段階的上昇のシナリオ
予測ポイント:2025年末に20万ドル、2026年末に30万ドル、2027年末に40万ドル、2028年末に50万ドルに達し、2029年末までその水準を維持。
英大手銀行スタンダードチャーターのデジタル資産アナリストであるジェフリー・ケンドリック氏は5日、ビットコイン(BTC)の価格が2028年までに50万ドルに達するとの見通しを示した。投資家のETF商品アクセス改善と価格変動性の低下を主な要因として挙げ、トランプ大統領の任期中(2025〜2029年)にこの水準に到達すると予測している。
同氏は新たな調査レポートで、2024年1月に米国で上場したビットコイン現物ETF(上場投資信託)が投資家の参入を大幅に拡大させ、これまでに約400億ドルの純流入を記録したと指摘。ETF市場の成熟やオプション市場の拡大により、ビットコインのボラティリティは今後低下していくと予想。
また、2004年に金のETP(上場投資商品)が導入された後、金価格が4.3倍に上昇した事例を引き合いに出し、ビットコインETFも同様の値動きを示すと予測。ただし、金が7年かかった上昇を、ビットコインは2年で達成する可能性があるとしている。
トランプ政権下でSAB121(デジタル資産保有に関する会計規制)が撤廃されるなど、投資環境は改善傾向にある。また、国家デジタル資産備蓄の検討を指示する大統領令は、各国の中央銀行によるビットコイン投資を促す可能性があるという。
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価格予想について同氏は、2025年末に20万ドル、2026年末に30万ドル、2027年末に40万ドル、2028年末に50万ドルに達し、2029年末までその水準を維持すると予測。ビットコインの価格変動性が低下するにつれ、金との2資産ポートフォリオにおけるビットコインの最適な配分比率は上昇すると分析している。
ビットコインの価格は現在約97,293ドル付近で推移。米中貿易戦争への懸念や中国の需要増加を背景に金価格が上昇する中、ビットコインと金の価格比率は11月中旬以来の低水準を記録している。
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