はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨ビットコイン今後の展望|ウィンクルボス兄弟も重視する10,000ドルの心理的節目

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ウィンクルボス兄弟も注目するBTC心理的節目
米仮想通貨取引所ジェミナイを運営するウィンクルボス兄弟らが10,000ドル(108万円)の心理的節目について見解を述べている。ビットコイン(BTC)の上昇要因に触れながら、今後のムーブメントを予想した。

ウィンクルボス兄弟も注目するBTC心理的節目

4月上旬の上昇を境に、仮想通貨市場は好調な推移を続けている。なかでも60%弱のドミナンス(市場占有率)を誇るビットコインは、年初来で+150%の高騰を記録。4月1日時点の価格と比較しても、+100%以上の上昇を見せてきた。

ビットコインの再上昇を展望するウィンクルボス兄弟

ビットコインが上昇を続ける中、大勢が同様の見方を占めるのが、BTC価格=10,000ドルの節目を超えられるかどうかだ。

海外でも、10,000ドル(約108万円)を突破した後に「FOMO」の発生を予見する声が多く、2012年以降から仮想通貨に投資を続けるウィンクルボス兄弟も同様の見方を示した。

タイラー・ウィンクルボス氏は、ビットコイン価格が10,000ドルを突破した場合、「すぐに15,000ドルが次のターゲットとなる」と上昇のモメンタムが市場に押し寄せると予想している。

このように上昇する理由として、ウィンクルボス氏は以下のような要因を挙げた。

  • ビットコインを金と比較
  • ネットワーク効果
  • BTC価格の10,000ドル到達が2度目となる

「ビットコイン=デジタル・ゴールド」

2012年の夏にイビザでビットコインの話を最初に聞いて関心を持ったウィンクルボス兄弟は、当時からビットコインに着目する理由としてビットコインが「デジタル・ゴールド」である点を挙げていた。

ビットコインと金を比較すると、ビットコインの方が優れている点が多いと語り、今年1月にも「ビットコインが金の時価総額である7兆ドル」をいずれ超えると予想。長期的な投資としてビットコインの将来性を有望視している。

CoinPost関連記事

ウィンクルボス兄弟「ビットコイン時価総額はいずれ760兆円(約100倍)を超える」 AMAで仮想通貨ETFの課題克服や独自のステーブルコインについて言及
仮想通貨取引所ジェミニを手がけるウィンクルボス兄弟が日本時間8日、世界最大級の掲示板サイトReddit上でAMAセッションを開き、ビットコインETFやビットコインの将来性ついて力強く語った。

ネットワーク効果

またウィンクルボス氏は、ビットコインがデジタル・ゴールドであると同時に、最終的には「ネットワーク」である点にも言及。これを理由に、メトカーフの法則とも呼ばれる「ネットワーク効果」が発生してビットコインを使用するユーザーの増加に伴い、ビットコイン・ネットワークの価値(価格)も上昇すると考えている。

ネットワーク効果とは

いわゆる「メトカーフの法則(Metcalfe’s law)。通信ネットワークに関する法則で「ネットワーク通信の価値は、接続されているシステムのユーザ数の二乗に比例する」というもの。デジタルアセットである仮想通貨は、ゴールド(金)とは異なり、関連アプリなどの市場拡大も見込める。

通常インターン上のネットワークはユーザーが2人しかいなかった場合は利用可能なケースは一つだけだが、メトカーフの法則では利用可能なパターンは x(x-1)/2の方程式で指数関数的に増えていくことが確認されている。ウィンクルボス氏はビットコインがインターネットと同様、ネットワークである点からこの方程式をビットコインに応用、そのためユーザーが増えれば増えるほどビットコインの価値が上昇すると思考だ。

再びの10,000ドルライン接近

またもう一つの上昇要因として、次にビットコイン価格が10,000ドルを再び突破した際は、ビットコインの上昇に対する実感が増加して、さらにモメンタム(弾み)がつくと予想している。

ビットコイン価格が最初に10,000ドルの大台に到達したのは、2017年11月28日(①)、仮想通貨バブルの最中であった。ビットコイン価格は心理的節目を突破した後に一時的に反落したが、その後12月18日に20,000ドル目前まで到達するまで、驚異的な続伸を見せた。

しかし2018年以降、大手取引所のハッキング事件や世界的な規制強化などネガティブサプライズが相次いだこともあり、バブル崩壊とともにトレンドが転換した結果、7000ドル台まで急落(②)。2月上旬に一時11,000ドルまで戻り高値をつけた(③)ものの、以降は10,000ドルを超えずに伸び悩んでいる(④)。

価格上昇のもう一つのモメンタム:FOMO

また、米投資アナリストのトム・リー氏も、同様に10,000ドルを重要ラインとして指摘。リー氏はこの節目を抜けた際に投資家のFOMO、または取り残されることを避けようとする心理が作用して、さらなる価格急騰に繋がるだろうと予想している。

FOMOとは

「Fear Of Missing Out」の頭文字をとった言葉で、周囲に取り残される・何かを見逃してしまうといった恐怖を意味する。情報化が加速するここ数年で現れた「バズワード」の一つ。

実際にビットコイン価格が10,000ドルを突破した際、リー氏が予想するように投資家資金がBTCに殺到すれば、ウィンクルボス氏が予想した通り15,000ドル(約160万円)もあながち非現実的ではなくなるかもしれない。ただし、心理的節目の達成感から急落するリスクも十分あるため、慢心は禁物だ。

現在、米ドル建では9200ドルまで到達しているビットコイン価格だが、今後もボラタイルな局面が予想されるため、価格推移を注視したい。

関連記事

「ビットコインが10000ドルの節目を迎えた時、FOMOが発生する」米投資アナリストが分析
米国の投資アナリストであるトム・リー氏がビットコイン市場に新規投資家の焦り買いが殺到するポイントが110万円のラインであると分析。過去のBTC相場を振り返りながら「FOMO」を考察した。
フェイスブック独自通貨はビットコイン普及の起爆剤となるか|専門家が主張する根拠とは
世界有数の企業の高い関心も集めているフェイスブックの独自通貨が、長期的にはビットコイン普及を促進要因になると複数の専門家は考えている。ビットコインと「グローバルコイン」の違いを比較しつつ、その根拠を解説。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/14 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、トム・リーのイーサリアム相場分析やXRP現物ETFの連続純流入など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
来週の米雇用統計に注目、労働市場減速ならビットコイン相場に追い風か|bitbankアナリスト寄稿
BTC相場は1450万円周辺で推移。FOMCで利下げ決定、流動性供給再開で中期的な下支え期待。来週の米雇用統計で労働市場減速が示されれば、追加利下げ観測強まりBTCの追い風となるか。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|仮想通貨税制に関する国会質疑に高い関心
今週は、ストラテジーによるビットコイン押し目買い、仮想通貨税制に関する国会質疑、仮想通貨マーケットメーカー大手Wintermuteの市場分析レポートに関する記事が関心を集めた。
12/13 土曜日
14:05
米インタラクティブ・ブローカーズ、ステーブルコインでの口座入金を開始
ステーブルコイン入金を導入 ブルームバーグが報じたところによると、オンライン証券大手インタラクティブ・ブローカーズ・グループが、個人証券口座へのステーブルコインによる入金を可能…
13:35
仮想通貨業界団体ら、シタデルに反論 「DeFiは仲介事業者ではない」
DeFi教育基金など仮想通貨業界団体らが米SECに書簡を提出した。シタデル・セキュリティーズによるDeFi規制要求に反論し、自律的ソフトウェアは仲介者に該当しないと主張している。
11:55
ブラジル金融大手イタウ、3%のビットコイン配分を推奨
ブラジルの金融機関イタウがポートフォリオの1%から3%をビットコインに配分するよう推奨した。米国のバンク・オブ・アメリカやモルガン・スタンレーも最大4%の配分を提案している。
11:20
ファントムウォレットが予測市場機能を導入、カルシと提携
主要仮想通貨ウォレットのファントムが予測市場プラットフォームのカルシと提携し、ウォレット内で政治、スポーツ、文化イベントの契約を可能にする新機能を発表した。
10:25
Pyth Network、トークンの買い戻しメカニズム「PYTH Reserve」を導入
分散型オラクルPyth Networkが、収益の一部で仮想通貨PYTHを毎月買い戻す新メカニズムを導入する。DAOの資金残高の3分の1程度を購入に充てる予定だ。
09:20
テザー、イタリアサッカー名門ユベントス買収を提案
ステーブルコイン発行企業テザーがサッカークラブのユベントス買収を提案した。エクソール保有の65.4%株式を現金取得後、残る株式も公開買付けし、10億ユーロの投資を準備している。
08:30
テザー、自社株のトークン化や買い戻しを検討か
仮想通貨ステーブルコインUSDTなどを発行するテザー社は、自社の株式の流動性を確保するためにトークン化や自社株買いなどの手段を検討していることが報じられた。検討の背景が明らかになっている。
07:40
ソラナDEX大手ジュピター、7つの大型アップグレード発表 オンチェーン金融強化へ
ソラナ上のDEXアグリゲーター「ジュピター」がレンディングのオープンソース化、ステーブルコインジュプUSDローンチ、トークン検証システムVRFD拡張など7つの包括的アップグレードを発表した。
07:05
バンガード幹部がビットコインを投機的収集品と指摘、仮想通貨ETF取引解禁も慎重な姿勢
バンガードの責任者ジョン・アメリクス氏がビットコインを人気玩具ラブブに例え投機的資産と指摘。同社は仮想通貨ETF取引を解禁したが、独自商品提供や投資助言は行わない方針を維持。
06:35
ソラナ「ファイアダンサー」がメインネット稼働開始、100万TPS目指す
ソラナの新しいバリデータ・クライアント「ファイアダンサー」が3年間の開発を経てついにメインネット稼働を実現。1秒あたり100万トランザクションの処理を目指している
06:10
米ムーディーズがステーブルコイン格付けフレームワークを提案、準備資産評価へ
米大手格付け会社ムーディーズがステーブルコインを評価するための新たなフレームワークを提案した。ステーブルコインを裏付ける準備資産プールの各適格資産タイプを評価し、信用力に基づいて格付けを付与。
05:45
リップルやサークルなど5社、米連邦信託銀行免許の条件付き承認を取得
米通貨監督庁がリップル、サークル、ビットゴー、フィデリティ・デジタル・アセッツ、パクソスの5社に連邦認可信託銀行免許の条件付き承認を付与した。ステーブルコイン発行企業を連邦規制監督下に置く重要な一歩となる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧