はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Neo Xメインネット正式稼働

レイヤー1ブロックチェーン「ネオ(Neo)」は25日、高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」について、メインネットの正式稼働を発表した。

Neoのエコシステムの開発者やユーザーにとって、経済圏をさらに拡大する新たな可能性が切り開かれた。

Neo Xはイーサリアム仮想マシン(EVM)と互換性を持つよう設計されいるため、従来のC#、Python、Java、Goでの開発に加え、EVMの開発者も参加できるようになる。

Neo XとNeo N3(NeoVM)間のネイティブクロスチェーンブリッジを通じて、相互運用性レイヤーが確立され、ネオのトークン(GASやNEP-17)、イーサリアムのトークン(ERC-20)のネットワーク間での双方向ブリッジングが可能になる。

Neo N3にとって、より広範なブロックチェーンエコシステムへのゲートウェイが提供され、流動性が向上し、dAppユーザーに柔軟性の強化につながることが期待される。

今後の計画

Neo Xメインネットのリリースに伴い、エコシステムを強化するためのさまざまなプログラムが提供される予定だ。「Neo X Elevate Program」では2,000万ドル(約30億円)の報酬が設けられ、エコシステムの成長を促進し、プロジェクトや開発者に必要なリソースやサポートを提供する。

NeoPodアンバサダープログラムも開始され、コミュニティ内の人材を活用し、リーダーシップとイノベーションを育成する。さらに、東京でのWebX、ソウルでのKorean Blockchain Week、シンガポールでのToken2049など、主要なイベントでNeo Xの先進性を紹介するツアーを予定している。

バーチャルワークショップ、オフラインの説明会やハッカソンなどを通じて、世界中の開発者コミュニティを巻き込むプログラムを計画。これらのイニシアチブの詳細は近日中に発表され、Neo Xエコシステム内のユーザーやプロジェクトを引きつけるさまざまなキャンペーンが展開される予定だ。

NeoX詳細情報

Neo Xメインネットノードのバージョンは、上海ハードフォークまでのすべてのイーサリアムVM機能と完全に互換性がある。また、現在DenebとCancunのイーサリアムアップグレードの統合に取り組んでおり、適切にテストされた後、Geth v1.14+に基づくNeo Xノードのバージョンでメインネットに展開する予定だ。

Neo Xの特徴の一つである「耐MEVメカニズム」は初期リリースには含まれない。しかし、MEV対策機能拡張が完了した時点で、円滑かつ互換性のあるネットワークアップグレードが可能になるよう準備が整えられている。

MEVとは

MEV(最大抽出可能価値)は、マイナーやバリデーターなどのブロック生産者が、トランザクションの順序を並び替えることで利益を最大化しようとする行為。DEX(分散型取引所)などでユーザーが不当な価格で取引を行う可能性があるため、ネットワーク毎にさまざまな対策が練られている。

Neo Xの詳細については、慎重な内部監査および外部監査が実施され、その報告書は近日中に公開される予定だ。

Neo XはコンセンサスメカニズムとしてDelegated Byzantine Fault Tolerance(dBFT)を採用している。Neo Xメインネットの立ち上げ初期には、安定性とネットワーク接続性を確保するため、スタンドバイ・バリデータによって運営される。スタンドバイノードには、Neo Global Development(NGD)が管理する4つのノードが含まれる。

スタンドバイノードは、ネットワークユーザーによって選出された候補者が不十分な場合や、選出されたガバナンス管理を開始するのに十分な票が集まっていない場合に対処する仕組みだ。

ブリッジは7つのバリデーターによって運営される。NGDが2つ、AxLabsが3つ、Neo SPCCが1つ、Lazynodeが1つのバリデーターを担う。バリデーターはブリッジングオペレーションの有効性を保証する。

数週間の安定運用の後、スタンドバイから選出されたバリデーターへのガバナンス移行が計画されている。Neo Xメインネットのガバナンスに参加希望者は、候補者として登録し、十分な票を獲得して選出バリデータリストに加わることでその権利を得られる。

Neo Xは開発者を含むステークホルダーに対して、Neo Xでの開発およびデプロイメントを今すぐ開始し、Neo Xメインネットでプロジェクトを立ち上げるよう呼びかけている。

開発者向けドキュメント: https://docs.banelabs.org/

Faucet(テストトークンの取得): https://neoxwish.ngd.network/

Neo公式Discord: https://discord.gg/neosmarteconomy

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/02 水曜日
13:45
トランプ大統領、イーロン・マスクに対する批判を再び展開、 『大きく美しい法案』巡る対立が再燃
「大きく美しい法案」をめぐり、トランプ大統領とイーロン・マスク氏の対立が再燃している。マスク氏の痛烈な法案批判に対し、トランプ氏は、マスク氏が率いる企業の政府補助金受給について政府効率化局(DOGE)で調査すべきと発言し、かつて盟友だった両氏の関係は緊迫感を増している。
13:20
アリゾナ州知事、押収仮想通貨の準備基金法案『HB2324』を拒否権行使
アリゾナのホブズ知事が犯罪捜査で押収した仮想通貨管理法案を拒否。地方自治体の協力阻害を懸念と声明。
11:45
パクソス、ステーブルコインUSDGを欧州全域でローンチ サークルとの競争激化
パクソスが米ドル建てステーブルコインUSDGをEU全域で発行開始した。MiCA規制に準拠している。合計30か国に展開しており、ステーブルコイン時価総額ランキングでは15位だ。
11:10
ナスダック上場DeFi Development Corp、1億ドル転換社債発行 ソラナ蓄積戦略を拡大
米初のソラナ準備金戦略企業DeFi Development Corpが1億ドル転換社債の私募発行を発表。調達資金でSOL購入継続、バリデータ運営による複利成長を目指す。
10:50
上場企業のビットコイン購入量24万BTC超えも、価格には反映されず その理由は?
2025年上半期に世界の上場企業が仮想通貨ビットコインを24万5510BTC購入しETF保有数の2倍超。前年同期比約5倍増でマイクロストラテジー戦略が拡散、企業準備金としての位置づけが確立された。
10:30
米SEC、仮想通貨ETFの上場基準を策定か 審査迅速化に期待
米証券取引委員会が、ビットコインなど仮想通貨ETF向けの汎用上場基準策定を検討していると伝えられる。19b-4様式省略により審査迅速化が期待される。
10:20
ETH1万ドル到達は『義務』と表明、イーサリアムに新組織誕生
仮想通貨イーサリアムに、イーサリアムコミュニティ財団という新たな組織が誕生。公式サイトで、イーサリアムの価格に特化した組織であると説明している。
07:55
NYSE上場DDCが760億円調達完了、ビットコイン準備金戦略を本格始動
アジア食品ブランド運営のDDC EnterpriseがNYSE上場企業として最大規模の仮想通貨専用資金調達を実施。Anson Fundsらから総額5億2800万ドルでビットコイン準備金構築へ。
07:25
XRP戦略推進へ、ナスダック上場のWebusが1億ドル調達合意
ナスダック上場のWebusがリップル・ストラテジー・ホールディングスと1億ドルの資金調達契約を締結。仮想通貨XRPを活用した事業戦略推進により株価が日中130%上昇も最終的には8%反落。
07:15
「ビットコインが25年に20万ドルへ到達するとの予測は維持」Bitwise
仮想通貨運用企業Bitwiseは、2025年の10の予測に対する中間評価を公開。ビットコインが20万ドルに到達するとの予測は維持することなどを記載した。
06:50
ストラテジーのビットコイン循環戦略、NAV超プレミアムを正当化か=TD Cowen分析
ストラテジーの株価は純資産価値(NAV)を大きく上回って推移。継続的な株式発行が1株あたりのBTC保有を押し上げる構造が、投資家の注目を集めている。アナリストはその持続性とリスクに着目している。
06:12
ビットコイン利確が加速 第3四半期は過去最弱の季節性=アナリスト分析
仮想通貨ビットコインの利確が進む一方、市場は方向感に欠ける展開。第3四半期は過去最弱の季節性もあり、アナリストは地政学リスクや米金融政策の不透明感に警戒を示している。
05:50
トランプ大統領の「大きく美しい法案」上院可決も、仮想通貨少額免税案は見送り
トランプ政権が推進する大型予算法案に、仮想通貨の少額免税や報酬課税見直しの修正案は含まれず。ルミス上院議員は今後の再提出を示唆し、業界団体もロビー活動を継続する構え。
05:37
米SEC、ビットコインやXRPに投資するグレースケールの仮想通貨ファンドETF化を承認
米証券取引委員会(SEC)は、グレースケールのバスケット型ファンドのETF転換を加速承認。構成資産の約8割をビットコインが占めており、今後の仮想通貨ETF全体に追い風となる可能性も。
07/01 火曜日
18:07
仮想通貨ビットコインの長期投資【初心者向け】ドルコスト平均法でかんたん積立
「投資でどのタイミングで購入すれば良いか分からない」という疑問は多い。ビットコインなど仮想通貨投資初心者でも、リスク回避をしつつリターンを見込めるドルコスト平均法とは。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧