はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

米タイム誌『最も影響力のある企業100選』にコインベース、仮想通貨業界の政策牽引で選出

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

TIME誌の100選にランクイン

米老舗ニュースマガジンの「TIME」誌は26日、毎年掲載する「最も影響力のある企業100選」を発表。米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースが選ばれた。

今回のリストはTIMEが選考する「世界中に最も大きな影響を与えた企業」を称えるもの。医療やIT、エンターテインメントなど様々な分野から、 重要度やイノベーション、成功度などの観点で影響力の高い企業を選出した。

「TIME」は、米国でドナルド・トランプ大統領が再選したことによる仮想通貨ブームの高まりを受け、コインベースの収益が急増していると指摘。次のように続けた。

今年5月に仮想通貨銘柄として初めてS&P500指数に追加された同社は、米国政府の政策をめぐる業界の努力を牽引している。業界に有利な法案が可決されれば、コインベースは米国における仮想通貨活動のさらに大きな拠点となるだろう。

コインベースが5月に、仮想通貨デリバティブ大手取引所Deribit(デリビット)を29億ドル(約4,190億円)で買収することに合意したことにも言及した。この買収は、コインベースのデリバティブ事業を大きく成長させる目的がある。

関連:コインベース、デリビット買収合意 時価総額1兆ドルへ成長の可能性

デリバティブとは

仮想通貨や株式といった元になる資産から派生した金融商品のこと。代表的なデリバティブに先物取引、オプション取引などがある。

株は最高値更新、過大評価との意見も

コインベース株は、27日に過去最高値を更新し382ドルまで急騰。現在は353ドル付近で推移しており、年初来では約38%上昇している。

背景には、バイデン前米政権時代のSEC(証券取引委員会)との裁判など規制リスクの緩和や米上院でのステーブルコイン規制法案の可決などが指摘されているところだ。法案成立により機関投資家の参入加速が期待されている。

また、コインベースはステーブルコインUSDCで協力しているサークル社と収益分配契約を結んでおり、ステーブルコインの普及が拡大すればこの事業にも前向きな影響が考えられる。

関連:サークル株価9倍急騰の理由とは? USDCの収益構造とIPO評価=Coin Metricsレポート

米連邦住宅金融局(FHFA)のウィリアム・パルテ局長は26日、住宅ローン審査を行う際に申込者の保有する仮想通貨を資産として評価する提案を行った。これが実現した場合、仮想通貨取引所を後押しする影響があることも考えられる。

ARK Investを率いるキャシー・ウッド氏は、もし仮想通貨が一般的に住宅ローン担保として認められるようになった場合は、大口保有者がビットコインの一部をセルフカストディからコインベースのような中央集権型取引所に移すことはあり得ると意見した。

一方で、短期間で高騰した評価額は、足元では過大評価されている可能性があると指摘する声もある。

10x Researchはサークル社との提携やUSDCの利用拡大がコインベースの継続的な成長の原動力になるとしつつ、「当社の回帰モデルは、コインベースが力強い上昇トレンドにもかかわらず、過大評価されていることを示している」と述べた。

関連して、先週コインベースの株価が最高値を更新する中、Ark Investはコインベースへのエクスポージャーを縮小している。2日間連続で5,200万ドル(約75億円)相当のコインベース株を売却した。

これに対し、Benchmarkは23日、コインベースのの目標株価を301ドルから421ドルに引き上げ、「Buy」レーティングを維持した。

Investing.comによると、この上方修正は、Coinbaseの株価が先週23%以上急騰した「変革の年」を反映し、2026年度の予想希薄化後1株当たり利益12.03ドルに35倍を適用したものだ。

同社は、米国でのGENIUS法案の進展やEUのMiCAライセンス取得、ShopifyとのUSDC決済システム「Coinbase Payments」開始など、規制緩和と事業拡大が成長を後押しすると評価している。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/02 土曜日
13:30
OpenAI、1.2兆円を資金調達完了 汎用人工知能に関する協議も
OpenAIが新たに1.2兆円の資金調達を完了。経常収益が急成長する中、汎用人工知能(AGI)達成後のマイクロソフトとの技術利用権について協議を進めていると伝えられる。
12:00
ジーニアス法成立、サークル株に対する影響と今後の展望は
ステーブルコインUSDCの発行元サークルが米国で上場し、株価は急騰後に一時300ドル近くまで上昇。GENIUS法案の追い風もあり注目を集めたが、その後は調整局面へ。本記事では株価動向、成長の可能性、リスク、そしてUSDCの仕組みやDeFiでの活用方法を総合的に解説する。
11:15
米シャープリンク、約1.5万イーサリアム追加購入
イーサリアムトレジャリー企業シャープリンクが7時間で14933ETH購入。6月以降46万4000ETH蓄積し未実現利益2億ドル以上を記録。
10:30
DeFi教育基金が米上院に提案、クラリティ法案の4つの原則とは?
仮想通貨業界団体DeFi教育基金が、米上院の「責任ある金融イノベーション法」に4つの重要原則を提案した。分散型金融と従来型仲介業者の区別などを求めている。
09:50
メタプラネット、最大5550億円相当の優先株発行を検討へ
メタプラネットは仮想通貨ビットコインの追加取得のために、発行可能株式総数の増加や永久優先株式の発行を臨時株主総会に付議することを決議。永久優先株式の発行額は最大5550億円である。
08:43
ビットコイン一時11万3000ドル割れ、トランプ新関税発表などで仮想通貨市場に売り圧力=CNBC
トランプ大統領の関税発表などを受けビットコインが3%下落し一時11万3000ドルを下回った。イーサリアムやXRP、ソラナなども下落。専門家は健全な調整と分析。
07:15
ベッセント財務長官、「仮想通貨黄金時代」宣言 
ベッセント財務長官が仮想通貨黄金時代の到来を宣言。トランプ政権が168ページの包括的報告書を公開し、ビットコイン戦略的準備金やDeFi規制緩和を明記。
06:45
英金融当局、10月から仮想通貨ETNの個人投資家向け販売を解禁
英金融行為監督機構が2021年から禁止していた仮想通貨ETNの個人投資家向け販売を10月8日に解禁。FCA承認取引所での取引が条件、デリバティブ禁止は継続。
06:25
米SECの仮想通貨タスクフォース、全米10都市で巡回ラウンドテーブル開催へ
米SECのヘスター・パース委員率いる仮想通貨タスクフォースが8月から12月にかけて全米10都市を巡回。従業員10人以下の小規模仮想通貨プロジェクトとの対話を重視。
06:00
ストラテジーの「iPhoneモーメント」か、アナリストが目標株価を大幅引き上げ
世界最大のビットコイン保有企業ストラテジーの第2四半期決算を受け、ベンチマークとキャンター・フィッツジェラルドが目標株価を上方修正。新優先株STRCを「iPhoneモーメント」と評価し長期成長を予想。
08/01 金曜日
17:45
予測市場が示す2025年後半の仮想通貨相場展望
仮想通貨市場の未来について、現在もポリマーケットなどで予測が活発に行われている。本記事では、2024年に精度で注目を集めた予測市場が示す2025年後半の仮想通貨相場展望をまとめた。
16:30
韓国Four Pillars、Circle・a16z・S&P参加のTACにアジア初のリサーチ企業として加盟
韓国のFour Pillarsがアジアのリサーチ企業として初めてTACに参加。Circle、a16z、S&P Globalなど大手機関と共にトークン化資産の発展に貢献。仮想通貨市場の国際協力体制が強化。
13:45
9割の北米大企業CFOが仮想通貨利用を想定=デロイトQ2調査
デロイトの最新調査により、北米大企業の最高財務責任者の99%が、長期的に仮想通貨の業務活用を想定していることが明らかになった。投資や決済での利用をはじめ、サプライチェーン管理での利用が高く評価され、2年以内の導入に意欲を見せる企業も多い。
13:00
新構想「リーン・イーサリアム」とは? 今後10年の開発目標=ETH財団
イーサリアム財団リサーチャーが、今後10年の開発構想「リーン・イーサリアム」を発表した。特にトランザクション処理能力について野心的な目標を掲げている。
12:15
初心者・女性・大口が選ぶ|仮想通貨取引所のクチコミ人気ランキング
ユーザー基盤の大きい、ビットバンク・ビットフライヤー・GMOコイン・コインチェックのクチコミ500件を分析。初心者や上級者別に、おすすめの暗号資産(仮想通貨)取引所を比較しました。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧