はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

企業によるビットコイン購入、マイニング量の4倍ペースに=River報告

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

企業によるBTC取得が加速

暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)関連投資サービス企業Riverは28日、企業によるビットコイン蓄積についての分析を発表した。

2025年に入ってからの日次フロー分析によると、企業によるビットコイン購入ペースは、新規供給(マイニング)の約4倍に達していることが明らかになった。

財務戦略としてビットコインを保有するビットコイン・トレジャリー企業は1日平均1,399BTC(約1,500億円相当)を取得し、その他の一般企業も日次356BTCを購入。合計で1日1,755BTCの企業需要が発生している計算だ。

この企業による旺盛な買い需要は、ファンドやETF(上場投資信託)、各国政府による取得ペースを上回っており、市場の需給構造に大きな影響を与えている。

出典:River

ビットコインの新規供給量は1日平均約450BTCであるのに対し、企業による購入は1,755BTCと約4倍のペースで推移している。

River社のデータによると、8月25日時点で企業が保有するビットコインは約130万BTC(約14兆円相当)に達し、総供給量の6.2%を占めるまでに拡大した。

保有者別の内訳では、個人投資家が最大の65.9%を保有。次いでETFやファンドが7.8%、紛失・アクセス不能なビットコインが7.6%となっており、企業保有分(6.2%)を上回る水準となっている。

関連:Bitwise責任者が語る「米国のビットコインETFと既存金融への影響」|WebX2025

ETFとは

Exchange Traded Fund (上場投資信託)の略でインデックスファンドの一種。

Riverは、16年間、個人投資家がビットコイン保有をリードしてきたが、ここ最近は上場企業などが追随し始めたと評価した。

米国では現在の会計年度より会計基準に変更があり、企業は仮想通貨の含み益をバランスシートに記載することができるようになっている。このことも購入を後押ししているとみられる。

金融大手フィデリティは昨年のレポートで、企業がビットコインを保有する主な動機として、「インフレヘッジ(対策)と通貨価値の低下への備え」「BTC発行上限および、ブロックチェーンによる透明性」「分散投資手段としての機能」を挙げていた。

世界最大のビットコイン・トレジャリー企業として知られるストラテジー(旧マイクロストラテジー)社は8月25日、最新の買い増しを発表。3,081BTCを約3億5,690万ドル(約525億円)で取得した。蓄積するビットコインの合計は632,457BTCに達している。

2025年初来で、 一株あたりのビットコイン保有量を示すBTCイールドが25.4%増加したとも報告した。

なお、ストラテジー社のクラスA普通株式MSTRは過去一年間で144%上昇しているものの過去一か月では約17%下落している。他のトレジャリー企業や投資手段との競争の高まりも一因として指摘されているところだ。

関連:ビットコインを保有する上場企業ランキング|日本・米国の注目企業を解説

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/18 土曜日
13:55
OneKeyが12万件のビットコイン秘密鍵脆弱性を報告、トラストウォレットに影響か
ワンキーがリブビットコイン・エクスプローラー3.xの脆弱性により約12万件のビットコイン秘密鍵がクラッキング可能になると報告した。トラストウォレットなど複数の製品が影響を受けている模様。
13:50
オープンシーが2026年1QにSEAトークン発行予定、供給量の50%をコミュニティへ配布
オープンシーCEOが2026年第1四半期のSEAトークン発行を発表した。総供給量の50%がコミュニティに配分され、収益の50%が買い戻しに使用される。ステーキング機能も実装予定だ。
13:05
G20、グローバルな仮想通貨規制の不足を指摘 ステーブルコインの課題も
国際的な金融監督機関FSBが、ビットコインなど仮想通貨の規制実施状況を評価する報告書を発表。各国規制の断片化と一貫性の欠如を指摘し、ステーブルコイン監督の課題も述べた。
10:55
著名ユーチューバー「ミスタービースト」、仮想通貨取引所商標を申請
登録者4億4600万人のユーチューバー、ミスタービーストが仮想通貨取引やDEX運営を含む金融プラットフォームの商標を申請した。バンキングや投資サービスも提供する計画だ。
10:05
決済大手ストライプ支援のL1チェーン「テンポ」、750億円を調達 イーサリアムOBが参画
ストライプとパラダイムが支援する決済特化型L1ブロックチェーン「テンポ」が750億円を調達した。評価額は7,500億円に達し、著名イーサリアム開発者も参画する。
09:30
スイス当局、FIFAのNFTプラットフォームを違法賭博として刑事告発
スイス賭博監督局がFIFAのブロックチェーン型NFTプラットフォームを違法な賭博サービスとして刑事告発した。参加に金銭的賭け金が必要で、賞金獲得が抽選で決まる仕組みが宝くじやスポーツベッティングに該当すると判断された。
08:35
オープンシーがNFT特化から事業転換、22チェーン対応の仮想通貨取引所に=報道
NFT市場の崩壊を経たオープンシーが、22ブロックチェーン対応のマルチチェーン仮想通貨取引アグリゲーターに転換すると報じられた。
07:45
アーサー・ヘイズのMaelstrom、仮想通貨企業の買収ファンドを計画
アーサー・ヘイズ氏は、仮想通貨企業をターゲットにした企業買収ファンドの構想があることを明かした。ファンドの規模は370億円超で、投資インフラや分析プラットフォームなどのサービスプロバイダーに特化する。
07:02
Huobi創設者が1500億円規模のイーサリアム保有企業設立へ、アジア投資家が参画
中国の仮想通貨取引所Huobi創設者リー・リン氏が、アジアの初期イーサリアム支援者らと10億ドル規模のデジタル資産信託を立ち上げる。ナスダック上場企業買収を交渉中で、2-3週間以内に発表予定だ。
06:40
米地方銀行の不良債権増加で金が大幅続伸、2023年破綻危機の再来懸念か
米地方銀行が不良債権を償却し株価が急落する中、金価格は今週7.34%上昇した。JPモルガンCEOが更なる問題発生を警告し、投資家は2023年の銀行危機再来を懸念している。
06:30
分散型エネルギー企業Daylight、a16zやコインベースなどから約113億円調達
DaylightがFramework Ventures主導で約113億円を調達。ブロックチェーン技術で分散型エネルギーネットワークを構築し、住宅用太陽光発電の普及を促進。a16z cryptoやCoinbase Venturesも参加。
06:20
金・銀が年初来60%超上昇、ビットコインは追いつけるか?
金の時価総額が30兆ドルを超え、年初来63%上昇した一方、ビットコインは14.5%増に留まっている。米中貿易緊張と金利低下が金の需要を押し上げ、ビットコインは調整局面にある。
05:40
仏当局、バイナンス含む数十の仮想通貨取引所にマネロン検査
フランスの監督当局ACPRがバイナンスなど数十の仮想通貨取引所にマネーロンダリング対策の検査を実施。EU全域での営業許可付与に向け、登録条件への準拠状況を確認する狙いだ。
10/17 金曜日
18:53
3メガバンク、円建てステーブルコインを共同発行へ 導入第一弾は三菱商事=報道
三菱UFJ、三井住友、みずほの3メガバンクが円建てステーブルコインを共同発行。信託型により高い安全性を実現し、クロスボーダー送金のコスト削減を目指す。プログマのシステムを活用し今年度内に実用化予定。
17:56
ファンプラのIEO参加方法と注目ポイント|コインチェックの実績、申込前に知るべき情報まとめ
音楽ファンクラブ運営大手Fanplusと協業するFanplaは14日、暗号資産「Fanpla(FPL)」のIEO(Initial Exchange Offering)をコインチ…

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧