はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコインと中国元の相関性は?コインチェック上場でモナコインの価格乖離が異常値に|仮想通貨市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場

●本日上場のモナコイン、一時他取引所価格の2倍を超える異常値に

●海外メディアがビットコインと中国元の相関性を考察

金融市場と仮想通貨

5日の東京株式市場は、前日比367円高と6日ぶりに反発。米NYダウも前日比+2.65%を記録し、25,000円台を回復している。

米経済が依然として底堅い水準を見せる中、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が、米中貿易戦争などに起因するリスクに「適切に対応する」と述べ、利下げの可能性を排除しない姿勢を示したことが好感された。

仮想通貨(ブロックチェーン)本命銘柄|関連株の最新情報まとめ
株式市場の仮想通貨(ブロックチェーン)の関連株一覧です。仮想通貨(暗号通貨)の将来性と市場の盛り上がりに伴い、時価総額(株価)の大幅上昇を期待できる本命銘柄と最新のポイント解説をまとめています。

ビットコインテクニカル分析

「調整局面にあるビットコインは2:00頃、前日安値(84万円)を割り込んでさらに急落、午前7時頃には80.8万円まで下落した。

RSIが短期的な売られすぎ水準にあった(①)ことと、先月17日のフラッシュクラッシュ後にもみ合ったライン(②)が支持線となり反騰している。目下、8000ドル(88万円)ラインまで回復できるかどうかが試されているが、依然として上値は重い。

日足で見ると、過熱感の台頭していたRSIが4月2日の急騰以前、今回の上昇トレンドの初動前水準(④)まで落ち着き始めている。今月中旬頃に、雲上限が重なる7,000ドル(77万円)ライン(⑤)も、今後一つの節目と見られる可能性がある。このまま下げ足を早めれば、重要ラインの6,000ドル(66万円)も視野に入るなど、短期的な調整局面にあることは間違いない。

モナコイン上場

また本日、モナコイン(MONA)がコインチェックに上場した。国内取引所への新規上場は、約1年4ヶ月ぶりだ。

投機目的のスキャルピングに加え、他取引所との乖離が広がったことでアービトラージ(裁定取引)目的の買いが相次いだ結果、コインチェックでは他取引所の2倍近い価格となる700円を超える暴騰を見せた。

一時売り禁となった後、巨大な上髭をつけて異常な価格乖離は是正された。これについて国内トレーダーは、コインチェックが参照するとされる海外取引所「Bittrex」の影響を指摘している。

コインチェック

出典:mona-coin.com

なお、モナコインの取引高では、大手仮想通貨取引所bitbankが群を抜いており、24時間取引高で85%を占めている。coinlibのデータを見ても、ホルダーはほぼ日本人と言っても過言ではなく、国内での仮想通貨人気再燃を示している。

出典:mona-coin.com

出典:coinlib

海外アナリストの見立て

海外アナリストJosh Rager氏は、ビットコインの3日の終値が8200ドルという節目を割ったことで、4日の日足サポートラインを7,626ドルと見込んでいた。しかしビットコインは7,473ドル(81万円)まで下落し、7,670ドルで終値をつけた。

このような足元不安定な相場に対してRager氏は、30分足チャートで7600ドルのサポートを守ることができれば、次のプルバックが起こる前には一時的な反発が見られるとの見解を示した。

なお、本日終値(日本時間6日9:00)までに7,363ドル(80万円)まで下落したとしても、6,800ドル〜7,200ドル(74万円〜78万円)がサポートゾーンとして機能するとしている。

ビットコインと中国元の相関性

海外仮想通貨メディアTrustnodesは、ビットコインの価格変動の様相が、中国人民元の価格の動きに類似していると分析した。

昨年末から今年5月にかけて、両者のチャートを見比べると、米ドルに対する中国人民元安の進行が見て取れ、その上がり方も、4月頭における急騰を除けば概ね合致しているという。

さらに拡大して見ると、5月における16,17日以降の価格変動の少ない期間は、多少の変動はあるものの同水準で推移している。更に、その直前の急騰の様子は2、3日の誤差はあるもののほぼ同タイミングで急上昇していた。

一方で米ドルそれ自体と比較すると、そのような傾向は直近で確認することはできない模様だ。しかしながら、米ドルの価格指標が落ち込んだ2017年年末から2018年初頭を見てみると、チャートにおける上下変動の方向は逆ではあるものの、相関性は認められる。

以前から法定通貨の変動とビットコインの価格のそれには相関性があると言われてきたものの、ビットコイン価格はそれに完全に支配されないような独特な変動を辿ってきた。今回のチャートの類似性も、ビットコイン価格が常に他の法定通貨に連動することを意味するものではなかった。

しかしながら、少なくとも部分的にその傾向は見られ、相関性自体を否定しきることはできないだろう。

これはビットコインが潜在的にグローバルなアセットであり、世界中の様々な要因を直接または間接的に受けることが大きな原因だ。そのような意味で、ビットコインの価格は、世界経済の趨勢に対する指標の一つになりうる可能性が大いにあると考えられる。

そしてそのバロメータは、グローバル社会の良い面も悪い面も映し出す。

良い面として、人々の情報感度や経済成長、更には人々がどの程度自由度を感じているかということを表す一方で、見方を変えれば、法定通貨に対する不安意識等のマイナス要素も映し出す。今回の中国元では、米中貿易戦争に対する投資家の不安が反映されているとされている。

CoinPostの関連記事

仮想通貨ビットコイン急落の背景に「クジラ」観測、25000BTCの大移動で13億の利益か
9000ドル到達以降、大幅下落の続く仮想通貨ビットコイン。下落要因の一つに、概算で13億円相当の利益を得た可能性のある”クジラ”の存在を指摘する専門家が、資金移動の形跡を解説。
仮想通貨取引所バイナンス、証拠金取引と分散型取引所で「日本」をアクセス禁止へ
世界最大手のバイナンスは新たに、(レバレッジ)証拠金取引と分散型取引所(DEX)における利用制限対象国に「日本」を加えたことが判明した。バイナンスは昨年3月、改正資金決済法に基づく金融庁の意向を受け、日本市場から撤退している。

免責事項

当ページは、仮想通貨の信憑性・正確性を保証するものではありません。

掲載されている内容やリンク先、サービス等、または投資情報からの不利益や損害については、当サイトでは一切の責任を負いかねます。投資する際は、ご自身の判断の元、自己責任でお願い致します。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/17 月曜日
20:08
暗号資産の金商法移行が本格化、分離課税実現へ最終局面=ブロックチェーン議連
金融庁が暗号資産を金商法に位置づけ、インサイダー取引規制を整備する方向を明示。業界団体は20%申告分離課税を要望。来年の通常国会での法整備を目指す。第31回ブロックチェーン推進議員連盟で議論。
17:41
IG証券、仮想通貨ETF CFD取引を終了へ 金融庁の新指針受け
IG証券が仮想通貨ETF CFD取引の終了を発表。金融庁が「望ましくない」との見解を示したことを受け、12月1日から新規建て停止、2026年1月末までに既存ポジションの決済が必要に。
16:43
ステーブルコイン取り付け発生ならECB金利再考も、オランダ中銀総裁が警告=FT報道
欧州中央銀行の政策委員がステーブルコインの取り付け騒ぎ発生時にはECBが金融政策見直しを迫られる可能性があると警告。米ドル建てステーブルコインの急拡大が欧州の金融主権に及ぼすリスクについて、ECB当局者や専門家の懸念が高まっている。
14:32
ハーバード大のビットコイン投資が急増 IBIT保有を前期比257%拡大
ハーバード大学がブラックロックのビットコイン現物ETF(IBIT)保有を257%増加し、685億円相当を保有していることが明らかになった。これによりIBITがポートフォリオ最大の銘柄となった。
12:15
金融庁、資金調達目的の暗号資産発行者への情報開示義務化へ=報道
金融庁は資金調達型暗号資産発行者に年1回の情報開示を義務化する方針。金融審議会では継続開示の必要性や頻度をめぐり議論が展開。ICO・IEOの構造的課題も指摘され、2026年の金商法改正案に盛り込まれる見通し。
11:40
デッドクロス形成のビットコイン、市場心理は「極度の恐怖(総悲観)」水準で推移
ビットコイン急落に伴いテクニカル指標は弱気のデッドクロスを形成している。FRB利下げ期待の後退を受け、投資家がリスク資産から安全資産へシフト。市場心理は「極度の恐怖(総悲観)」を示す水準まで悪化した。デリバティブ清算が連鎖しETF大規模償還につながったが、専門家は感謝祭後の回復を予測している。
11:30
「ビットコインは底値圏に達した」金融大手JPモルガンのアナリストらが見解
JPモルガンが、仮想通貨ビットコインの価格を生産コストの観点から分析。底値に到達したとの見解を示している。同社はビットコインの目標価格を17万ドルとしている。
10:45
カードン・キャピタル、888BTC取得完了 不動産とビットコインの融合プロジェクト
不動産投資大手カードン・キャピタルが「101 Mizner Boca Bitcoinプロジェクト」向けに888BTCの取得を完了。年内で3,000BTC超を購入し、不動産収益でビットコインを継続購入する独自の融合モデルを展開。マイクロストラテジー戦略を不動産に応用した新たな投資手法として注目を集める。
09:49
アーサー・ヘイズ、保有していたアルトコイン大量売却か 実際の価値提供が必要との意見も
著名仮想通貨アナリストのアーサー・ヘイズ氏がイーサリアムやエセナなどのアルトコインを大量売却している。専門家は4年サイクル論の終焉と実需の重要性を指摘している。
11/16 日曜日
16:22
金融庁、暗号資産105銘柄の「金融商品」扱いを検討 金商法適用へ=報道
金融庁は暗号資産に金融商品取引法を適用し、交換業者が取り扱う105銘柄に情報開示とインサイダー取引規制を導入する方針。税率は最大55%から株式と同じ20%への引き下げを検討。2026年の通常国会で改正案提出を目指す。
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、XRP現物ETFの米上場や世界初のZcash保有企業の91億円調達など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナ、ジーキャッシュといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン、下値余地残すも反発は時間の問題か|bitbankアナリスト寄稿
今週のBTC相場は1530万円周辺で推移。米政府機関閉鎖解除後もハイテク株軟調で上値重い展開。12月FOMC前の経済指標不足が懸念材料に。一方、STH損失レシオが95%超となり売られ過ぎの水準。オプションOI分析では9.5万ドルがターゲットに。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|米史上最長の政府閉鎖終了に高い関心
今週は『金持ち父さん貧乏父さん』著者ロバート・キヨサキ氏によるビットコイン・金・銀の価格予想、堀田丸正のBitcoin Japanへの社名変更、米政府の閉鎖終了に関する記事が関心を集めた。
11/15 土曜日
13:55
続落するイーサリアム、長期保有者が1日4.5万ETH超を売却=グラスノード
グラスノードによると、イーサリアムの3年から10年保有者が1日あたり平均4万5000ETH超を売却している。イーサリアム現物ETFも13日に2億6000万ドルの純流出を記録し売圧を高めている。
13:20
リミックスポイント決算発表、仮想通貨評価益で売上高が大幅増加
リミックスポイントが2025年4~9月期決算を発表した。仮想通貨評価益で売上高が大幅増加している。同社はビットコイン、イーサリアムなどの仮想通貨を財務資産として蓄積している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧