はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

イーサリアムで10万TPS(秒間処理速度)目指す、ヴィタリック

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

今後のロードマップ

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)の共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏は、17日、ネットワークの次なる進化段階「The Surge」に向けた野心的な目標を発表した。

ブテリン氏は、イーサリアムのレイヤー1とレイヤー2を合わせて10万TPS(1秒あたりの取引処理数)を達成することを長期的な目標として掲げた。この目標は、現在のイーサリアムの処理能力を大幅に上回るものだ。

現在イーサリアムメインネットのTPSは、15〜20通程度で、ソラナは7,000以上のTPSに達している。

関連安いのはどれ? イーサリアムやソラナ、XRPなど主要ブロックチェーンと国内銀行の振込手数料を比較

また、同氏は、ロールアップ中心のロードマップが引き続きイーサリアムの主要なスケーリング戦略であることを強調した。この戦略は、シャーディングとレイヤー2プロトコルの融合から生まれたものだが、技術的課題に直面している。ブテリン氏は、イーサリアムL1の堅牢性と分散性を維持しながら、これらの問題を解決することが重要であると述べた。

スケーラビリティ向上のための具体策として、ブテリン氏はデータ可用性サンプリング(DAS)の改善を提案。DASは、各ノードがすべてのデータをダウンロードする必要なく、データの可用性を検証できる手法だ。

中期的な目標として、1スロットあたり16MBのデータ可用性帯域幅を設定し、これにより最大58,000 TPSが実現可能だとしている。

しかし、ブテリン氏は、消費者向け決済や分散型ソーシャルアプリなどの高帯域幅セクターに対しては、この中期目標でも不十分である可能性があると指摘。これらの「高ボリューム・低価値」アプリケーションには、プラズマの実装が有効であると述べた。

プラズマとは、オペレーターがオフチェーンでブロックを作成し、そのデータの一部やマークルルートをオンチェーンに投稿するスケーリングソリューションである。(マークルルートとは、ブロック内の全トランザクションデータを要約したハッシュ値で、マークルツリーの頂点に位置するもの)

関連イーサリアム利回りめぐる議論が浮上 集中化リスク背景に

さらに、ブテリン氏はベースレイヤーのさらなるスケーリングについても言及。レイヤー2とレイヤー1の間に大きなスケーラビリティの差が生じると、仮想通貨ETHの経済的健全性を損ない、エコシステム全体を不安定にさせる可能性があると警告した。この問題に対処するために、ガスリミットの効果的な増加戦略を提案している。

今回の提案に加えて、ブテリン氏は最近、イーサリアムのステーキング要件を32ETHから1ETHに引き下げる案や、ブロック確定時間を短縮するシングルスロット・ファイナリティ(SSF)の導入など、さらなる改善策も提案している。これらの提案は、イーサリアムをより多くのユーザーにとって利用しやすいネットワークにするという長期的ビジョンの一環であり、実装には広範なテストと研究が必要となる。

関連イーサリアムのステーキング要件32ETHから「1ETH」への大幅緩和とバリデータ分散化を提案 ブテリン氏

関連イーサリアムの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、おすすめ取引所選び

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12:54
メタプラネット、1,005BTC追加購入 ビットコイン保有量は上場企業5位に
156億円分を追加購入 株式会社メタプラネットは6月30日、ビットコイントレジャリー事業の一環として、1,005BTCを追加購入したと発表した。平均購入価格は1BTCあたり1,…
12:16
暗号資産とは何か?広がりと注目の背景を初心者向けに解説
ビットコインや暗号資産はなぜ今、国家や企業から注目されているのか?世界的な広がりとその背景を、初心者にもわかりやすく解説します。
11:30
仮想通貨にまつわる5つの誤解|“しくみ”と考え方を整理する
仮想通貨に対する5つの誤解を、初心者向けにわかりやすく解説。簡単な答えと詳細な背景で正しい理解をサポートします。
11:21
堅調推移のビットコイン過去最高値に迫る、米株指数上昇で強気ムード継続
仮想通貨市況 暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+1.1%の1BTC=108,590ドルに。 過去最高値は、今年5月に記録した112,000ドル。 先…
09:23
米タイム誌『最も影響力のある企業100選』にコインベース、仮想通貨業界の政策牽引で選出
米TIME誌が発表した「最も影響力のある企業100選」に米国の仮想通貨取引所最大手であるコインベースが選出された。株価は先週最高値を更新した。
06/29 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、リップルによるSEC相手の控訴取り下げやソラナ財務企業の株価暴落など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:28
BTCイールドとは?一株あたりのビットコイン量で企業価値を測る理由
BTCイールドはマイクロストラテジーが提唱し、メタプラネットも採用する“一株あたりのビットコイン保有量”で企業価値を捉える新指標。株式希薄化リスクやメリット、実際の数値をわかりやすく解説します。
11:30
ビットコイン下降チャネル上限届かず、PCE発表控え押し目形成の可能性に注意|bitbankアナリスト寄稿
今週の週次レポート 国内大手取引所bitbankのアナリスト長谷川氏が、今週の暗号資産(仮想通貨)ビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。 目次 ビットコイン・オン…
11:00
週刊仮想通貨ニュース|メキシコ大富豪のBTC価格上昇予測に高い関心
今週はメキシコ大富豪のビットコイン価格上昇予測、米テキサス州のビットコイン準備金設立法案成立、金融庁の仮想通貨規制審議に関するニュースが最も関心を集めた。
06/28 土曜日
14:00
仮想通貨配分を4割まで推奨、米著名金融アドバイザー「従来60-40モデルは時代遅れ」と見解
著名金融アドバイザーのリック・エデルマン氏は最新見解で仮想通貨ポートフォリオ配分を従来の1%から最大40%へ大幅引き上げを推奨。
13:15
米上場Genius Group、ビットコイン買い増し構想 勝訴した際の損害賠償で
NYSE上場のGenius Groupが、訴訟勝利の場合に得られる推定10億ドルの50%をビットコイン購入に充当する計画を発表した。昨年よりビットコイン財務戦略を採用している。
11:26
イーサリアム取引量史上3位、価格低迷でもネットワーク急増
イーサリアムが6月25日に175万件の取引を記録し史上3位を達成。価格は低迷するもネットワーク活動は活発化、従来のアルトシーズン理論に変化の兆しになるか。
10:25
イスラエル当局、仮想通貨報酬によるスパイ容疑で3人逮捕=レポート
イスラエル当局がイラン諜報機関の工作員3人を逮捕。仮想通貨で報酬を受け取り、9000万ドル被害のノビテックス攻撃との時期的関連が注目されている。
09:45
ポリマーケットの評価額10億ドルに達する見込み USDCにも恩恵か=コインベース
分散型予測市場ポリマーケットが2億ドル資金調達しユニコーン企業になる見込みだ。コインベースは、ポリマーケットの台頭はステーブルコインUSDCにも恩恵になると分析している。
08:50
ストラテジー株トークンなど主要銘柄、Gemini EU向株式サービス開始
仮想通貨取引所Geminiが欧州連合でトークン化株式サービスを開始。マイケル・セイラーのストラテジー株を皮切りに、24時間365日取引可能な新金融サービスを提供する。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧