はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

バイナンス、仮想通貨ウォレットの凍結に慎重姿勢 イスラエル政府の要請に14%のみ対応

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

要請を独自に調査

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスは、対象のパレスチナ人の仮想通貨ウォレットを凍結して欲しいというイスラエル軍の要請に対し、独自の調査に基づいて86%を凍結しなかったことがわかった。

バイナンスは1つの情報源やツールだけに依存することはなく、イスラエル軍の要請にも盲目的に応えることはないと、同社の金融調査部門のトップを務めるNils Andersen Röed氏が理由を説明している。

ウォレットとは

仮想通貨などのデジタル資産専用の電子財布のこと。主にデジタル資産を保管するために利用される。

▶️仮想通貨用語集

イスラエルやパレスチナが関係する中東情勢は現在、多くの投資家が注視している。最近では特に、中東情勢の先行きに対する懸念が仮想通貨相場の重しになっているとの見方が多い。

関連ビットコイン200MA上回る反発、中東リスク警戒もETF資金フローは改善傾向

今回の内容は、Röed氏に取材した「Decrypt」が5日に報じた。Decryptは記事だけでなく、同日にインタビュー動画も公開している。

また、Decryptは1日、バイナンスの Richard Teng CEOにインタビューした動画も公開。この時にTeng氏も「パレスチナ人の1,500超のウォレットを凍結するようにイスラエル軍から要請があったが、凍結した数は約220ウォレットで、全体の14%だった」と明かしていた。

同氏は「国際法に基づき、違法な取引に関与したとバイナンスが判断したウォレットが全体の14%だった」と述べている。

この点についてRöed氏は今回のインタビューで、イスラエル政府と並行して自身のチームが独立して調査をしたと説明。そして、この認識の違いについては、バイナンスは慈善活動に関連している可能性があると判断したウォレットに対し、イスラエル軍がテロ資金供与に関与している可能性があると主張するような事例があると述べた。

Röed氏は、中東のように注意が必要な地域の調査には、バイナンスは追加でリソースを割いているとも説明している。

規制遵守を強化

Teng氏は今年8月、大型Web3カンファレンス「WebX」でバイナンスジャパンの千野代表と対談を行った。この時、バイナンスはユーザーファーストの姿勢を維持しつつ、規制遵守の強化を進めてきたとTeng氏は強調している。

また、バイナンスは過去一年間でコンプライアンスチームへの投資を大幅に増やし、ユーザー資産の保護を最優先事項としていると述べ、24億ドル(3,550億円)相当の資産流出を事前に防止した事例もあると話した。

さらに、2024年末までに従業員を大幅に増員する計画の一環として、コンプライアンスチームを現在の500人から700人に拡大し、各地域での規制対応を強化していくとも述べている。

関連「ユーザーファースト重視とコンプラ体制強化」バイナンスのテンCEOが過去一年の取り組みを語る WebX2024

関連釈放後のCZバイナンス前CEO、今後も仮想通貨・人工知能業界に投資へ

関連注目の新興仮想通貨10選、セクター別主要銘柄と重要ファンダを解説【2024年下半期版】

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/19 土曜日
13:50
トランプ一族関連のWLFI、4.5億円分のイーサリアムを追加購入 総額370億円超に
ワールド・リバティ・フィナンシャルが861ETHを新規購入し、総保有量は70,143ETHに到達。仮想通貨法案可決が追い風に。
13:20
ジャック・ドーシーのブロック社、S&P500指数に追加へ
ジャック・ドーシー率いるブロック社がS&P 500指数に追加される。株価は時間外取引で10%以上上昇した。同社は米国製の新ビットコインマイニングチップを年内発売予定だ。
11:30
ピーター・ティール支援の仮想通貨取引所ブリッシュがIPO申請=CNBC
元NYSE社長トム・ファーレイ率いるブリッシュが証券取引委員会にIPOを申請。コインデスク買収実績を持つ同社の上場計画と業界動向を報告。
11:02
著名アナリストが分析、「ビットコインからイーサリアムへ資金移動、アルトシーズンの兆し」
ウィリー・ウー氏らがアルトシーズン開始を予測。仮想通貨ビットコインからイーサリアムへの資金ローテーションが本格化し、アルトコイン市場の上昇環境が形成。
10:05
JBA、暗号資産アンケート 分離課税20%導入の場合84%が投資増額意向
日本ブロックチェーン協会が暗号資産税制アンケート結果を公表した。保有者の84%が分離課税20%で投資増額すると回答した。また、10人に1人以上が暗号資産を保有などの結果も出た。
08:50
仮想通貨全面高の一週間、米下院クリプトウィーク振り返りと今後の見通し|仮想NISHI
今週の仮想通貨市場は、米下院で開催された「仮想通貨週間」において、ビットコインが史上最高値となる12万ドルを超える展開となった。アルトコイン市場においても大幅な上昇が見られた。
08:30
リップル発行のRLUSD、ブルーチップから最高評価獲得
独立の格付け機関ブルーチップがリップルのRLUSDステーブルコインにA評価を付与。BNYメロンでの準備金管理と堅牢なコンプライアンス体制などが評価された。
07:30
「米SECはトークン化の規制例外措置を検討中」アトキンス委員長
米SECのアトキンス委員長が、SECは証券のトークン化における規制の例外措置を検討していると明かした。RWAのトークン化は仮想通貨・ブロックチェーン領域で大きなトレンドになっている。
07:00
「保有していれば国家債務削減できたか」ブルガリア政府が2018年に手放した21万ビットコインの現在価値
ブルガリア政府が2018年に売却した21万3500BTCの仮想通貨ビットコインの現在価値は250億ドル超。同国債務の約8割に相当する巨額損失として話題に。
06:20
米上場ビットデジタル、イーサリアム保有量12万ETHに拡大
米ナスダック上場のビットデジタル社が18日、6730万ドルの資金調達で19683ETHの仮想通貨イーサリアムを追加購入。総保有量は120,306ETHで、時価4.24億ドルに拡大。
05:40
トランプ大統領がステーブルコイン法案に署名、米初の仮想通貨包括規制法が成立
トランプ大統領が19日、ステーブルコイン規制枠組みを定めるGENIUS法案に署名し米初の仮想通貨包括規制法が成立。2500億ドル規模のステーブルコイン市場に明確な規制導入。
07/18 金曜日
17:36
JBA、仮想通貨の税制改正「5項目」提言 申告分離課税20%など
日本ブロックチェーン協会が7月18日、暗号資産の税制改正要望書を政府に提出。最大55%の総合課税から20%分離課税への移行、損失繰越控除、暗号資産同士の交換非課税など5項目を要望。
17:00
ビットコイン、上昇余地あるも利確の動きに注意=Glassnode分析
ブロックチェーン分析企業Glassnodeは、最新のビットコイン市場分析レポートで、オンチェーン指標と過去のデータから、ビットコイン価格はさらに上昇する可能性があり、13万ドルが次の重要な抵抗線となると予測した。
13:55
米サムザップ、仮想通貨投資枠370億円に拡大 XRPやDOGEなど6銘柄追加承認
米上場のサムザップメディアが17日、取締役会で仮想通貨投資枠を2.5億ドルに拡大と発表。イーサリアム、ソラナ、XRP、ドージコイン、ライトコイン、USDCを新たに投資対象に追加。
13:30
ハミルトン・レーンのSCOPEファンド、マルチチェーン化
資産運用大手ハミルトン・レーンのプライベートクレジットファンド「SCOPE」がイーサリアムとオプティミズムでマルチチェーン化した。セキュリタイズとワームホールが提携し実現している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧