WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ZENMEV:MEVを利益に変えるAI技術革命

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨(暗号資産)市場において「隠れた税金」として揶揄されるMEV(最大抽出可能価値)問題に対して革新的なソリューションを提供するZENMEVが、著名ベンチャーキャピタルのVentureXから1億4000万ドルの戦略的投資を獲得して北米や欧州、アジアの三大陸へグローバル展開を加速中です。

ISO国際認証も取得しているZENMEVは、AI技術を活用してMEVの課題を逆に一般ユーザーに還元する独自のメカニズムを構築しています。本記事では、ZENMEVの技術革新と今後の展望について紹介します。

目次
  1. MEVとその問題点
  2. ZENMEVとは?
  3. 主な実績
  4. 今後の展望
  5. まとめ

MEVとその問題点

仮想通貨投資家や仮想通貨保有者はMEV(最大抽出可能価値)によって気が付かない間に大きな損失を被っていることがあります。この、損失からユーザーを保護して逆に利益を生み出すのがZENMEVです。まず初めに、MEVについて解説します。

MEVとは?

MEV(最大抽出可能価値)とは、トランザクションの順序を恣意的に操作したり、マイナーやバリデーターなど一部の特権的な参加者だけが持つ限定的な情報を利用してブロックチェーン上で利益を出すことです。

例えば、規模が大きい取引が実行される時、その取引の前後にマイナーやバリデーターが自身の取引を挿入し、価格変動から利益を得るといった動きをすることができます。

これによって、エコシステム参加者の間で不公平が生じるなど問題が発生しています。

フロントランニング、サンドイッチ攻撃

フロントランニング

ユーザーの取引を先回りして利益を得る手法です。例えば、大量の仮想通貨の購入など大規模な取引を検知したボットが、その前に同じ仮想通貨を購入してユーザーの取引による価格上昇の後に仮想通貨を売却して利益を得ます。

サンドイッチ攻撃

ユーザーの取引の前後に取引を差し込む手法です。ユーザーが大量に仮想通貨を購入する前に少量購入し、ユーザーの取引によって価格が上昇した後に売却することで利益を出します。

クロスチェーンアービトラージ

クロスチェーンアービトラージは、異なるブロックチェーン間の価格差を利用する手法です。イーサリアムとバイナンスチェーンなど複数のネットワーク間で同じトークンの価格差があれば、安く買って高く売ることで利益を得ます。

一般ユーザーへの影響

MEV活動によってDeFi市場では「目に見えない税金」として一般ユーザーへ不利益をもたらします。例えば、分散型取引所(DEX)での取引で、MEVによって引き起こされたスリッページや急な価格変動によって知らないうちにトレーダーは損をすることがあります。

そこで、ZENMEVはブロックチェーン開発者やAI研究者、セキュリティの専門家が集まってDEX内で発生するMEVによるフロントランニングやサンドイッチ攻撃、クロスチェーンアービトラージなどの搾取的な戦略に対してユーザーを保護し、問題を対処するソリューションを開発しました。

ZENMEVとは?

ZENMEV(ゼンメブ)は、分散型金融(DeFi)における最大抽出可能価値(MEV)の問題に対して革新的なソリューションを提供する次世代プラットフォームです。

「Zenbots Shield」と呼ばれるAI駆動のセキュリティレイヤーを中核に、今まではマイナーやバリデータなど一部の特権的な参加者に独占されていたMEVの価値を一般ユーザーに再分配する独自のメカニズムが構築されています。

ZENMEVは一般公開されてから3ヶ月で1万人以上のアクティブユーザーを獲得、エコシステムが急成長しています。「MEVはみんなのために」という哲学のもと、高度で収益性の高いブロックチェーン操作を参加者全員がアクセスできることを目指しています。

技術的特徴

独自のMEV価値分配メカニズム

ZENMEVは、高度に設計されたAIを使用してユーザーの取引を保護及び最適化し、MEVによる損失を最小限に抑えてリターンが最大化されます。従来のMEV対策技術と大きく異なるのが攻撃を防ぐだけでなく、リターンを発生させることです。

仕組みとしては、MEVによる損失をユーザーが負担するものではなく、ステーカーや流動性提供者のための共有財産として再定義されています。自動取引実行でZENMEVがフロントランニングやサンドイッチ取引、クロスチェーンアービトラージを特定し、その結果得られた利益をZEMEVのコミュニティに還元されるシステムになっています。

  • トランザクションの最適化: メモリプール(未確認トランザクションのプール)を監視し、価格の不均衡や清算イベントなどのMEV機会を見つけます。
  • クロスチェーン対応: 異なるチェーン間のブリッジや流動性プールを分析し、価格差を利用したアービトラージを実行します。

以上の手法によって、通常のブロック報酬やガス代を超える追加収益(MEV)が生成されます。

AI駆動の取引セキュリティ

Zenbots Shieldでは、MEVの検出・予測・防止に特化した独自のAIモデルが活用されています。このシステムが取引を予測分析して、MEVに対する防衛を可能としています。AI防御システムは特にフロントランニングやサンドイッチ攻撃などの悪意ある行動パターンをリアルタイムで検出し、84%以上の精度でフロントランニング取引を識別できます。

さらに拡張性にも優れています。今後も進化するブロックチェーンテクノロジーへの脅威に対して継続的に適応できる高度な機械学習アルゴリズムが採用されており、取引は「カスタマイズ可能なRPCエンドポイント」を通じて暗号化、プライベートでルーティングされ、公開メンプールを完全に回避することで露出が最小限に抑えられます。

Zenbots Shieldは単に保護するだけでなく、透明な利益共有モデルを採用しています。従来のシナリオでは、MEVから抽出された価値はボット運営者やマイナーだけに渡りますが、ZENMEVでは捕捉したMEV利益をコミュニティに公平に再分配します。

ユーザーがZENMEVでステーキングすると、これらの資金は独自のMEV戦略を実行するためにプールされ、その活動からの利益はステーカーに比例配分されます。すべての報酬はオンチェーンで完全に透明性を持って分配されています。

マルチチェーン互換性

2025年3月時点で、イーサリアムやバイナンススマートチェーンがサポートされています。さらに、近い将来にはソラナやポリゴン、アバランチへも統合される予定です。

マルチチェーンに対応することで、ZENMEVの技術がさまざまなエコシステムに対応されるようになります。さらに、クロスチェーンアービトラージにおける対応ネットワークも拡張され、より多くのユーザーがMEVによる損失を防止することが可能となります。

ステーキングによる自動複利報酬

出典:ZENMEV

ZENMEVでは高度なAI戦略を活用したステーキングサービスを直感的なインターフェースで体験できます。対応銘柄はETH、SOL、USDT、USDCです。

ステークされた資産がAIリアルタイム分析に基づいたクロスチェーンアービトラージやDEXでの取引経路最適化など高度な戦略に割り当てられます。これにより、簡単に自動複利報酬を受け取ることが可能です。

主な実績

ZENMEVはイギリスに拠点を置く「ZENMEV LIMITED」が運営しています。本企業は、信頼性に担保されたサービスを提供するため、大規模な資金調達と公的な認証が取得されています。

資金調達

著名なベンチャーキャピタルのVentureXより1億4000万ドルもの戦略的投資を受けています。

この資金はコアインフラストラクチャーの強化やAI技術の発展、グローバルな市場拡大、流動性プールに充てられる予定です。

VentureXのCEOであるマーカス・ウェーバー氏は投資判断の理由についてこのように述べています。

ウェーバー氏:「ZENMEVの技術はDeFiの重要な課題を解決します。MEVの利益が一般的な参加者にリダイレクトすることで、プロジェクトが透明性と公正な方法でユーザーの収益を向上させます」

ISO認証の取得

ZENMEVは以下の国際品質・セキュリティ基準による認証を取得しています。

  • ISO 9001:2015(品質マネジメントシステム)
  • ISO/IEC 27001:2022(情報セキュリティマネジメントシステム)

Zenbots Shieldが悪意のあるMEV試行を積極的に監視し、取引レベルでユーザー資産を保護するためセキュリティ体制の信頼性が担保されています。

今後の展望

ここからは、ZENMEVの2025年におけるロードマップから今後の展開を紹介します。

グローバル展開戦略

VentureXより調達した資金を活用して北米、ヨーロッパ、アジア地域でのグローバル展開を進めています。

ZENMEVの共同創業者兼CEOのヴァレン・マーカス氏はグローバル戦略についてこのように述べています。

マーカス氏:「大陸横断的な拡大は、単なる地理的なものではないです。MEVが限られた少数ではなく、多数の人々に利益をもたらす世界的なDeFi環境を想像することを目指しています。よって、あらゆる地域のコミュニティに対して高度な利回り戦略へのシームレスなアクセスを提供する予定です」

各地域の展開計画は以下のとおりです。

  • 北米市場:
    世界最大の機関投資家や一般的な投資家をベースにMEVプロダクトをローンチするための環境を構築する予定です。
  • ヨーロッパ市場:
    先進的なDeFiの規制とブロックチェーンエコシステムを持つ地域特性を活かし、ロンドンやベルリン、ツークなどの主要な金融ハブでパートナーシップ形成を目指しています。
  • アジア市場:
    仮想通貨市場が急成長している特性を活かし、確立したDeFiプロジェクトやローカライズされた取引所と協力関係を結んで日本や韓国、東南アジアなどの地域で数百万の新規ユーザーにMEV利回り拡大を目指しています。

ロードマップ

ZENMEVでは2025年から2026年にかけて以下の項目が計画されています。

  • ソラナやアバランチ、コスモスなど新規でネットワークを追加
  • 強化学習とゼロ知識証明技術を活用して、予測分析能力とプライバシー性能、AI技術を強化
  • MEV分野をリードするソリューションとしての認知度の向上
  • 世界的に認知された暗号資産プロジェクトとの戦略的パートナーシップ締結
Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/08 火曜日
22:00
ストラテジー、先週ビットコイン追加購入なし 
ストラテジーは8月31日から9月7日にかけてビットコインの購入・売却を行わなかったと発表した。証券買戻しプログラムの上限を20億ドルへ引き上げており、投資家は同社の資金配分の変化を確認できる。
17:39
ビットコイン需給構造改善も現物需要が課題=レポート
CryptoQuantのアナリストが公開した最新オンチェーン分析。ETF資金の流入や大口投資家の買いが進む一方、バイナンスのビットコイン準備高や取引所純流入は高水準を維持。デリバティブは一部リセットも現物主導の反発かは見極めが必要な段階にある。
16:51
ビットコイン8月25%高、上位銘柄8割上昇=CryptoRank
米CryptoRankの月次分析を基に、8月の仮想通貨相場の実態を解説する。ビットコインは月間25%高と史上3番目の好調な8月を記録し、米国スポットETFへの資金流入も年初来最大となった背景を詳しく読み解く。
15:17
ハウス食品、抽選100名にJPYC贈呈へ 万博SBTで当選10倍
ハウス食品グループは9月8日、抽選100名にステーブルコインJPYCを贈呈するキャンペーンを開始した。大阪・関西万博で実施したNFT・SBT施策の後継で、HashPortが技術協力する。9月27日まで実施。
14:43
山陰合同銀行、NTTデータ、Securitize Japanがデジタル証券検討
山陰合同銀行がNTTデータ、Securitize Japanとデジタル証券活用モデル構築の本格検討を開始。自ら発行体となる社債型セキュリティ・トークンの発行可能性を検証し、実現すれば地銀本体初の事例(同社調べ)となる。
13:50
AIエージェント経済の「通貨」を目指すFLOP、AIが計算資源を自律的に調達できるネットワーク
アーサー・ヘイズ氏が手がけるFLOPネットワークの技術仕様が公開された。同ネットワークは、AIエージェントが自律的に必要な計算資源を調達しその対価を仮想通貨で支払えるインフラの構築を目指している。
13:15
イーサリアム財団、メインネットの量子耐性化を29年12月に目標設定
イーサリアム財団がL1の実行・合意・データの全層で量子耐性を2029年12月までに実現する目標を掲げた。「グラムステルダム」から五回のアップグレードで完了する計画だ。
10:35
ソラナ、9日にオンチェーン取引容量3倍超に拡大へ
ソラナは9日、取引データ量の上限を1,232バイトから4,096バイトへ拡大する新形式を稼働させる(仮)予定だ。次期アップグレード「アルペングロー」への移行も進んでおり、投資家の注目を集めている。
10:00
「ジーキャッシュなどプライバシー銘柄のリターンが他を圧倒」グラスノード報告
グラスノードは仮想通貨市場が昨年10月高値から全般的に下落している中、プライバシーセクターは+213%を記録していると報告した。特にジーキャッシュが牽引している。
08:20
シティとDBSが週末に国際決済を実施、トークン化預金を活用
シンガポール大手銀行DBSは、週末にシティとの米ドルの国際決済に成功したと発表。Swiftのデジタル台帳とトークン化預金を使って取引を行ったと説明している。
08:00
SBIグループ、JPYSCの裏付け資産の一部を国債で運用
SBI新生信託銀行とSBI VCトレードは、円建てステーブルコインJPYSCの裏付け資産の一部を国債で運用開始したと発表した。デジタル金融と伝統的金融をつなぐ新たな資金循環の創出を目指す取り組みで、資産の信用力向上にもつながる。
07:20
英当局、予測市場の個人投資家向け解禁を検討
英FCAは個人投資家向け予測市場の禁止について緩和を検討していることが分かった。カルシやポリマーケットなど海外プラットフォームの利用拡大を受けた動きだ。
06:40
イーサリアム、ETHガス代をトークン払いにする新提案が前進
ヴィタリック・ブテリン氏が進展を明かしたイーサリアム提案「EIP-8141」は、ガス代をETH以外のトークンで払える仕組みを導入するものだ。2027年予定の次期アップグレードへの搭載も決まり、手数料体系の設計に影響する。
06:15
リキッドのビットコイン流出事件、自称ホワイトハットが3400BTC返還
リキッドネットワークのビットコイン流出事件で、自称ホワイトハットが3400BTCを返還し600BTCを保有継続。流出原因はエレメンツのバグと判明。
05:55
バイデン前大統領の息子がミームコイン発行へ、トランプコイン保有者にも配布
バイデン前大統領の息子ハンターが9日、ミームコイン「LAPTOP」を発行する予定。トランプ大統領の「TRUMPコイン」による損失投資家にもトークンを配布する計画だ。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧