- Bitcoin.orgが日本語版を含めた13ヶ国語の翻訳版を公開
- ビットコインプロトコルやリファレンス実装であるビットコインコア(BTC)を作ったとされるSatoshi Nakamotoがドメインを取得したサイト「Bitcoin.org」が、ビットコインのホワイトペーパー「ビットコイン: P2P 電子通貨システム」の日本語版を含めた13ヶ国語(計19ヶ国語に)の翻訳版を新たに公開した。
Bitcoin.orgが日本語版を含めた13ヶ国語の翻訳版を公開
ビットコインプロトコルやリファレンス実装であるビットコインコア(BTC)を作ったとされるSatoshi Nakamotoがドメインを取得したサイト「Bitcoin.org」が、ビットコインのホワイトペーパー「ビットコイン: P2P 電子通貨システム」の日本語版を含めた13ヶ国語(計19ヶ国語に)の翻訳版を新たに公開した。
今回日本語版が掲載された「Bitcoin.org」は、Satoshi Nakamotoがドメインを取得したサイトで、すでにドメイン等の権利移管済みではあるものの(公式サイトではないとの表記もある)、BTC初期にソフトを頒布する目的のもと作られたサイト、また独立したオープンソースプロジェクトでもある点から、ビットコイン開発におけるもっとも公式に近いサイトとして認知されている。
これまで、ロジャーバー氏も日本語に翻訳するのをサポートしていたことを明かしているほか、日本の大手取引所「CoinCheck」などでも翻訳版が公開されており、日本語ではこれまでも閲覧することは可能であったが、Bitcoin.orgでもビットコインのホワイトペーパー公開10周年を迎える記念すべき時期でもついに公開された。
日本語の翻訳を行なったのは、Bitcoin.orgで主翻訳者として活躍しているというhakka氏(@hakkame7)で、翻訳版公開のタイミングで行なったツイートでは「今後各国にとって更にビットコインがなじみ深いものになればと思う。」とのコメントを残している。
ビットコインのホワイトペーパー
ビットコインホワイトペーパーは、2008年10月31日に、Satoshi Nakamotoと名乗る人物によって公開されたビットコイン(BTC)の仕組みが書かれた論文だ。昨年末に公開から10周年を迎えたことでも話題となった。
最近のICOを含め、技術的な内容からトークンの仕組み、クラウドセールの情報など、ホワイトペーパーが100ページ近くなるプロジェクトが多く存在するが、ビットコインはたった9ページ(英語版)の短い論文で、端的に重要点がまとめられている。
金融機関を通さず取引を行う中央にサーバーを置かず、ネットワークに接続された端末同士でデータのやり取りを行うピア・ツー・ピア(P2P)という仕組みを使い、マイニングによって成り立っているプルーフ・オブ・ワーク(PoW)のアルゴリズムによって取引情報の改ざんを防ぐ仕組みに関して記載されている。
例えば、現代における「ネット商取引」では、ユーザーが信頼している銀行やクレジット企業など、第三者機関を信頼した上で頼った取引を行なっているが、この論文ではこの「信頼に基づくモデルであるが故の弱点」があることを指摘。これまでのシステムでの手数料や取引コストの引き上げの状況で、小額取引の機会損失につながっている点や、顧客情報の集権性などを懸念、ビットコインがそのソリューションとしてなり得る取引が行うことができると説明している。
日本語の正式版ともいえる内容がリリースしたこの機会に、一度読んで見てはいかがだろうか?
Bitcoin.orgのビットコインホワイトペーパーはこちらのURLから見ることができる。
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