ビットコイン現物ETFの市況
米国の暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)の現物ETFは26日、資金フローがプラスに転じた。
クリスマス休暇前の19日から24日までは4日連続でマイナスを記録し、合計15億ドル(約2,400億円)超の資金が純流出。その後、25日のクリスマス休暇を挟んで、26日は4.8億ドル(約750億円)の純流入となった。
19日から続いた純流出は、仮想通貨推進を公約したトランプ氏が米大統領選で勝利して以降、2日以上純流出が続いたことがなかったため、注目されていた。ビットコインに投資する上で、米国の現物ETFの市況を参考にする投資家は多い。
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26日の流入額を商品別に見ると、フィデリティの「FBTC」が最も多く2.5億(約400億円)超。現在最も多くのビットコインを保有するブラックロックの「IBIT」は5,650万ドル(約89億円)の純流入だった。
ビットコイン現物ETFは実際にビットコインを購入して運営されるため米国でのローンチを期待する声は多かったが、米証券取引委員会(SEC)は投資家保護などを理由に長期に渡って認めてこなかった。
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その現物ETFをSECが承認し、実際に取引が開始されて来月で1年が経つ。26日時点で米国のビットコイン現物ETFには、合計360億ドル(約5.7兆円)の資金が純流入し、全体の合計純資産額は1,080億ドル(約17兆円)まで増加。ビットコインの現物ETFの成功を高く評価する有識者は多い。
2024年のビットコインの価格上昇には半減期やトランプ氏の勝利などだけでなく、現物ETFの取引が大きく貢献したとの指摘がある。26日の純流入は「サンタクロースラリー」の影響を受けた可能性があり、今後の市況にも注目が集まっている。
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イーサリアム現物ETFの市況
ビットコインに続いて米国で承認されたイーサリアム(ETH)の現物ETFは、26日時点で3日純流入が続いている。26日の純流入額は1.2億ドル(約190億円)だった。
26日時点で米国のイーサリアム現物ETFには、合計26億ドル(約4,100億円)超の資金が純流入し、全体の合計純資産額は120億ドル(約1.9兆円)超である。
来年1月にはトランプ政権が正式に発足し、アルトコインを含め、新たなETFの誕生が期待されている。
ブルームバーグでETFのシニアアナリストを務めるエリック・バルチュナス氏は18日、2025年に米国で仮想通貨ETFの数が増加すると同社のアナリストは予想していると公表。最初に誕生する可能性が高いのがビットコインとイーサリアムを組み合わせたETFだと予想した。
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