9月に続く買い増し
東証スタンダード市場に上場する株式会社メタプラネット(証券コード:3350)は10月1日、総額10億円相当の暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)を追加購入したと発表した。この追加購入により、同社のビットコイン保有量は506.745 BTCとなり、累計購入総額は47億5千万円に達した。
- 購入枚数:107.913 ビットコイン
- 平均購入価格:9,226,724円/BTC
- 購入総額:10億円
〇追加購入の詳細
ビットコイン戦略の背景
メタプラネット社は2024年4月からビットコインを財務資産として断続的に購入し始め、9月時点で398.832 BTCを保有していた。
同社の代表取締役社長サイモン・ゲロヴィッチ氏は、8月末に東京開催の国際Web3カンファレンス「WebX2024」での特別講演において、ビットコイン購入の理由について言及。コアビジネスであるホテル事業の不振を背景に、運営ホテルの売却を決断し、その資金をビットコイン購入に充てたと決断したことを明かした。
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今後の成長戦略
また、ゲロヴィッチ氏はWebXにて、今後の成長戦略について以下のように述べている:
- 負債や株式による資金調達を含む革新的な金融手段を活用し、ビットコインのさらなる蓄積とバランスシートの強化を図る。
- 収益源の多様化を目指し、Bitcoin Magazine Japanなどのビットコインエコシステム内の補完的なビジネスの開発に注力する。
なお、9月2日には、仮想通貨取引所を運営するSBI VCトレードがメタプラネット社と提携し、ビットコインの取引・保管・運用における各種サポートを開始することを発表。期末時価評価適用除外サービスを含む、運用高度化ニーズと合致した提携として注目を集めた。
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同社の株価は前日比+2.32%で1,014円。直近1ヶ月では-16.89%となっている。
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