスクと対策を専門家がわかりやすく解説。家族への説明方法も紹介
17:36
月2万円で始めるイーサリアム 35歳会社員の積立シミュレーション
月2万円のイーサリアム積立投資で5年後の資産はどうなる?35歳会社員が実際の数字でシミュレーション。頭金50万円のケースや価格変動パターン別の詳細な試算結果、始め方の3ステップまで具体的に解説します。
13:55
「ミームコインは仮想通貨への入り口として重要」=ギャラクシーデジタル考察
米仮想通貨金融大手ギャラクシーデジタルは最新レポートで、ミームコインはもはや単なるブームではなく、仮想通貨市場への新規参入者誘致に重要な役割を果たしていると指摘した。一方、ごく少数のトークンのみが生き残り、大半は衰退するなど、ギャンブル性が高いことには注意を促した。
13:30
アーサー・ヘイズ、「フランス債務によるユーロ増刷はビットコインを上昇させる」
著名アナリストのアーサー・ヘイズ氏が、フランスの債務問題によるユーロ増刷が仮想通貨ビットコイン価格を押し上げると予想した。ドイツ・日本の資本還流の可能性も指摘する。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧