はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ビットコインのハードフォークで3つ目の新通貨が誕生?ビットコインゴールドとは?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

あるグループがビットコインからハードフォークする?
Bitcoin Cashの次に、Bitcoin Goldという仮想通貨が誕生するかもしれません。
Bitcoin Goldは新しいネットワーク構築を目指している
誰にでもマイニングに参加できるようにネットワークにアクセスしやすいように開発し、従来のものとは全く別の完全に分散化されたネットワークを作ろうとしています。

BitcoinにBitcoin Cash、そして今度はBitcoin Gold?

もしマイナーと開発者の小さなグループが今月9月に予定していたブロックチェーンのフォークを実行すると、Bitcoinと名のつく仮想通貨はさらに増える可能性があります。

一種の反乱とも取れるこのBitcoin Gold はハードフォークによってブロッチェーンをBitcoinから分離させるというBitcoin Cash が今夏行ったのと同様の発行方法を取ろうとしています。

このプロジェクトの概要としては、改良されたプロトコル(特にBitcoin Cashに比べて)の発表であり、詳細が明確になってきています。

香港のマイニングファームであるLightningASICのCEOを務めるJack Liao(以下、リャオ氏)によると、Bitcoin Gold は10月25日に発行予定で、取引所に出回るのは11月1日だと言います。

このイベントは噂としてまだ広まり始めた段階ではありますが、このプロジェクトの重要性はBitcoin Cashの出来事が先日あったことから大きな議論の対象となっています。

BItcoin CashがBitcoinの小規模ネットワークを作り出したことや、Bitcoin Cash誕生時にはすでにBitcoinの割合から12%もの価値がBitcoin Cashに移動したことを考慮すると、この計画は既に分裂されたコミュニティの新たな問題として捉えられています。

Bitcoin GoldはBitcoin Cashよりも規模がさらに小さいことから、少なくともマイナーからの支持は得にくいのではないでしょうか。

マイナーの支持を得ることが難しいという事実は仮想通貨として成り立たせることが難しいということに直結するので、通貨が誕生したマイナーの動きには注目が集まります。

またその他に現在注目している人物は、Bitcoin Cashで成功を収めたBTC.Topの創設者であるJiang Zhuoer氏とViaBTCのCEOであるHaipo Yang氏の2人です。彼らは現時点でBitcoin Goldは重要でないと判断し軽視しています。

またもや分散化される

このようにビットコインや仮想通貨コミュニティに詳しい人はBitcoin Goldに対して懐疑的であるかもしれませんが、Bitcoin Goldには、真に分散化されたBitcoinにするという、コミュニティ内でも評価が高い、明確な目標があります。

一番注目すべき点は、ネットワークの裏側で開発をしている開発者はBitcoinのマイニングアルゴリズムをグラフィックボードでマイニング可能にすることによって、マイニングにより多くの人が参加してほしいと望んでいることです。

そのため、発想段階では大規模マイナーと一般マイナーが公平に取引できる環境を作ろうとしています。この目標は今ビットコインマイニングは大手企業の独占場であり、個人マイナーが介入できる余地がなかったことにも関係しているでしょう。

「Bitcoin Goldでは承認をSHA256からGPUマイニングで最適化され、メモリーハードアルゴリスムにASIC耐性のあるEquihashに変更しました」とThe Sorrow という仮名Bitcoin Goldの開発者は説明しました。

ビットコインマイニングの温床である中国などのマイニング大国で、この計画を打ち出しても、彼らにとっては数あるストーリーに一説が加わるだけなのです。

Litecoin ネットワークを主にマイニングを行なっているリャオ氏は、これは確立された勢力図を塗り替える可能性のあるものと少数派の意見ではありますが、次世代のマイニング環境に関して前向きな意見を述べました。

しかし、リャオ氏が一つのマイニングファームをBitmainと名付けたことからも分かる様に、彼はBitcoinユーザー自体がそのアイデアを支持するべきだとしています。

2016年にBitcoinのドラマの渦中にいたマイニング企業に対して評論家は、企業がネットワークに及ぼす影響はかなり大きなものであると主張してきました。

このように、誰にでも人気のあるビットコインのようなネットワークを構築した上で大規模マイナーを排除するのは言うほど簡単ではありません。

そして、Bitcoin Gold が設定した目標を達成することに対して根本的な疑問を持つ人がいるのもまた事実です。

「GPUマイニングの集中化は避けては通れないもので、GPUマーケットは現在NvidiaとAMDの2社によって支配されています」と、仮想通貨トレーダーであり、投資家でもあるZhao Dong氏は計画に対して反論しました。

しかし、リャオ氏は、製品へのアクセスの容易さとマイニング勢力図の発展の関係性は異なるものであると主張しました。

Bitcoin Goldの不確定要素

繰り返しにはなりますが、プロジェクト責任者がハードフォークのことに関しての発表したとしても、詳細に関しては未だ明確であるとは言えません。

Bitcoin Goldの仮名リード開発者であるh4xは、プロジェクトはまだ発展段階で、ハードフォークを行う際のブロックの大きさなどの詳細はまだ議論の余地があるとしています。

ウェブサイトに実際に記載されている文章によると、当初Bitcoin Gold は1%のBitcoin Goldが開発者の手元に残る様にICOも予定していましたが、中止になりました。

しかし一つだけ確かなことは、ハードフォークが行われた際、ビットコインキャッシュが全ビットコインユーザーに配布された様に、ビットコインゴールドもビットコインのプライベートキーに基づいて配布が行われるということです。

「今回行うのは、Bitcoin のコアの部分のコード基盤からの必要最低限のフォークで、ほんの少しの変更しか行なっていません」とh4xは語りました。

h4xはさらにBitcoin Goldをより抽象的な観点から説明し、ハードフォークがどのように機能し、どう仮想通貨市場に影響を与えるのかを説明しました。

彼はこう言いました。

生物は子孫を作ることで利益を得ています。私たちはBitcoin Goldでこれが同じ様にブロックチェーン上でも機能するかの実験を行なっているのです」

この考えは、多くの開発者によって共有されており、この先もBitcoinからBitcoin Cashが派生した様なフォークが起きると予測しています。

2017年夏にBitcoin Cashがフォークを起こしてから、例えば、Lightning Networkの開発者であるTadge Dryjaは、これからもより多くのフォークが、お金を目当てに起こるでしょうと語っています。

Bitcoin Goldが計画中及び他でも11月にフォークされて発行される通貨があるので、予測は少しづつ現実味を帯びてきていることが伺えます。

First Cash, Now Gold? Another Bitcoin Hard Fork Is on the Way

9.27 2017 Alyssa Hertig

参考記事はこちらから

CoinPost考察

なんと少数のグループが8月1日に誕生したBitcoin Cashに続いてビットコインからフォークし新しい通貨Bitcoin Goldの発行を計画していることがわかりました。

彼らは従来のマイニングが大きな勢力に支配されている状況を変えるように誰でも簡単に参加できるようにし完全に分散化されたネットワークシステムの構築を目指しています。

前回Bitcoin Cashが誕生した際に、今後はこのようにフォークし新通貨が発行されるようなことが起きることでしょうと予測されていました。

ただの金儲けであると言われていることもありますが、開発側の目指すことは果たして金儲けだけなのでしょうか。彼らの新通貨発行される計画は近づいているので、詳しい情報が解禁される可能性があります。

あくまでも計画段階ですが、主軸通貨であるビットコインのハードフォークは8月1日までのように相場に不安定な要素を与えるだけでなく、仮想通貨市場の勢力図までも変える可能性を秘めています。 今後追加情報がわかり次第、私たちCoinPostは記事として最新情報をお届けしようと思います。

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
04/24 木曜日
14:00
メルカリ、XRPを三つ目の取り扱い銘柄に 仮想通貨取引サービスで
メルカリ子会社のメルコインがXRP取引サービスを4月24日より開始。メルペイ残高やポイントで1円から購入可能。既存のBTC・ETH取引に加え第三の選択肢も提供。
13:47
バイナンス、ALPACAなど4銘柄を5月2日に上場廃止へ 価格急落
バイナンス(国際版)がALPACA、VIB、PDA、WINGの上場廃止を決定。対象銘柄は最大28%下落し、市場に影響を与えている。廃止理由や各通貨の概要も解説。
13:15
東電関連企業GGGとDEAが共創、Web3×地域観光×市民参加型ゲームでインフラ保守の未来を切り拓く
ゲーム関連のDEAと東電らの関連会社であるGGGが合弁会社「Growth Ring Grid」を設立。「インフラの民主化」をテーマに、ゲーミフィケーションとWeb3技術を活用した参加型社会貢献ゲーム「PicTrée(ピクトレ)」の社会実装を拡大。
12:45
ライオット、コインベースとビットコイン担保で142億円の融資契約を締結
マイニング大手ライオット・プラットフォームズがコインベースと1億ドル上限のBTC担保融資契約を締結した。また、ビットコイン購入戦略も取っており、19,223BTCを保有している。
12:09
ビットコインETFに過去最大級の資金流入、純資産総額1000億ドルの大台に
トランプ関税ショックの懸念後退に伴い、ビットコイン現物ETFに過去最大級となる9.3億ドル/日が流入。純資産総額は1000億ドルの大台を突破した。コインベース幹部は『個人投資家が撤退する中、政府系ファンドや機関投資家がインフレヘッジとして積極採用』と市場構造の変化を指摘する。
11:20
ビットコインの比較的低ボラティリティが企業採用を促進=ブルームバーグ・インテリジェンス
ブルームバーグ・インテリジェンスは、株式市場より低いビットコインのボラティリティが企業によるBTC採用を促進する可能性を指摘。現在Strategyが53万以上のBTCを保有し企業保有量トップ。新会計ルール導入を前に企業の姿勢に注目が集まる。
10:05
ステーブルコインの普及狙い、ペイパルがPYUSDで年率3.7%の利回りサービス開始予定
決済大手ペイパルが、ステーブルコインPYUSDで年率3.7%(予定)の利回りプログラムを米国ユーザー向けに提供開始予定だ。PYUSDは加盟店での決済などにも使用できる。
09:35
Web3サッカーゲーム「FIFA Rivals」、6月に正式にローンチへ
Mythical Gamesは、Web3サッカーゲーム「FIFA Rivals」のローンチスケジュールを発表。5月に地域を限定してプレリリースを行い、6月に世界規模でローンチするとしている。
08:50
ビットコイン急反発、トランプの手のひら返しに反応|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは、トランプ米大統領がFRBパウエル議長の解任発言を撤回したことや、対中関税に対しても緩和姿勢を示したことが市場に好感され、米株価指数と連動するかたちで上昇した。
08:25
イーサリアムの価格動向分析 潜在的売り圧水準やETF資金流入反転などに注目
仮想通貨イーサリアムの価格動向についてグラスノードが次の売り圧(供給壁)の可能性を指摘。機関投資家のETF資金流入再開と大口投資家の大量購入、さらにヴィタリックによる最大100倍の性能向上をもたらす「RISC-V」提案が注目を集めている。
07:45
イーロン、業績低迷でDOGE省の関与時間を大幅縮小 テスラはビットコイン保有を継続 
テスラは25年3月末時点で仮想通貨ビットコインを11,509BTC保有しており、これは1,550億円に相当する。同社のビットコイン保有戦略も投資家からの注目度が高い。
07:20
ロシア中央銀行、『高度な適格投資家限定』の仮想通貨取引所を開設へ
ロシアの中央銀行と財務省が「高度な適格投資家」限定の仮想通貨取引所を開設予定。1億ルーブル以上の投資資産または年収5,000万ルーブル以上の富裕層のみが利用可能。プーチン大統領指示による実験的法的制度の一環である。
06:55
コインベース株に30%上昇余地か、ベンチマークが規制環境改善を背景に強気見通し
投資銀行ベンチマークがコインベース株のカバレッジを開始し、252ドルの目標株価を設定。ステーブルコイン法案の成立見込みなど規制環境の改善が仮想通貨最大手の成長を後押しするとの見方を示す。
06:10
42000BTCのビットコイン保有予定、ソフトバンクら出資の「21キャピタル」が世界3位の保有規模で設立へ
ソフトバンクグループとテザーの支援を受ける新会社「Twenty One(二十一)」は4.2万ビットコインを保有して設立へ。ジャック・マラーズCEO率いる同社は1株あたりのビットコイン保有量最大化を使命に、SPAC経由で上場を目指す。
06:00
仮想通貨トランプ(TRUMP)は「どこで買える?」買い方を初心者向けに解説
ソラナで発行されたトランプ大統領公式ミームコイン『TRUMP』について初心者向けに詳しく解説。Phantomウォレットやソラナ系DEXでの買い方、投資リスク、今後の見通しまで説明しています。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧