はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

クラーケン、入金システムのバグを修正 4億円超の資産を引き出した「ホワイトハッカー」と対立か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

クラーケンのバグ修正

暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケンは19日、入金システムにあったバグを修正したことを発表した。

このバグが顧客資産へ影響を与えることはなかったと説明。バグを発見したのはセキュリティ企業のCertiKとみられ、クラーケンはバグ報奨金制度にもとづいて修正を行ったと述べている。

今回のバグは、入金手続きを完了しなくても顧客が人工的に残高を増やすことができるというもの。クラーケンはCertiKの名前は出さずに発表を行なっており、「サードパーティのセキュリティリサーチ企業が最初にバグを発見した」と説明している。

ハッキング等による不正流出ではなく、バグは修正もされたというが、バグの報告方法について、クラーケンは「セキュリティリサーチ企業」を批判。バグ報奨金制度における以下のルールを守っていなかったと指摘した。

  • 脆弱性を証明するのに最低限の不正しか行わない
  • 資産は即座に返却する
  • 問題をテストした詳細を提供する

クラーケンの最高セキュリティ責任者のNick Percoco氏は、最終的におよそ300万ドル(約4.7億円)相当が引き出されたと説明。そして、これは、顧客資産ではなくクラーケンの資産から引き出されたとしている。

また、同氏は「セキュリティリサーチ企業は、バグの被害想定額を教えるまで資産を返さないと主張してきた」とも明かした。

関連米クラーケン、ソラナとベース基盤のミームコインの先物を提供

CertiKの主張

今回のバグを発見したのがCertiKであるとされている理由は、CertiK側が20日に「クラーケンの脆弱性を発見した」と公表しているため。クラーケンの重大な脆弱性を発見したとし、放置しておけば何億ドルもの損失につながった可能性があると主張している。

CertiKは今回「バグを修正した後にクラーケンのセキュリティオペレーションチームが、当社の従業員に対し、”つり合わない”額の仮想通貨を”理不尽な”時間で返却するように”脅してきた”」と主張。その際「返金先のアドレスを提供することも”なかった”」と述べている。

そして、ホワイトハッカーを脅すのはやめるようクラーケンに呼びかけた。

なお、一部の報道によると、クラーケンの担当者が「資金を取り戻すために法執行機関に協力してもらっている」と述べたというが、CertiKは「クラーケンがアクセスできるアドレスに資産を送金している」と説明している。

関連仮想通貨ウォレット「メタマスク」の使い方、送金、セキュリティ対策を徹底解説

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/16 火曜日
18:08
米SEC委員長が警告、「仮想通貨が史上最強の金融監視システムになる恐れ」
SEC委員長が仮想通貨タスクフォース円卓会議で、過度な規制により仮想通貨が史上最強の金融監視システムになる恐れがあると警告。国家安全保障とプライバシー保護のバランスを強調し、トランプ政権の方針と一致する姿勢を示した。
17:22
ナスダック、23時間取引体制を提案 仮想通貨取引モデルが影響か
ナスダックが1日23時間の株式取引体制を米SECに提案。仮想通貨の24時間取引が投資家の期待を変化させたことを背景に、2026年後半の導入を目指す。NYSEも22時間取引の承認を取得済み。
16:15
ペイパル、SparkでPYUSD貯蓄商品をローンチ 年利4.25%
ペイパルがSparkと提携し、年利4.25%のPYUSD貯蓄商品を開始。10億ドルの預金目標を掲げ、Paxosの連邦免許取得により規制面での優位性も確保。
15:27
中国で仮想通貨マイニング施設が大規模停止か 当局が2週間前に警告
中国新疆で仮想通貨マイニング施設の大規模停止が報じられた。ビットコインのハッシュレートが急落し、40万台のマシンが停止したとの推定も。2021年の全国取り締まり後、地下で復活していたマイニング活動に再び規制の動きか。
13:30
2025年ブロックチェーン人気ランキング、XRP初のトップ10入り=CoinGecko
CoinGeckoが2025年ブロックチェーン人気ランキングを発表した。ソラナが2年連続トップとなるも関心度は12ポイント減少した。XRPレジャーが初のトップ10入りを果たし、SuiとBNB Chainのシェアが大幅に拡大した。
13:00
Visa、銀行向けステーブルコイン事業支援を開始
決済大手Visaが「ステーブルコイン・アドバイザリー・プラクティス」を立ち上げた。銀行や企業のステーブルコイン戦略構築を支援する。
11:07
トランプ関連のアメリカン・ビットコイン、1000BTCを追加購入
トランプ関連のアメリカン・ビットコインが12月に1000BTC以上を追加購入。上場企業上位100社の保有総額は108万BTC超に達し、企業のビットコイン財務戦略が加速。
11:05
SBIとスターテイル、信託型円建てステーブルコイン共同開発へ
SBIホールディングスとStartale Groupが日本の金融規制に準拠した円建てステーブルコインの共同開発でMOUを締結。信託型3号電子決済手段として2026年度1Qのローンチを目指す。
10:20
仮想通貨「市場構造法案」採決は2026年に先送り
米上院銀行委員会がビットコインなど仮想通貨の市場構造を定める「市場構造法案」の採決を来年に先送りした。超党派による協議が継続中だ。
10:05
仮想通貨投資商品、先週は約1340億円の資金が純流入
仮想通貨投資企業CoinSharesは、デジタル資産投資商品全体の先週における資金フローは約1,340億円の純流入だったと報告。ビットコインなどの原資産別のデータも公開している。
09:59
ビットコインのアクティブアドレスが1年ぶりの低水準に、マイナー収益圧迫
ビットコインのアクティブアドレスが66万件と1年ぶりの低水準に落ち込み、マイナー収益も減少。Glassnodeによると、ETF承認後に取引がオンチェーンからETF経由にシフトしており、手数料の低迷が続けば長期的なネットワークセキュリティに懸念が生じる可能性がある。
09:35
メタマスクがビットコイン対応を追加、法定通貨での購入や送金が可能に
イーサリアム最大級のウォレット、メタマスクがビットコインのネイティブサポートを発表した。法定通貨での購入、ネットワーク送金、他の仮想通貨との交換機能が利用できるようになった。
08:30
ビットワイズ、ハイパーリキッドETFの修正届出書を提出 
ビットワイズが16日、ハイパーリキッドETFの修正登録届出書を提出し、ティッカーシンボルと運用手数料を設定した。ブルームバーグのアナリストは、通常こうした動きは上場が近いことを示すと指摘。
08:05
ビットコイン一時80万円下落、米規制先送りと雇用統計前で市場に警戒感広がる|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは直近24時間で一時約80万円下落した。米上院で市場構造法案の審議が2026年へ先送りされることが決定されたことに加え、米雇用統計が16日に発表されることを受け、投資家の警戒感が高まったことが主な下落要因である。
07:50
トランプ大統領のFRB議長候補、仮想通貨支持派ハセット氏に反対の声=CNBC
CNBCによると、FRB議長候補として有力視されていたケビン・ハセット氏に対し、トランプ大統領に近い高官らから反対の声が出ている。トランプ氏は13日、ケビン・ウォーシュ元FRB理事が候補リストのトップに浮上したと述べた。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧