WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨の規制の裏に潜む危険

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

アメリカ、シンガポール、日本、中国政府はデジタルトークンの成長に伴い、それに見合った規制の基準を模索
トークン販売・スマート契約・トークン機能などの不備によるハッキングリスクから投資家を守るための方策を検討
中国は企業がデジタルトークンを発行し資金調達をすることを違法とし禁止
BTCCの発表に続き、ViaBTCも取引所の停止を告知しています。
行き過ぎた規制は技術の発展を妨げる可能性を指摘する経営者からのコメントも
「過度な規制は技術開発を妨げ、仮想通貨本来の特徴であるプライバシーに反すると懸念している」と申し出る人や、「規制管理は将来のために必要だ」など、様々な意見が出ている

中国のビットコインの厳重な取り締まりによってなにが起こるだろうか?

近年、ブロックチェーン及びビットコインなどの仮想通貨の土台となる分散型記帳技術の発明により仮想通貨の人気は爆発しました。

これにより投資家の投資と引き換えに仮想トークンを発行するという新しい資金調達方法(コインポスト注:ICO)が生まれ、各スタートアップ企業は数百万ドルという規模の資金調達に成功しています。

結果として、シンガポール・アメリカ・日本・中国の規制者は仮想通貨産業に改めて監視の意欲をみせ、広範囲に及ぶ資金洗浄または詐欺の防止をするための監視を強める方針です。しかし一部の者は過度な規制は企業のブロックチェーンの開発を妨げると反発します。

9月6日水曜日、日本メディアは仮想通貨の新しい規制を10月を目処に発表すると報道しました。日経ビジネスによると、「規制者の挑戦は仮想通貨の経理的な規則制定そしてどのようにイニシャル・コイン・オファリング(ICO)を扱うか」にあるようです。

今月初め、中国政府は今では主流となっていたブロックチェーン技術を使った企業の資金調達方法のICOは違法だと宣告しました。

中国規制者はICOは不認可の違法な資金調達活動であり、近時の報道では民間のビットコイン取引にも弾圧をかけたと報じられています。ビットコインはもちろん一番取引数の多い仮想通貨です。

コンサルティング企業Kapronasiaの創業者兼ディレクターであるZennon Kapron氏はCNBCの取材に対し、

中国内でビットコインの取引を完全に廃止するにはインターネット自体を止めなければいけません。それにより規制者はビットコインが不換紙幣になる瞬間に注意を払って監視しています。

と答えました。

Kapron氏はさらに、

現在協議中であるビットコインの禁止は、中国で起きているビットコイン取引の流れを遮断します。私たちは規制者がそれらの活動に関係する機関や個人またはそれらと関係を持つ従来の金融機関をターゲットにすると見ています。

と述べました。

5日火曜日、中国中央銀行の政府高官はICO禁止令に反対し、規制に対する動きは、企業のブロックチェーン技術研究を妨げるべきではないと見解しました。

ICOがどのように行われるかは至って単純です。企業がそれらのプラットフォームで商品やサービスの購入または貯蓄に使えるデジタルトークンを発行するという仕組みです。

企業らはプラットフォーム、ソフトウェア及び商品を説明するホワイトペーパーを発行し、利用者はそのトークンを有名な仮想通貨(ビットコインやイーサリアムなど)または不換紙幣(米国ドル)を使って購入します。

今年スタートアップ企業はコイン販売を通して数十億に上る資金調達に成功しました。

中国民間メディアによると、中国でのICOは最低でも2.62百万元(約4億ドル)を記録したそうです。もちろん、それらはすべて最低限の監視管理の下で行われました。さらには、デジタル通貨は偽名、分散化、さらには暗号化されて行われるため各取引を行う個人の特定は困難です。理論上、インターネット接続とデジタルウォレットを持つ誰もがコイン販売に携われるのです。

それにより(特に社会崩落した国では)資金洗浄や金融的テロリスト活動または詐欺的な活動が起こりうる可能性は十分に存在する、と多くの人は懸念します。

8月、シンガポールの金融規制組織及び中央銀行からなるシンガポール金融庁(Monetary Authority of Singapore)は、

ICOは取引の匿名性また短期間で莫大な資金調達できる特徴があるため、マネーロンダリングやテロによる金融リスクに弱い

と述べました。

それとは反対に、一部のデジタルトークンを支援する団体は仮想通貨は“有価証券”ではなく(航空会社のマイレージのような)報酬プログラムのポイントとして使用されると言います。シンガポールでは、有価証券は他の資産よりも厳しく規制されます。

一方アメリカでは、米国証券取引員会(SEC)がウェブサイトに投資家へ向けて、トークン販売前に一読を推薦するガイドラインを発行しました。一部の内容では、購入を見込む者に詐欺的な投資スキームを特定することを促しています。

以前、SECは調査報告を発表し、その中で分散型記帳技術またはブロックチェーンを使って資金調達を試みる企業は米国証券法に沿わなければならないと強く言及しています。

以前CNBCは多数の情報源を元に、ICOの規制管理は結果的に利益を得ると報じました。殆どの人は適度な規制があれば証券市場と同じように投資家を守ることになると同意します。

ICOのような資金調達のために適切な規制を考案すれば、さらに多くの利用者(特に一般投資家)を増やすことも可能でしょう。

Smith + Crownのデータによると今年3月から資金調達の数が着々と増加したことを受け、2017年前半期トークン販売数は2016年にあった販売数を超えたそうです。さらに販売数を計測するウェブサイトのToken Dataは来月上場予定の複数のICOを載せました。

企業にとって新しい規制は負荷をかけることになりますが、それから得する可能性もあります

今現在、トークン販売はコンプライアンス法令に苦しむ企業投資家ではなく、一般投資家だけに制限されます。香港フィンテック協会(FinTech Association of Hong Kong)の一員であるSyed Musheer Ahmed氏は

適切な監督の下で規制されたICO市場はプロフェッショナルな投資家を招くこともできる。もしこの産業がより大きな資金を持つプロ投資家に対して公開されれば、企業はより多くの資金を調達できる

と言います。

一方反対者の意見では、仮想通貨に対する厳重な規制は企業がより大きな予算を規制のためにたな上げすることになり、それによりブロックチェーン技術発明の妨げになると言及します。さらに仮想通貨の重要な要素であるプライバシーの層を剥奪することになると言います。

多くの人は不換紙幣は銀行や中央政府の介入によって崩壊したといいます。仮想通貨は匿名で分散されているために、通貨の決断を下すのは中央(一人)に限られない。不換紙幣は常に第三者に強要される。

とGolden Gate Ventures社の会長であるJustin Hall氏は述べます。

ブロックチェーンを知る

しかし批判者は投資家の保護を訴えるため、両者をなだめるのはとても困難です。さらに新しい技術を考慮すると‘規制者がそれを十分に理解していない’のが現状なのです。よって不十分な規制をかけることはいい結果を残すよりも害を与える可能性があります。

とHall氏は訴えます。

他者は投資家や企業はそもそもICOが規制されていないと勘違いすることが多いと述べます。多数のICOがテクニカルな案内なしで行われているため、不均一なトークン販売、不適切なスマート契約、不適当に設計されたトークン機能などハッキングに狙われやすい状況を招きます。

現在、規制監視を避けるためにたくさんの企業が米国やシンガポールの利用者をトークン販売からさし止めをしています。それらの場所からのインターネットプロトコルアドレスを制限または参加者からの自己申告を頼りに制限を実行しているようです。

しかし、専門家は「利用者はVPNを使い彼らのアドレスをくらませる方法や単純に他国の第三者に代理として参加させる方法を取って、規制を克服している」と言います。

Governments want to control cryptocurrencies — but there’s a danger to too many rules

12 Sep 2017 Saheli Roy Choudhury

参考記事はこちらから

CoinPost考察

市場が拡大している仮想通貨や加熱してきたICOを規制する動きが各国で活発になっている中、中国がICO禁止、取引所を停止する命令を発表しました。

また、JPモルガンCEOが「ビットコインは詐欺、いずれ崩壊するだろう」と言及し、この一連を受けビットコインをはじめとする仮想通貨の相場に大きな影響を与えました。

中国の取引所が停止するというニュースが現実味を帯びてきてます。中国3大取引所であるBTCCが停止を発表し、ViaBTCも続いて停止を発表しました。

仮想通貨を禁止することで、これらの技術の開発・進歩を妨げる可能性があります。おそらくですが、ICOでは詐欺など被害報告があり、行き過ぎている現状がありました。そこで、この加熱している市場のルール整備することは市場が乱れることや投資家を詐欺から守るなど、ルールに乗っ取ることでICOや仮想通貨の取引が再開するのではないでしょうか。

新しい情報次第では状況が変わる可能性があるので、今後の発表には注意する必要があります。

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/24 金曜日
18:00
伝統金融とDeFiの融合、新しい金融商品が問う市場の境界線|WebX2026
WebX 2026のパネル「伝統金融×DeFi」をレポート。Wintermute、Gauntlet、イタリア中央銀行が、トークン化やボールト、非ドル・ステーブルコインを軸に、DeFiと伝統金融が交わる市場の境界線を論じた。
17:14
仮想通貨マイニングのプーリン破産申請、負債1億7300万ドル超
プーリンが米ニュージャージー州の裁判所に連邦破産法11条を申請。負債は1億7,300万ドル超に上り、資産売却を経て清算計画の承認を目指す。2021年の中国採掘禁止令や2022年のウォレット危機からの経緯を読む。
16:49
円ステーブルコイン決済の実装期、5社が語る現在地|WebX2026
WebX2026「円ステーブルコインの実装期」セッションレポート。Binance Japan・HashPort・Slash Vision・ネットスターズ・トレーダムが決済実績と普及への課題を議論。
15:47
コンヴァノ、保有仮想通貨87億円分を全量売却へ
コンヴァノが臨時取締役会で、保有する仮想通貨の全量売却方針を決定した。株主優待分を除く全銘柄が対象で、2026年3月末時点の帳簿価額は87億6,674万円。BTCトレジャリー戦略からの転換で、売却資金の使途と今後の展開を読む。
14:38
バウンドレス、AI推論参入 コスト最大50%減目指す
バウンドレスがZK証明用に構築した約4000基のGPU網をAI推論向けに転用すると発表。ハイパースケーラー比で最大50%低コストの推論実現を目指し、ZKCトークンをステークする運営者制度も導入。今夏に本格ローンチする計画。
14:30
ビットコインは「マクロ資産」へ、保有者の大規模再編も進行=バイナンスの2026年上半期レポート
バイナンス・リサーチが2026年上半期のビットコイン市場を分析したレポートを公開した。びットコインは世界の金融環境に左右される「マクロ資産」へ移行したことを示す半年だったと総括している。また、保有者の大規模な再編も進んだ。
14:00
ウィンクルボス兄弟、トランプ支援組織にビットコインで16億円相当を提供
仮想通貨取引所ジェミニ創業者のウィンクルボス兄弟が、トランプ大統領を支援するスーパーPACに16億円相当のビットコインを拠出したことがFEC書類で明らかになった。
13:47
コインベース、AIエージェント向け決済機能を発表 x402採用
コインベースが、AIエージェント向けの決済関連機能を相次いで発表。企業のUSDC決済受け入れやAI活用取引ツール、決済規格x402対応の開発者向けSDKなど3施策を通じ、エージェント経済圏の整備を進める。
13:15
米上場企業Zhibao、新株発行の対価でビットコイン370億円相当を受領へ
ナスダック上場企業Zhibaoが、PIPEファイナンスの対価として約3,500BTCを受け取る非拘束的な基本合意書に署名した。実現すれば買主が取締役会の過半数を握る見込みだ。
10:42
アルパカ、ブロードリッジと提携 トークン化株に議決権行使
アルパカが米ブロードリッジと提携し、トークン化株式の投資家に議決権行使など株主向け機能を提供開始する。Broker APIとProxyVote.comを統合し、議決権行使や開示資料閲覧などができる仕組みを解説する。
10:02
イーサリアム、対ビットコインで割安圏も大底はまだ先か クリプトクアント分析
クリプトクアントはイーサリアムの底値を分析。対ビットコインで割安圏に近づく一方、取引所流入比率など複数指標からは大底がまだ先になることが示唆されると見解を述べた。
09:35
グレースケールが米クラリティー法の成立を支持、予測市場は五分五分
仮想通貨市場の規制枠組みを定める米クラリティー法が、米上院採決まで2週間の正念場を迎えた。ゴールドマン・サックスのソロモン最高経営責任者が支持を表明し、グレースケールも成立を求めている。
09:00
暗号資産×AI融合 Justin Sun氏がTRONの展望を語る|WebX2026
WebX 2026にビデオメッセージで登壇したTRON創設者Justin Sun氏が、暗号資産とAIの融合、AIエージェント向けブロックチェーン基盤、TRONネットワークの最新実績を語った。
08:25
「仮想通貨の次の強気相場を牽引するのは伝統金融との融合」ビットワイズ幹部が見解
ビットワイズの最高投資責任者は、仮想通貨の次の強気相場を牽引するのはオンチェーン金融と伝統金融の融合であるとの見方を示した。注目対象としてハイパーリキッドとロビンフッドを挙げている。
07:12
米BNY、米国債の24時間決済へ 2026年末にトークン試験取引
米銀大手BNYが米国債の24時間決済実現に向けて動き出した。2026年末までにプライベートブロックチェーン上でトークン化された国債の試験取引を実施し、2027年には通常の国債とともに24時間決済への対応を目指している。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧