CoinPostで今最も読まれています

フランス、「MiCA」に基づく仮想通貨取引所の認可申請を受付開始

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

MiCAのライセンス制度が年末施行へ

フランスの金融市場庁(AMF)は2日、欧州の包括的な暗号資産(仮想通貨)規制「MiCA」の施行が近づく中、暗号資産サービスプロバイダーになるための認可申請について詳細を公式サイトに掲載した。

AMFは、7月1日から申請を受け付け始めているところだ。

今年の12月30日から、MiCAにより、欧州連合(EU)で仮想通貨サービスを提供したい市場参加者は、事前に当局から認可を取得することが義務付けられる。

AMFは、仮想通貨交換事業者などは、マネーロンダリング防止やテロ資金対策、サイバーセキュリティ、ガバナンス、利益相反の管理、資金の分別管理など、一連の共通ルールに準拠する必要があるとも指摘した。

フランスで既にデジタル資産サービスプロバイダー(DASP)として登録している事業者には猶予期間も与えられる。その場合、2026年7月1日以降も活動を継続できるようにするには、2026年6月30日までにMiCAに基づく認可を取得しなければならない。

MiCAは「Market in Crypto Assets」の略で、EUによる新たな包括的仮想通貨規制案だ。今年6月に正式に承認された。ステーブルコインの規制やライセンス制度、消費者保護要件などを規定している。

段階的に施行されており、ステーブルコインに関わる部分については6月30日からすでに発効されているところだ。

関連Uphold、欧州MiCA法準拠でUSDTなどのステーブルコイン上場廃止へ

ステーブルコインとは

価格が常に安定している(stable)仮想通貨を指す。ステーブルコインは暗号資産の一種で、BTCやETH、XRPなど変動性のある資産とは異なり、米ドルなどに裏付けられその価値を保つことが目的だ。米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、アルゴリズムを利用するステーブルコインもある。

▶️仮想通貨用語集

Bybitがフランスでのサービス停止

仮想通貨取引所Bybit(バイビット)は1日に、フランスの規制動向を踏まえて、同国におけるサービス提供を停止すると発表した。

8月2日から、ユーザーアカウントは「クローズのみ」のモードに制限され、新たなポジションを持ったり、新たに資金を入金したりすることができなくなった。

8月13日より、未決済のままとなっているすべてのポジションは自動的に清算され、フランスの顧客向けのカードサービスも停止される。資産や資金の引き出しを行う手続きのみが可能になる格好だ。

バイビットは、今後サービスを再開する可能性も残しており、次のように説明している。

規制要件を満たすための取り組みを強化するにあたり、皆様のご支援とご協力に感謝いたします。適切なライセンスが確保され次第、近い将来にまたお客様にサービス提供できることを楽しみにしています。

AMFは5月に、バイビットが同国でデジタル資産サービスプロバイダー(DASP)として登録していないとしてフランスの投資家に警告していたところだ。

バイビットは、世界的にシェアを伸ばしており、出来高に基づくマーケットシェアで今年3月に米コインベースを追い抜き、バイナンスに次ぐ世界2位となった。仮想通貨データプロバイダー「Kaiko」が報告している。

関連Bybit世界2位に、仮想通貨出来高ランキングでバイナンスを猛追

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
09/10 火曜日
15:00
「誰もがビットコインに投資すべき」米著名金融アドバイザーの意見
米著名金融アドバイザーのスージー・オーマン氏は、CNBCのインタビューで、ビットコインを保有することの重要性を強調。次世代の投資家が価格上昇に寄与するとの考えを明らかにした。
14:00
「ビットコイン価格上昇も仮想通貨保有者率は伸び悩み」米連銀調査
米フィラデルフィア連銀の調査で、ビットコイン価格上昇にも関わらず仮想通貨の所有率が増加せず。一方で購入意欲は上昇傾向に。
12:55
韓国でのプレゼンス拡大へ、OasysがSK Planetと提携
ゲーム特化型ブロックチェーンOasysは10日、韓国のテクノロジー企業SK Planetとの提携を発表した。
12:30
ビットコイン58000ドル台まで反発、10xリサーチは45000ドルの弱気シナリオ示す
暗号資産(仮想通貨)ではビットコインが大幅反発。10xリサーチは相場の不確実性を根拠に1BTC=45000ドルの弱気シナリオ示した。
11:00
「9月の仮想通貨相場は、オプション市場の予測変動率が拡大傾向に」Kaikoリサーチが分析
今月は仮想通貨ビットコインやイーサリアムの価格変動が拡大傾向にあるとKaikoが分析。投資の今後の注意点にも言及している。
10:05
「ビットコイン現物ETFへ投資顧問企業からも大きな流入」Bitwise最高投資責任者
Bitwise CIOが投資顧問企業からのビットコイン現物ETFへの資金流入の規模と速度を強調。機関投資家の保有割合が今後増えるとの分析もある。
07:50
a16zクリプト、仮想通貨アクセラレーターへの参加企業21社を発表 日本勢も
米大手ベンチャーキャピタルa16zの仮想通貨部門a16zクリプトは9日、秋の「仮想通貨・スタートアップ・アセラレーター(a16z CSX)」プログラムへの参加企業を発表した。
07:15
米大統領候補ハリス氏、最新公約でも仮想通貨に言及せず
米民主党の大統領候補のハリス氏は、今年の大統領選に向けたウェブサイトで自身の政策を公開したが、仮想通貨やブロックチェーン技術に明確には言及しなかった。
06:20
マイクロストラテジーのセイラー会長、21年後のビットコイン価格は18億円と強気予想
仮想通貨ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー会長は9日のCNBC金融番組で、21年間で1 BTCあたり1,300万ドルの価格まで上昇すると予想した。
09/09 月曜日
16:43
秋元康プロデュース『MEN'S YOAKE AUDITION 2024』 ソニューム採用
秋元康氏総合プロデュースのもと、YOAKE entertainmentが仕掛ける次世代型メンズグループオーディション。Web3技術を活用し、グローバル市場を狙う。Soneiumブロックチェーンが変えるエンタメの未来とは。
16:18
「ビットコイン半減期・ETF承認後のBTCはどうなる?」業界アナリスト3人が長期目線で相場分析|WebX2024
半減期・ビットコインETF承認後のビットコイン(BTC)価格について、大手暗号資産(仮想通貨)取引所を運営する企業に務めるトップアナリスト3名が、長期目線での相場分析を行なった。
15:42
Kaikoが仮想通貨取引所の世界ランク発表 ビットバンクが上昇
Kaikoが発表した2024年Q3仮想通貨取引所ランキングを分析。日本の3大取引所がトップ30入りし、特にビットバンクが世界12位までランクアップした。各社の強みと課題、業界動向を詳しく解説。
14:55
BitMEX創業者アーサー・ヘイズがショート解消した理由 一転してビットコイン上昇予想に転じる
仮想通貨取引所BitMEXの創業者で元CEOのアーサー・ヘイズ氏は、早ければ今週にもビットコインの価格が上昇する可能性があると予測。自身のビットコインの空売りポジションを清算したと報告した。
14:21
米国株や仮想通貨投資家に人気を博す「シーキング・アルファ」の優位性と使い方
日本人でもNISA投資先で人気の米国株。米国株や暗号資産(仮想通貨)のおすすめプラットフォーム「シーキング・アルファ(Seeking Alpha)」を利用するメリットと使い方について、初心者向けに詳しく紹介します。
12:04
NFTの平均寿命は1年1ヶ月、およそ96%が消滅=レポート 
NFT(非代替性トークン)の96%がすでに消滅し、平均寿命は約1年という報告がなされた。一部の成功例もあるが、市場の困難と慎重な投資の必要性が指摘されている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア