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EVM互換L1「Berachain」、6日にメインネットに エアドロップ予定など

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

メインネットローンチとエアドロップ

新型レイヤー1プロジェクト「Berachain(ベラチェーン)」はXで、2月6日にメインネットをローンチすると発表した。また、同日、トークン生成イベント(TGE)も開催される。5日にはトークノミクス要件と、エアドロップの資格チェッカーが公開される。

Berachainは、Cosmos SDK上に構築されたイーサリアム仮想マシン(EVM)互換のレイヤー1ブロックチェーンで、コンセンサスメカニズムには、PoS(プルーフオブステーク)の一種である独自のPoL(プルーフオブリクイディティ:流動性の証明)を採用している。

BerachainのPoLでは、ユーザーはステーキングによって報酬を得るのではなく、流動性を提供することで、ステーキングトークン「BGT」を獲得する。ユーザーはチェーン上の流動性への貢献を通じて、セキュリティを強化しつつ、報酬を得る仕組みだ。なお、市場でBGTを購入することはできない。

2021年後半から開発が始まったBerachainだが、2024年1月にパブリックのテストネット「Artio」が公開されると、1日あたり13,000超のアクティブアドレスを記録。518万超のウォレットがプロトコルとやり取りするなど、多くの関心を集めた。

Berachainは2023年4月に4,200万ドル(64.6億円)、2024年4月には1億ドル(153億円)の資金調達に成功している。

関連:EVM互換L1「Berachain」、シリーズBで153億円調達

ローンチ前に流動性を確保

Berachainのローンチに先立ち、流動性プラットフォーム「Boyco」が1月28日に稼働した。Boycoは、流動性市場の作成を可能にするイーサリアム上のプラットフォームRoycoを、Berachainのメインネットローンチに合わせてカスタマイズしたもの。

Boycoは、新たに稼働する分散型アプリが初日から十分な流動性を確保できるよう、BerachainとEnso、LayerZeroのコラボレーションにより構築され、メインネット稼働前にユーザーが資産を預け入れ可能な金庫の役割を果たす。

預けられた資産はメインネットローンチまではロックされ、その後Berachainに移行する。

Berachainチームメンバーの”Jack Bearow”氏は、メインネット稼働前に分散型アプリが流動性を確保できるようにすることで、何年もの資本構築を省略し、初日から長期的な成功に向けて準備できるようにするのが、Boycoの役割だと説明した。

Berachainのコミュニティ「Honey Jar」が収集したデータによると、Boycoを含むBerachainの全ての金庫(Vault)には、33.2億ドル(5,100億円)がロックされているという。

関連:StakeStone Berachain Vaultが30,000以上のホルダーを獲得し、総ロック価値が1億ドルを突破

Berachainのトークンエコシステム

Berachainには、ガストークン「BERA」、米ドル建のステーブルコイン「HONEY」、譲渡不可能なガバナンストークン「BGT」の三つのトークンがある。

前述したようにBGTは、Berachainに組み込まれている分散型取引所(DEX)やステーブルコイン融資プラットフォームなどに流動性を提供することで、獲得することができる。

BGTの保有者は、BGTをバーン(焼却)して、取引可能なBERAトークンと交換することが可能。また、BGTをバリデーターに委任してHONEYの形で手数料を得たり、様々なチェーン上のプロトコルからその他の報酬を得ることもできるようになる。

Berachainのユーザーがチェーンの流動性に貢献することで、セキュリティを強化するとともに、報酬を獲得することが可能な仕組みが構築されている。

Berachainの起源は、 NFTプロジェクト「Bong Bears」に遡る。NFT発行に伴って、コミュニティに集まった優秀なDeFi(分散型金融)の人材が、プロトコル設計のアイディアを試し始めたのがきっかけとなり、新たなコンセンサスを基盤とするL1チェーン、Berachainの誕生につながった。

そのため、Berachainにはすでに熱狂的な支持者とソーシャルメディアコミュニティが存在している。

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