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イーサリアム財団、戦略的な新助成金プログラムを発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

優先項目を設定した助成金へ

イーサリアム財団は3日、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のエコシステムをサポートするプログラム(ESP)における、新たな助成金プログラムを発表した。

同財団は、助成金プログラムを刷新した理由を説明。以前の助成金プログラムは、イーサリアム全体の重要な構成要素となる数百のプロジェクトを支援して成功を収めてきたと述べる。

一方で、申請件数の増加により財団のリソースが逼迫し、戦略的な機会を追求する能力が制限されていたと指摘した。

このため、新しいモデルでは能動的なアプローチへと転換する。引き続き、すべての人に開かれた助成金プログラムを運営するが、今後は「ウィッシュリスト」と「提案依頼」という2つの募集経路で構成していく。

これらは、イーサリアム財団の各チームが挙げる、エコシステムにおける最も緊急のニーズを対象とすることになる。

まず、「ウィッシュリスト」は、イーサリアムのエコシステムの不足点や進歩の機会が見込まれる幅広い領域を対象として、ハイレベルの目標を定義するものだ。様々なテーマに焦点を当て、開発者に、これらの優先事項に対応する独自のアイデアや取り組みを提案してもらう。

「提案依頼」の方は、具体的な問題について、応募者に的を絞ったソリューションを提案してもらうものとなる。こちらは、範囲や要件、期待される成果が事前に定義されており、推定プロジェクト期間なども設定されている。

「ウィッシュリスト」や「提案依頼」の内容は、イーサリアム・エコシステムにおける需要の変化に応じて追加・更新されていく。

すでに、これらの内容は財団の公式サイトで公開されている。暗号化、プライバシー、アプリケーション層、セキュリティ、コミュニティの成長など様々な領域が対象になっているところだ。

例えば、「ウィッシュリスト」には開発者とエンドユーザーのための分散型RPCアクセス、プライバシー開示枠組みなどが挙げられている。

RPCとは

Remote Procedure Call(リモート・プロシージャ・コール)の略す。コンピュータネットワーク上で、別のコンピュータにある関数やメソッドを、自分のローカルで実行しているかのように呼び出して結果を得る仕組み。

また「提案依頼」では、イーサリアムのセキュリティ研究に大規模言語モデル(LLM)を応用するためのツールを設計・実装するプロジェクト、イーサリアム・コミュニティがイベントを開催できるハブを世界各地に開設するプロジェクトなどが募集されている。

イーサリアム財団は、助成金による支援が効果的なものとなるよう努めていくと表明した。資金提供だけでなく、助成金受給者の取り組み全体を通して充実したサポートを提供していく計画だ。

ガイダンスを提供し、エコシステム全体でのつながりを促進し、支援の成果から得られる洞察を将来の取り組みの指針としていくとしている。

イーサリアム財団は、特に今年に入ってから組織改革や新たな取り組みを進めているところだ。イーサリアムのヴィタリック・ブテリン共同創設者は1月、エコシステム参加者とのコミュニケーション向上、新たな人材登用による実行力加速などを目指していると述べた。

関連:イーサリアム財団、研究開発チーム「プロトコル」新設 ワールドコンピューター実現へ

最近ではイーサリアムを活用しようとする企業向けに明確な情報を提供する新たなウェブサイトを立ち上げた。

関連:イーサリアム財団、企業・機関投資家向けサイト開設 プライバシー強化とDeFi優位性を強調

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