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ビットコイン、一時史上最高値を伺うも金利上昇で反落 仮想通貨アナリストが相場分析|仮想NISHI

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

*本レポートは、クリプトアナリストである仮想NISHI(@Nishi8maru)氏が、CoinPostに寄稿した記事です。

仮想通貨マーケットレポート(12/13 AM7時)

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインが13日未明に一時10万2千ドルを上回り、史上最高値(10万4千ドル)を意識する展開となった。しかし、その後米国債利回りの上昇を受けて反落し、24時間比ではほぼ横ばいの動きとなった。執筆時点で価格は10万ドル付近で推移。

BTC/USD 4時間足

12月12~13日相場状況

12日から13日にかけてビットコインは力強い上昇を見せ、10万2千ドルを突破。しかし、米財務省が実施した30年債の入札結果が低調であったことから、長期金利が上昇(金利上昇=債券価格下落)し、金利を生まない資産であるビットコインに売り圧力がかかった。この動きは直近2か月間で見られるS&P500(+0.89)やダウ平均(+0.89)といった株価指数との相関性の高さを裏付ける一因となっている。

現状分析(12/13日AM7時)

デリバティブ市場を見ると、12日夜の急騰時に増加したアクティブOI(建玉)は、価格上昇の一服とともに若干減少した(下画像赤枠)。ただし、依然として水準は高めに推移している。一方で、ファンディングレート(FR)は低下しアクティブOIのロングポジションへの偏りが若干収まりつつある(下画像青枠)。

さらに、大型取引所のビットコイン入出庫を見ると、現物市場での出庫超過が続いている。これにより、取引所への即時入庫を伴う売却が減少していることが考えられ、投資家の中長期的な保有姿勢は依然として高いことが示唆される。この動きは、相場が底堅い展開を見せている背景の一つと見受けられる。

今後の重要な経済指標

19日未明の米FOMCを控え、市場は様子見ムードが広がっている。引き続き米金利動向が仮想通貨市場に与える影響に注視する必要がある。

  • 12/16 米PMI(購買担当者景気指数・速報値)
  • 12/17 米小売売上高 11月
  • 12/19 米FRB政策金利(FOMC)
  • 12/20 メキシコ中銀政策金利

最新レポート(12月13日)はこちらビットコイン史上最高値更新、FOMC利下げ観測と好材料が後押し 仮想通貨アナリストが相場分析|仮想NISHI

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

寄稿者:仮想NISHI仮想NISHI
クリプトアナリスト。BTC Status Alert制作協力者、DECOCHARTの企画・監修者としても、日本の業界に必要な投資関連情報の配信に携わっている。

関連仮想通貨を種類別に解説|アルトコイン、ミームコインまでわかりやすく

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