2/1(木)朝の相場動向(前日比)
伝統金融
- NYダウ:38,150 -0.8%
- ナスダック:15,164 -2.2%
- 日経平均:36,286 +0.6%
- 米ドル/円:147 -0.37%
- マイクロソフト:397.5ドル -2.42%
- エヌビディア:615.2ドル -2%
- ドリコム:894円 +13.7%
本日のNYダウやナスダックは大幅に下落。2024年に入って最大の1日の下落幅となった。FOMC金利発表後のパウエル議長の発言が嫌気された。
本日早朝のFOMC会合で4回目の金利の据え置きが発表された。政策金利は5.25-5.5%のレンジと維持される。
金利発表後、パウエル議長は今後の政策見通しについて2022年から始まった金融引き締めサイクルは大方終了したと示しながらも、「今会合に基づくと、3月利下げの公算が大きいとは考えない」と、3月の早期利下げを期待していた市場の楽観シナリオに冷や水を浴びせた。
議長の発言を受け、CMEのFedWatchで3月利下げの観測は昨日の40%から34.5%に下がってきた。なお、昨年12月29日の時点では73%だったため、利下げへの期待は大幅に後退した格好だ。
議長はそのほか、以前の記者会見でも発言したように「適切だと判断すれば、FRBは現在のFF金利誘導目標レンジをより長期にわたって維持する用意がある」と述べた。今後も政策金利が高止まりするかもしれない。
米国のインフレは最近の指標でも示された通り引き続き鈍化中。FRBが重視するPCEコア・デフレーターは12月では前年比+2.9%で緩やかに目標の2%に向かって落ち着きつつある様子だが、議長は今回「インフレ率が持続的に2%に向かっているとの確信がより確実に得られるまで、誘導目標レンジの引き下げが適切になるとはみていない」とも話した。
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CNBCのインタビューに応じたDoubleLine CapitalのJeffrey Gundlach氏は「3月までに2つの重要なデータが発表されるが、われわれのインフレ・モデルは、主要なインフレ指標のいくつかがさらに緩和されるとは見ていない」とし、FRBの最初の利下げは6月が「基準」だろうと予測した。
本日の主な市場材料は以下数点。
- 米1月ADP雇用統計:10.7万人増加、予想の15万人を下回る;労働市場の減速を反映。
- 米雇用コスト指数(2023年10-12月):前期比0.9%上昇するも2021年以来の小幅な伸び となる;FRBは賃金動向を判断する手がかりとしてこの指数を重視。
- 早期利下げ見送りを受けドルは対円で反発=147円。
- AMDやマイクロソフトの半導体・AI関連銘柄などは昨日の”物足りない”決算を受け続落。
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今週以降の重要経済指標・イベント
- 2/2(金)22時30分 米1月失業率
- 2/2(金)24時00分 米1月ミシガン大学消費者態度指数・確報値
- 2/8(木)10時30分 中国1月消費者物価指数(CPI)
- 2/13(火)22時30分 米1月消費者物価指数(CPI)
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仮想通貨関連銘柄 反落
- コインベース|128.2ドル(-2%)
- マイクロストラテジー|501.2ドル(-3.5%)
- マラソン・デジタル・ホールディングス|17.7ドル(-2.1%)
仮想通貨関連株はビットコインが43000ドル台復帰を受け上昇から始まったが、FOMC前のポジション調整などによる米国株指数の反落につれられマイナス圏に転じた。
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仮想通貨相場
- ビットコイン:42,621ドル -1.6%
- イーサリアム:2,283.8ドル -3.4%
仮想通貨はFOMC後の議長発言を受けて米国株と共に値下がりした。一方、JUPは初日ローンチで大きく注目された。