退任後はアドバイザーに
高速レイヤー1ブロックチェーンのアプトスを開発するAptos Labsを共同創業したMo Shaikhが20日、CEOを退任することを発表した。
Mo氏は2016年からブロックチェーン業界に深く関わり、3年前にAvery氏とともにAptos Labsを設立。公平で効率的なプロダクトを生み出すための基盤作りを目指してきた。現在、アプトスのエコシステムには世界中から1,000以上のビルダーやイノベーターが参画している。
後任のCEOにはもう一人の共同創業者であるAvery氏が就任し、次の成長フェーズを牽引する。Mo氏は戦略的アドバイザーとして引き続き関与しながら、金融システムの進化とアプトスの発展について熟考する時間を持つ意向を示している。
アプトスエコシステムは、Merkle Trade、Thala Labs、Kyd Labs、Econiaなどの初期ビルダーの貢献により着実な成長を遂げている。BlackRock、Franklin Templeton、Mastercard、Google、Microsoftなど大手企業からの支援も受け、Web3とWeb2の融合を推進する立場を確立している。
Mo氏は声明で、「当社の世界クラスのチームが、ゼロからこのエコシステムを構築してきた。テクノロジーだけでは魂がない。彼らの献身的な努力こそが、今日の当社の自信につながっている」と述べ、チームへの感謝を示した。
Aptosとは
Aptosは、安全性と拡張性を重視して設計されたレイヤー1ブロックチェーンで、Meta(旧Facebook)が開発していたDiem(旧Libra)プロジェクトの元開発者たちによって立ち上げられた。Binanceやa16zなどの大手機関投資家から、計3.5億ドル以上の出資を受け業界の注目を集め、22年10月にメインネットをローンチした。Moveプログラミング言語を使用しており、二重支払いや所有権の不正な複製を防ぐよう設計されているため、イーサリアムのSolidityなどの言語と比べてセキュリティが高いとされている。
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