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ビットコイン価格は本日が山場か 超大口クジラが集結するイベントも明日に控える|仮想通貨市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場
ビットコイン相場は、数万円のレンジで推移するも、重要サポートライン付近でもみ合っている状況だ。同価格水準を抜けると更に急落する可能性も危惧される場面であり、本日が重要な山場となりそうだ。動きはファンダメンタルズ面でも複数あり、明日にはビットコインSVに関するイベントや、有名企業が集結するコンセンサスインベストも控えている。

仮想通貨市況

仮想通貨市場は27日、ビットコイン価格は数万円強幅のレンジで推移、年初来安付近の水準で推移している。

18時時点では、1時間足チャートを確認すると、三尊天井を形成し、重要サポートラインである3562ドル付近(オレンジライン)に向かって下落している。(その後、ショートカバーを伴い急反発)

このままの売り圧力で、3562ドルラインを抜けてしまうと、次点の価格帯3000ドル〜3150ドル(34万円〜35.8万円)まで下落する可能性が高いと思われる。

日本円では、34万円〜35万円付近が該当のラインとなるが、暴落時は価格変動が非常に大きいため上記価格の前後1万円ほど見流必要はありそうだ。

反対に、今回三尊を否定し、上昇を見せる場合、水色のトレンドラインを突破の後、4170ドル(47.3万円)付近の抵抗帯を超えて行くようになれば、トレンド転換も見えてくるが、週足レベルの上位足が一度決壊したことで上値が非常に重いため、レンジ相場継続での値動きまで時間がかかる可能性はあることも頭に入れておいても良いだろう。

いずれにせよ、本日のビットコインの価格推移において、本日も山場となりそうだ。

今回は、チャート面だけでなく、価格に影響する仮想通貨業界の動き、また控える重要イベントを2つ掲載する。

相場に影響する3つの動き

こう着状態が続く仮想通貨相場だが、本日大きく3つの動きが確認された。

ナスダックがビットコイン先物上場を予定

米証券取引所ナスダックが、ビットコイン先物上場予定していると、bloombergが報じた。

昨年もナスダック先物検討は報じられていたが、今回の報道でも、関係筋による証言とした上で、最新の動向が語られた。

上場時期は、Bakktの延期後と同じ時期となる第1四半期にあたる2019年1月から3月を予定しているようだ。

CoinPostでも、明日より詳しい記事の配信を予定している。

追記(28日8時)

米ナスダックに関する最新記事を公開しました。

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BitcoinSV重鎮がハッシュ戦争終了を宣言

ビットコインキャッシュのハードフォークで分岐したチェーンの一つ「BitcoinSV」派の中心人物であるCoinGeek社CEOが、ABCとSVの両チェーンの永続的な分裂を改めて発表した。

この発表の背景には、SV側がリプレイプロテクション導入を発表し、両チェーンのユーザーや企業からの信頼回復を図る意図があるようだ。

この動きにより、相場の暴落要因にもなっていた「ビットコインキャッシュのハッシュ戦争」の終了を宣言した。

SV側リプレイプロテクション導入によって、ハードフォーク以降停止している取引所の入出金や取引状況にも変化が生じる可能性があるだろう。

出典:coin.dance

実際にハッシュ戦争後右肩下がりに推移するハッシュレートの推移を見ると、両陣営の資金繰りにも厳しい見方が強く、実際にハッシュ戦争が終結する日も近いかもしれない。

Copayで、秘密鍵流出バグが発生

本日、仮想通貨ビットコインに特化したウォレットCopayを開発する仮想通貨企業BitpayはCopayの一部アップデート版(v5.0.2からv5.1.0)において秘密鍵が流出するバグがあることを自社ブログを通じて発表した。

v5.0.2からv5.1.0までのCopayウォレットにおけるシステムの脆弱性は第三者の開発者が書いたコードが原因と思われている模様だが、開発者が意図的に「マルウェア」的な働きをするコードを含んだかの真意は定かではない。

このニュースの問題点は以下の2点だ。

  • 秘密鍵の流出バグである点
  • Copayがビットコイン超メジャーウォレットである点

まず、秘密鍵は仮想通貨におけるデジタル空間の自己証明書、簡単に解説すると自身が保有している通貨の管理権限を意味する。

よって秘密鍵の盗難・流出は、仮想通貨の流出を意味しており、本事件の状況によっては巨額の資産流出事件に繋がりかねない問題となる。

現状資産流出額の報告はされてはいないが、Copay社がビットコインウォレットに置ける最大手であることを踏まえると、相場においてマイナスに捉えられかねない動きとなる。

これまでの前例となる仮想通貨流出事件も、流出資産が売り圧力懸念になることで、相場に悪影響が出たことはいうまでもないが、今回も相場において厳しい状況でこのようなバグが報告されている。

Bitpay側はこのバグに対応した新たなアップデート、5.2.0バージョンを発表し、その間に問題となっているウォレットを保有しているユーザーに一切の利用停止を呼びかけており、直ちにバグ修正が施されている新バージョンへの移行を促した。

今回発生した問題はオープンソース特有の問題になってる非中央集権的な体制を取っていることのネガティブリスクであると言える。

対象となっている仮想通貨ウォレットCopayを保有しているユーザーは取引せず、ただちにアップデートしてから保有ビットコインを「Send Max」というコマンドで所有額を最新版で作成した新しいアドレスに送信する必要があるようだ。

重要イベント2選

また、ファンダメンタルズ面で必ずチェックしたい重要イベントが2つ控えている。

  • 11月28日〜11月30日:Coin Geek Week Conference
  • 27日:Consensus INVEST 2018

Coin Geek Week Conference

まず一つ目に挙げたCoin Geekのカンファレンスは、本日発表されたビットコインSVに関する重要な動きが発表される予定だ。

CoinGeekのカルヴィン・エアー氏も、同イベントで「ビットコインの再誕を祝いながら、新たな発表を聞ける」とブログ内で述べており、一気に注目度が増した格好だ。

今回予告されたリプレイプロテクション導入に関する新情報公開の可能性がある為、仮想通貨市場における最重要カンファレンスとなりそうだ。

なお、招待者のみが参加できる「マイニングデー」は27日に開催予定であり、Consensusと合わせて、明日27日は重要な1日となる。

Consensus INVEST 2018

2つ目に挙げるのは、米大手仮想通貨メディアCoinDeskが運営するConsensus INVESTとなる。

Consensusカンファレンスシリーズの投資に特化した今回のカンファレンス、米国を始めとした超大手金融企業が軒並み参加し、登壇を予定している。

Consensus2018でも価格こそ動かなかったが、これまでのコンセンサスでは特大ニュースが次々に発表されている。

なお、今回開催されるカンファレンスの注目参加企業は以下の通りだ。

  • Bakkt(ビットコイン先物予定)
  • Intercontinental Exchange(NY証券取引所の親会社)
  • Van Eck(最重要ビットコインETF申請企業)
  • SEC(ETFも審査する米規制機関)
  • Fidelity Digital Assets(世界最大級の金融サービスプロバイダー)
  • Goldman Sachs(カストディ参入)

Morgan CreekやGrayscale Investments、Pantera Capitalなど、大手機関投資家なども挙ってスピーカー(登壇者)として名を連ねている。

これら2つのカンファレンスで行われる発表によっては、相場にも大きく影響するファンダメンタルズ関連の動きも考えられるため、直近3日間はニュースにも注視したい日が続くだろう。

XEM価格が逆行高

ビットコインを含め、仮想通貨市場は全面安にある27日の仮想通貨市場において、仮想通貨XEMが15時あたりから上昇に転じた。

価格の上昇要因として挙がっているのが韓国bithumbのXEMの入出金再開による価格乖離の縮小だ。

出典:Bithumb

Bithumbはハッキング事件以降、限られた通貨のみ入出金が可能であるのに対し、それ以外の通貨は長期間断続的に入出金を停止している状況にあったため、その影響で同取引所のみ、他国水準より高い価格で取引されていた傾向が報告されていた。

今回入出金が再開されたことで、Bithumb上の価格が下落、逆に他国取引所の価格水準が押しあがった可能性がある。

XRPが時価総額2位継続

XRPの価格推移が、他の通貨と比較して下落時に強い傾向が見られた他、イーサリアム価格が急落、ドル建てで2桁水準まで落ち込んだことで、2通貨間の時価総額に差が広がり始めている。

XRPはこれまで何度かイーサリアムを抜く形で時価総額2位に浮上していたが、すぐに抜き返される形で3位維持が常であった。

出典:CoinMarketCap

しかし、今回は2位に浮上した16日から11日間2位を維持、過去最大期間を記録した。

仮想通貨(ブロックチェーン)関連株

仮想通貨(ブロックチェーン)関連銘柄

米中首脳会談を控えてトランプ大統領は、中国からの輸入品に対する関税を10%から25%に引き上げることを示唆しており、相場の重しになっている。

今週末にアルゼンチンで開催される「20カ国・地域(G20)首脳会議」に合わせて、中国の習近平国家主席と会談を行う予定だが、合意なき場合には、2670億ドル分(30兆円規模)もの追加関税が課せられることになるため、再び相場がリスクオフに傾く可能性が高い。

仮想通貨(ブロックチェーン)関連株では、仮想通貨リップル(XRP)とファクトム(FCT)の入金・購入サービス再開を受けて、マネックスグループ(8698)が2.22%高と微反発。

仮想通貨取引所コインチェック、リップル(XRP)とファクトム(FCT)の入金・購入を再開
仮想通貨ネム不正流出事件を受け、一部サービスを停止していた仮想通貨取引所コインチェックが新たに2種類の仮想通貨、XRPとFCTの入金と購入再開を発表。今回の発表でコインチェックが取り扱う全ての仮想通貨の入金・購入再開となった。

6.14%高となったメタップス(6172)は、本日、連結子会社であるMetaps Plusは、事前登録者数20万人を突破したとする、ブロックチェーン技術を活用したカジュアルモバイルゲーム『DIG STAR(ディグスター)』を全世界154カ国でリリースしたことを発表した。後日、iOS版もリリースするという。

「DIG STAR」は、宇宙旅行で獲得した鉱物で宇宙船を製作し、様々なクリーチャーを収集、自分の惑星(マイスター)をカスタマイズできるカジュアルゲーム。獲得した資源で自分の好みに合わせてマイスターのカスタマイズができ、様々な能力を持つクリーチャーとアバターを介して素早く惑星を移動し、宇宙旅行を楽しむことができる。

また、100%子会社である株式会社メタップス・クリプト・ゲートウェイの新サービスとなるICOプラットフォーム「Metalist(メタリスト)」についての事業化計画を以前発表。ICOに必要な案件をサポートしていくICOプラットフォーム構想となるという。

出典:digstar公式

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ベネズエラの国営石油会社PDVSAは原油と燃料の輸出において、暗号資産(仮想通貨)の利用を増やす計画だ。背景には米国による制裁再発動がある。
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米仮想通貨企業Debt Boxに対する訴訟において、連邦地裁が「重大な権力乱用」を理由に米国証券取引委員会に制裁を課したことを受け、同委員会の担当弁護士2名が辞任したことがわかった。

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