グレースケール・アバランチ・トラスト
米資産運用会社グレースケールは22日、新たに暗号資産(仮想通貨)アバランチ(AVAX)を対象とした投資信託「グレースケール・アバランチ・トラスト」を発表した。この発表を受けて、AVAXは前日比+10.85%、前週比+26.51%と上昇している(日本時間23日午後時点)。
この信託は、ETF(上場投資信託)とは異なり、適格投資家向けの私募に限定される。これまでの通例では、流通市場もOTC Markets Groupに限定される見通しだ。
グレースケールの製品およびリサーチ部門責任者であるレイハネ・シャリフ=アスカリー氏は、「アバランチは、RWA(リアルワールドアセット)トークン化の進展において重要な役割を果たしており、戦略的パートナーシップとユニークなマルチチェーン構造を通じて、その発展に貢献している」と述べた。
アバランチは、アプリケーション専用の分散型基盤「サブネット」の企業採用が増加しており、オンラインゲーム開発を手掛けるネクソンの子会社も、「サブネット」を活用して「メイプルストーリー・ユニバース」を構築している。
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「グレースケール・アバランチ・トラスト」は、グレースケールが運用する既存の単一資産投資商品と同様に、AVAXに特化した投資機会を提供するものである。グレースケールは、ソラナ、ライトコイン、スイ、チェーンリンクなど複数の仮想通貨を対象とした投資信託も私募で運用している。
なお、グレースケールのビットコイン投資信託(GBTC)およびイーサリアム投資信託(ETHE)は、現物ETFへの転換申請が承認されており、2024年1月と7月からそれぞれ公開市場で取引されている。
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