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ソラナ先物ETFの進展
米国預託信託決済機構(DTCC)が、初のソラナ先物ETF(上場投資信託)を同プラットフォームに登録したことが27日頃に明らかになった。登録されているのはVolatility Shares Solana ETF (SOLZ)とVolatility Shares 2x Solana ETF (SOLT)の2銘柄だ。
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出典:DTCC
この2銘柄はいずれも先物ベースのETFで、現物SOLトークンではなく先物契約への投資を通じてソラナの価格に連動することを目指している。Volatility Sharesは昨年12月27日にこれらのソラナ先物ETFをSECに申請していた。
関連:米Volatility Shares、ソラナ先物ETFを申請 現物ETF承認への布石となるか
DTCCへの登録は、ETFが清算と決済のためのプラットフォームで処理される資格を得たことを意味するが、規制当局の最終承認が得られるまでは取引は開始されない。2023年10月、ブラックロックのビットコインETF(IBTC)がDTCCに登録されてから実際の承認まで約2.5ヶ月かかった経緯がある。
現時点ではCFTC(商品先物取引委員会)により承認されたソラナ先物契約の取引は存在せず、このことがSECによる現物ETF承認の障壁となっている。ビットコインやイーサリアムはCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)で先物取引が確立されていたが、ソラナにはそれがない。
一方で、SECは今月12日、21シェアーズ、ビットワイズ、キャナリー・キャピタル、バンエックの4社が取引所Cboe BZXを通じて提出したソラナ現物ETFの審査手続きを開始している。さらに大手運用会社フランクリン・テンプレトンもデラウェア州で「フランクリン・ソラナ・トラスト」の登録手続きを行い、市場参入の意向を示した。
ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、ジェームズ・セイファートは米国証券取引委員会(SEC)によるSOL現物ETF承認プロセスは2026年以降になる可能性が高いと予測しているが、先物ETFはそれより早く市場に出てくる可能性がある。