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69のブロックチェーンと相互運用が可能に TON、Axelarの技術を採用

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

相互運用性の向上へ

TON財団とAxelar財団は16日、「The Open Network(TON)」のブロックチェーンに、Axelarの相互運用ソリューションを導入することを発表した。

TONのプロジェクトは、クロスチェーンソリューションを広く調査した後、開かれた相互運用プラットフォームであることがTONの特性と一致したためにAxelarを採用したと説明。本記事執筆時点でAxelarは69のブロックチェーンと接続しており、これからTONの相互運用性を向上させる。

出典:Axelarscan

Axelarは、異なるブロックチェーン間で安全なコミュニケーションを行えるようにすることに取り組んでいるプロジェクト。dApps(分散型アプリ)の開発者は、複数のブロックチェーンでアプリを稼働させるためにAxelarのソリューションを活用する。

dAppsとは

「Decentralized Applications」の略で、ブロックチェーンを利用して開発される分散型のアプリを指す。

▶️仮想通貨用語集

具体的に、Axelarの「Interchain Amplifier」という技術は、TONが69のブロックチェーンのエコシステムに安全かつシームレスに接続することを可能にするという。

すでにAxelarはコスモスやイーサリアム、ポルカドットなどのエコシステムに接続しており、今年中にソラナ、Sui、XRPレジャー(XRPL)などにも対応する計画。Axelarの採用で、他のブロックチェーンにはTONのエコシステムにアクセスできるようになるメリットがある。

TONは、Axelarの技術を採用して拡張性を向上させ、一般消費者への普及に向けた新しい機会の提供を加速させるとしている。

今回の発表に、TON財団のエコシステム開発部門のディレクターは以下のコメントを寄せた。

TONのコミュニティは、速いネットワークと分散型のインフラ、シームレスなユーザー体験を重要視している。TONの相互運用レイヤーにAxelarを採用することは理想の選択だ。

Axelarはオープンで、開発者が使いやすいことも特徴。ネットワークをまたぐアプリをワンクリックで安全に接続してくれる。

関連TON上でビットコインの実用性向上へ 24年に新ブリッジ機能のローンチを計画

TONの発展

TONは、大手メッセージングアプリ「テレグラム」が最初に開発を始めたブロックチェーン。現在はコミュニティによって開発・運営が行われているが、テレグラムユーザーを巻き込んで発展を続けており、大きな注目を集めている。

関連バイナンス、トンコイン(TON)の成長性を評価:テレグラム連携と機能性に注目

ネイティブ通貨であるトンコイン(TON)は本記事執筆時点で時価総額10位(CoinMarketCap参照)の暗号資産(仮想通貨)。トンコインの価格は前年比166%超上昇している。

TONの発展については、今回の発表でも言及。「9.5億人のテレグラムユーザー、時価総額トップ10の地位、アプリ開発者のエコシステムの急速な成長によって、TONは発展している」と説明した。

この発展には、タップ・トゥ・アーン(タップして稼ぐ)ゲームの普及も大きく貢献している。

関連トンコイン(TON)の買い方 テレグラムアプリのタップゲームで稼ぐ方法

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