はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米ドル覇権の強化狙うか、ステーブルコイン規制法案 米両院で推進

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米下院、規制枠組みの草案発表

米下院金融サービス委員会のフレンチ・ヒル委員長(共和党)らは6日、米国におけるドル建て決済用ステーブルコインの発行・運用の枠組みを確立するための法案について、議論の叩き台となる草案を発表した。

これから、消費者、ステーブルコイン発行者、その他利害関係者からのフィードバックを受け付けるとしている。

ヒル氏は草案について、決済用ステーブルコイン発行者のための連邦および州レベルの規則を明確にするものだとした。また、草案をヒル氏と共同で提出した下院デジタル資産、金融技術、人工知能小委員会のブライアン・スティール委員長は、次のように述べている。

決済用ステーブルコインの明確な規制構造を導入することで、継続的なイノベーションをサポートし、世界の準備通貨としての米ドルの地位を強化できる。また、消費者と投資家を保護することも可能になる。

草案は、以前パトリック・マクヘンリー氏らが進めていたステーブルコイン法案と異なり、認定されたステーブルコイン発行者の承認・監督権限を、通貨監督庁(OCC)に与えるとしている。

マクヘンリー氏らの法案は、共和党と民主党の間で議論が紛糾し、進捗が停滞していた。

ドル建てステーブルコインは、世界の通貨における米ドルの優位性をデジタルにも拡大するものだと言われている。

トランプ大統領が設立を命じた暗号資産(仮想通貨)に関する作業部会も、取り組みの一つとしてステーブルコインを含むデジタル資産に関する連邦規制の枠組みを半年内に策定することを掲げているところだ。有識者は米ドルステーブルコインの普及を通じてドルの世界的覇権を強化する狙いがあると見ている。

今回の草案は、下院金融サービス委員会で来週行われる公聴会で取り上げられる予定だ。

関連: トランプ大統領、仮想通貨の戦略的国家準備金に関する大統領令に署名

ステーブルコインとは

価格が常に安定している(stable)仮想通貨を指す。ステーブルコインは暗号資産の一種で、BTCやETH、XRPなど変動性のある資産とは異なり、米ドルなどに裏付けられその価値を保つことが目的だ。米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、アルゴリズムを利用するステーブルコインもある。

▶️仮想通貨用語集

上院でもステーブルコイン法案が提出

ステーブルコイン法案については上院でも動きがある。ビル・ハガティ上院議員(共和党)が4日、「米国ステーブルコインのための国家的イノベーションの道筋と構築」と呼ばれる法案を提出した。

これは、ステーブルコイン分野の成長に有利で安全な規制枠組みを作り、イノベーションを解き放つことを目指すものだ。

ステーブルコイン決済を財務省証券、米ドル、連邦準備銀行券で裏付ける要件が含まれている。また、ステーブルコイン発行企業に監査済みレポートを毎月発表することも義務付ける。

法案の共同提案者は、キルステン・ギリブランド議員(民主党)、ティム・スコット議員(共和党)、シンシア・ルミス議員(共和党)だ。

関連: 初心者にもわかるステーブルコインとは|特徴やユースケースを解説

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/26 水曜日
16:30
MEXC、毎月の準備金監査を導入 Hackenを独立監査人に任命
暗号資産取引所MEXCがブロックチェーンセキュリティ企業Hackenを独立監査人に任命し、毎月の準備金監査を導入。初回報告は11月末に公開予定。マークルツリー方式による検証の仕組みも解説。
15:35
ロビンフッド、予測市場向けデリバティブ取引所を新設 2026年運営開始
ロビンフッドがサスケハナと提携し、CFTC認可の先物取引所を買収。予測市場事業を強化し、2026年の独自取引所運営を目指す。市場規模は2035年までに955億ドルに達する見込み。
14:50
日本の暗号資産規制、具体的な方向性は?──金融審議会WG
金融審議会WGが暗号資産規制の報告書案を取りまとめ。資金決済法から金商法へ移管し、インサイダー取引規制や課徴金制度を新設する。銀行子会社の参入も解禁。座長は「お墨付きを与えるものではない」と強調した。
14:12
仮想通貨企業のベンチャー投資、価格上昇でも活動は低調=レポート
仮想通貨金融大手ギャラクシーデジタルは、2025年第3四半期(Q3)の仮想通貨ベンチャーキャピタル(の現状について、市場心理は改善し活動も増加しているものの、以前の強気相場の水準には大きく及ばないと指摘した。
13:35
F・テンプルトン、ソラナETFの最終上場手続きを完了 まもなく取引開始へ
運用資産255兆円を誇るフランクリン・テンプルトンがソラナETFのForm 8-Aを提出。取引開始が目前に迫る中、既存のソラナETFは20日連続で純流入を記録し、累計858億円の資金が流入している。
13:10
米CFTC、民間企業CEOにイノベーション評議会への参加を呼びかけ 仮想通貨にも対処 
米CFTCのファム代理委員長が「CEOイノベーション・カウンシル」参加者の候補者推薦を呼びかけた。仮想通貨や予測市場の規制策定に向け、業界リーダーを募集している。
11:15
VanEck、BNB現物ETFのステーキング計画を撤回 方針転換に
VanEckが米SECに提出したBNB現物ETFの修正届出書で、当初予定していたステーキング機能を撤回。BNBの有価証券分類をめぐる規制リスクが背景にあるとみられる。
11:05
米上場のリライアンス社、デジタル資産トレジャリーをジーキャッシュ(ZEC)に一本化
ナスダック上場のリライアンス・グローバル・グループがデジタル資産トレジャリーを仮想通貨ジーキャッシュ(ZEC)に統合した。プライバシー機能を持つ仮想通貨への需要が高まる中、サイファーパンク・テクノロジーズも追加購入を発表している。
10:25
予測市場ポリマーケット、CFTC承認受け米国市場に正式復帰
予測市場大手ポリマーケットが米CFTCの承認を受け、3年ぶりに米国市場に正式復帰。2022年の罰金処分後、QCX買収とICEからの投資を経て、完全規制下での事業再開へ。
10:10
スタンダードチャータード銀行、21Sharesの仮想通貨カストディアンに選定
スタンダードチャータード銀行が21Sharesの仮想通貨カストディアンに選定された。機関投資家の需要に対応し安全な保管サービスを提供。様々な仮想通貨企業とも提携を進めている。
10:05
「仮想通貨交換業者の販売所誘導に懸念の声」金融庁の作業部会
金融庁は、仮想通貨制度に関する作業部会の報告書案を公開。報告書案には、仮想通貨交換業者の販売所誘導に対する懸念が指摘されているとも記載されている。
07:35
仮想通貨支持派のホワイトハウス経済顧問ハセット氏、次期FRB議長の最有力候補に浮上
ホワイトハウス国家経済会議のケビン・ハセット委員長が次期FRB議長の最有力候補として浮上。トランプ大統領の信頼が厚く金利引き下げ方針に賛同する人物で、デジタル資産市場作業部会で中心的役割を果たしコインベース株も保有。
06:58
米銀大手USバンコープ、ステラで独自ステーブルコインをテスト
米国第5位の銀行USバンコープがステラブロックチェーン上で独自のステーブルコインをテストしている。資産凍結機能などのセキュリティを評価し、バンク・オブ・アメリカやシティに続いてデジタル資産への取り組みを拡大。
06:40
メタプラネット、ビットコイン担保に約200億円を借入れ
メタプラネットは、約203億円の借入れを行ったことを発表。調達した資金は、ビットコインの追加取得やビットコインインカム事業、市場環境に応じては自己株式の取得に充当する予定だと説明した。
06:30
ビットワイズのドージコインETFも承認、水曜日にも取引開始見込み
ニューヨーク証券取引所がビットワイズのドージコインETFの上場を承認した。水曜日にも取引が開始される見込みで、グレースケールとREX-オスプレイに続く3番目のドージコインETFとなる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧