
BitGOがIPO計画か
アメリカ拠点の大手暗号資産(仮想通貨)カストディ企業BitGoが、IPO(新規株公開)による上場を計画しているようだ。ブルームバーグの情報によれば、上場は2025年第2四半期(4〜6月)を見込んでいると伝えられている。
同社は2023年のシリーズCラウンド1億ドルを調達し、企業評価額は17億5000万ドルに達した。
過去には、2017年にValor Equity Partners主導のシリーズBラウンドで4,250万ドルを調達し、元PayPal COOでトランプ政権の「仮想通貨特命官」とも呼ばれるデイビッド・サックスが参加していた。
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なお、同社は2021年にカナダの仮想通貨投資企業Galaxy Digitalとの合併による上場を視野に入れていたが、監査済み財務諸表の提出がなされなかったことを理由に、2022年8月にその交渉は頓挫したという。
ブルームバーグによると、BitGoは上場に向けたアドバイザーとの協議を進めており、最終決定は未だ下されていない。業界内では、トランプ政権で仮想通貨の規制緩和が期待される中、ビットコイン億万長者ウィンクルボス双子が運営するGeminiや、Circleや取引所Krakenといった企業も上場を狙う動きを見せている。
BitGoは2013年創業以来、仮想通貨の保管サービスを中心に、取引、貸付、借入など多角的なサービスを展開している。現在、50カ国以上で1,500を超える機関投資家に利用され、全世界のビットコイン取引額の約8%を処理するなど、その存在感を示している。
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