*本レポートは、クリプトアナリストである仮想NISHI(@Nishi8maru)氏が、CoinPostに寄稿した記事です。
仮想通貨マーケットレポート(2/7 AM7時)
仮想通貨(暗号資産)市場は、ビットコイン(BTC)価格が継続的に10万ドルを下回り、低調な状態となっている。米国雇用統計の発表を控え、リスク資産への資金流入が抑制されている状況にある。加えて、トランプ政権による関税政策の不透明感が市場心理に影響を与えている。
関連:米中貿易摩擦のリスクが顕在化、仮想通貨市場は様子見基調
2月6〜7日相場状況
内部環境をみると、成行注文で形成されるアクティブOIが減少しており(下画像赤枠参照)、米国雇用統計発表を前に市場参加者が様子見姿勢を取っていることが伺える。
ビットコインの中央集権型取引所からの流出入を確認すると、大型の出庫が継続している(下図赤枠内緑棒参照)。これにより、ビットコインが法定通貨に換金されて売却されるリスクは低下している。
また、オーダーブックの状況を分析すると、買い注文(Bid)のサポートラインが強化されており、ビットコイン価格の下落リスクは低下している(下画像赤枠参照)。一方売り注文(Ask)のサポートラインは弱く、上値が軽い状況にある。
現状分析(2/7日AM7時)
全体として、堅調な米国経済およびインフレ再燃への懸念がくすぶる中、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ期待は後退しており、これがビットコイン価格の上昇を抑制する要因となっている。
本日22時30分(日本標準時)に発表される米国雇用統計の結果が市場予想を上回った場合、ビットコイン市場の低調な状況は継続すると予測される。一方で、結果が市場予想を下回った場合には、ビットコイン価格が急騰する可能性も否定できない。現状では上値が軽い状況にあるため、短期的な価格変動には注意が必要である。
今後の重要な日程
- 2/7日 米雇用統計
- 2/12日 米消費者物価指数(CPI)
- 2/14日 米小売売上高
過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら
関連:ビットコインの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、最適な取引所選び
-
2024/12/08
-
2024/11/11
-
2024/11/11