はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米SEC、バイナンスの裁判で「仮想通貨証券」という表現を訴状から削除

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

SECが修正訴状を提出

米証券取引委員会(SEC)は12日、バイナンスとの裁判で訴状を修正し、「暗号資産(仮想通貨)証券(crypto asset securities)」という表現を削除した。

「SECの他の裁判で裁判所が指摘したり、SECが繰り返したりしてきたように、仮想通貨証券という表現は、その銘柄自体が有価証券であることを意味していたわけではなく、簡潔な言い回しとして使っていただけである」と主張。一方、「この言葉が原因で混乱を招いた可能性があることを申し訳なく思う」とも述べている。

この修正を行うことは今年7月に、SECが事前に表明していた。この時に「第三者仮想通貨証券」についての申し立てを含め訴状を修正すると説明しており、今回その内容が明確になっている。

SECは仮想通貨証券という言葉に関する説明を裁判書類の脚注に記載。そこで、この訴訟における有価証券性は、仮想通貨の販売や配布における契約、期待、理解に基づいて判断されると説明した。

今回、例えばSECは「被告は、未登録のトレーディングプラットフォームで仮想通貨証券を売買・取引するよう米国の投資家を違法に勧誘していた」という過去の表現を修正。

上記の文章を「被告は未登録のトレーディングプラットフォームで、有価証券として募集・販売された仮想通貨を売買・取引するよう米国の投資家を違法に勧誘していた」と直している。

一方で、有価証券として募集・販売された仮想通貨の例としてソラナ(SOL)やエイダ(ADA)などの銘柄を挙げている点に変わりはない。

SECはバイナンスに限らず、他の企業に対する裁判でも仮想通貨証券という表現を使ってきた。例えば、コインベースに対する裁判でもソラナやエイダなどの銘柄を仮想通貨証券と呼び、その仮想通貨自体が有価証券であるという誤解を生んできたとの見方は多い。

なお、今回の修正訴状はバイナンスの裁判で提出されたものであり、現時点では、例えばコインベースの裁判では同じ内容の訴状は確認できない。

業界の反応

今回のSECの動きは、7月に訴状を修正することを表明した時点で「ルールを場当たり的に適用している」などと批判の声が上がっていたが、今回の修正訴状も同様に批判を受けている。

関連リップル社、米SECによるソラナなどの証券性に関する訴え修正を「場当たり的」と批判

例えば、SECとの裁判でXRPを仮想通貨証券と表現されたリップル社のスチュアート・アルデロティ最高法務責任者は、今回の修正を受け、以下のようにコメントした。

つまりSECは、仮想通貨証券は造語であり、仮想通貨証券が投資契約に基づく有価証券であることを証明するには、契約・期待・理解が集まっている証拠が必要であることを認めたということなのか?

SECは、矛盾だらけの複雑な規制をしていることを認める時が来たのだと思う。

SECとは

「Securities and Exchange Commission」の略。株や債券など証券の取引を監督する米政府機関のこと。SECのミッションは「投資家を保護すること」「公正で秩序のある効率的な市場を維持すること」「資本形成を促進すること」である。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/15 土曜日
13:55
続落するイーサリアム、長期保有者が1日4.5万ETH超を売却=グラスノード
グラスノードによると、イーサリアムの3年から10年保有者が1日あたり平均4万5000ETH超を売却している。イーサリアム現物ETFも13日に2億6000万ドルの純流出を記録し売圧を高めている。
13:20
リミックスポイント決算発表、仮想通貨評価益で売上高が大幅増加
リミックスポイントが2025年4~9月期決算を発表した。仮想通貨評価益で売上高が大幅増加している。同社はビットコイン、イーサリアムなどの仮想通貨を財務資産として蓄積している。
13:00
Visaアジア太平洋地域デジタル通貨責任者、ステーブルコインの展望を語る|CoinPostインタビュー
Visaアジア太平洋地域デジタル通貨責任者ニシント・サンガヴィ氏がCoinPostの独占インタビューに応じ、ステーブルコイン決済戦略の拡大、CBDCとの共存、米国ジーニアス法の影響について詳しく語った。4つのステーブルコインと4つのブロックチェーンをサポートし、2億2,500万ドル超の決済を実現。今後5年間のアジア太平洋地域におけるデジタル通貨の展望と、Visaが果たす役割について解説。
11:15
テクノロジー大手アリババが預金トークン決済を開発 中国当局のステーブルコイン懸念に対処か
中国アリババが預金トークン決済システムを開発している。当局によるステーブルコイン規制を回避することも背景とみられる。AI活用サービスも発表した。
10:30
ビットコイン急落、45日ルール通過とFOMC利下げ見送り観測で売り圧力が最大化|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは足元で強い売り圧力に晒されているが、ヘッジファンドの45日ルール通過により解約売りの終了が期待される。ビットコイン長期保有者が直近1カ月で12兆円相当のBTCを売却したことは心理を悪化させていた。
09:50
トランプ一族関連のアメリカン・ビットコイン、売上高99億円に増加 決算発表 
トランプ一族の仮想通貨マイニング企業「アメリカン・ビットコイン」が2025年7~9月期決算を発表した。前年同期比で黒字転換し、ビットコイン保有量は4,090BTCに到達している。
09:35
ジャック・ドーシーのCash App、ステーブルコイン決済機能を導入
決済アプリのキャッシュアップがステーブルコインの送受信機能を含む11の新機能を発表した。ライトニングネットワークを使用したビットコイン決済機能も拡充している。
08:50
ソニー銀行の米銀免許申請、通貨監督庁にICBAが否認を要求
ソニー銀行が米国で信託銀行の国家免許を申請したことについて、米組織ICBAが強く反対すると表明。通貨監督庁に書簡を送付して反対理由を説明し、ソニー銀行の申請を認可しないように要求した。
07:45
バイナンス、ブラックロックのトークン化ファンド「BUIDL」を取引担保として受け入れ
仮想通貨取引所バイナンスがブラックロックの「BUIDL」を取引所外担保として統合した。BUIDLはBNBチェーンで新シェアクラスも立ち上げる。
06:50
ビットマイン、45億円相当のイーサリアムを追加購入 新CEOにHSBC元幹部を任命
ビットマインが3000万ドル相当の仮想通貨イーサリアムを追加購入した。同社は新CEOにHSBCアジアTMT投資銀行部門の元責任者を任命した。
06:25
ビットコイン長期保有者が1カ月で12兆円相当BTCを売却、初期投資家も2400BTCを取引所へ送金
ビットコインの長期保有者が過去1カ月で約81万5,000BTCを売却し、2024年1月以来の高水準となった。初期保有者のオーウェン・ガンデン氏も2400BTC以上を売却している。
05:50
ストラテジーのセイラー会長、6900億円相当のビットコイン売却の噂を否定
ストラテジーのマイケル・セイラー会長が47000BTCの売却憶測を否定した。オンチェーン上の動きは保管業者の入れ替えによるもので、実際に購入ペースを加速させていると説明。
11/14 金曜日
21:20
CourtYard(コートヤード)でトレカをNFT化|使い方を初心者向けに徹底解説
トレーディングカードをNFT化して取引できるCourtYard(コートヤード)の使い方を解説。アカウント開設からPolygon上での取引方法、ガス代準備、リスクまで初心者向けに図解で詳しく紹介します。
21:00
ビットコインウォレットのおすすめは?種類・選び方・アドレス作成手順まで解説
ビットコインウォレットの種類や違い、安全な選び方を徹底解説。ハードウェア・ソフトウェアの比較からアドレス作成、セキュリティ対策まで初心者にもわかりやすく紹介します。
17:19
米ビットコイン現物ETF、過去2番目の規模の純流出 リスクオフが加速
11月13日、ビットコイン現物ETFは8.7億ドル(約1,340億円)の純流出を記録し、過去2番目の規模に。イーサリアムETFも3日連続で流出。FRB当局者の慎重発言を受け、仮想通貨と米国株が同時に下落。専門家は健全な調整との見方も。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧