はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨 シアコイン(Siacoin)とは?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ストレージの利用と結びついた通貨
ブロックチェーンを使った画期的なクラウドストレージサービスです。
非常に安価な価格でストレージサービスの利用が可能
Google CloudやS3などに比べて10倍も安く利用可能。マイニング報酬でストレージ利用も可能です。
目次
  1. 概要
  2. 歴史
  3. 特徴
  4. 取引所
  5. ウォレット
  6. マイニング
  7. まとめ

概要

通貨コード SC
取引開始日 2015年
コンセンサスアルゴリズム Proof of Work & Blake2b
発行上限 特になし
現在の流通量 27,650,310,219 SC(7/11)
ブロック生成サイクル 10分
ブロックチェーンURL Sia Explorer
公式サイト http://sia.tech/
  Siacoin(シアコイン)はストレージサービスとして2015年に開発されました。通貨単位はSCです。 ストレージ(データを保存する場所)の空き容量を貸し出し、対価としてSiacoinを受け取ることができます。

歴史

NebulousのDavid VorickとLuke Champineによって作られたsiacoinはSiacoinは、個人が持っている空いたストレージを活用することで、低コストストレージサービスを実現しようというものです。 2015年はあまり注目を集めていなかったSiacoinですが、2016年にMIT Bitcoin Expo 2016 で紹介されたことでその存在を広く知らしめました。 更に2017年には巨大インターネットホスティングの「1&1インターネット」がブロックチェーン業界に参入するため、siacoinを開発したNebulousを買収すると発表し、その後2017年6月28日にはSiacoin ver.1.0がアップデートされ、大きく話題になりました。

Siacoin(SC)の相場

Siacoinは2017年に入り価格が高騰しています。 2017年当初は1SCあたり0.02円台でしたが、6月に2円を突破し、殆どのアルトコインの価格が下がった7月以降は1円前後で推移しています。2017年だけで最高約100倍の価格上昇です。 割安という点もあると思いますが、他のアルトコインに比べても上昇率は高く、時価総額は10位~20位前後に位置しています。仮想通貨全体の中でも注目度が高い通貨と言えるでしょう。

特徴

上記でも述べたように、Siacoinはストレージサービスの一種です。 ストレージ(Storage)とは、データを保存する場所のことを指します。PCで言うと、HDDやSSDのことです。最近は1TBのHDDなども出てきました。 企業向けのクラウドサービスは、ストレージが飽和していると言われています。AWSなどの業績などを見ていると一目瞭然ですね。 この要因として、昨今はビッグデータの蓄積など、容量が大きく、かつ種類の多い複雑なデータをたくさん保存していくことが必要になってきているからです。 対して、一般ユーザーのストレージに関しては、空き容量が多いのが現状です。あなたのPCのHDD、何百GBも余っていたりしてませんか? そんな余ったストレージを上手く利用する目的でSiacoinは生まれました。 他のサービスに例えると、DropBoxやGoogle Driveなどのサービスによく似ています。 異なる点は、これらのサービスの記録などをブロックチェーンで管理しているところです。 また、このサービスは上記のサービスのようにBtoCで取引をしているのではなく、CtoCでサービスのやり取りが行われているところが特徴になります。 Airbnbやメルカリなどに似ていますね。貸し出している(売り出している)のがPCの容量というところが画期的です。 さらに、コスト面で優れているブロックチェーンを使うことにより、貸し出す側が必要な経費をかけずに済むので、借りる側も非常に安くストレージを借りることができます。 例えば、下記は1TBのストレージを借りた場合の比較です。   他のサービスに比べると、かなり安いということがわかります。10倍近く安価ですね。 ちなみに似たコインとして、Maidsafe(Safecoin)、Storjcoin(SJCX)があります。 ストレージ系のコインはランキングでは比較的上位に位置し、注目されたブロックチェーンの活用をしていると言えるでしょう。 他にもSiacoinのメリットがありますので、下記に載せておきます(公式ページの翻訳)。 シアを使ったデータは安全に管理することが可能です。 シアはブロックチェーンを利用した分散管理型のネットワーク上でファイルを保存するため、暗号化し分散されています。 管理されている自分のファイルは、暗号化キーを持つ自分以外アクセスすることができません。 外部の企業などは一切ファイルを開いたりアクセスすることはできないようになっています。 補足情報として、今までのクラウドサービスはどこか大きい保管庫のようなとこで一括保管するため、そのデータが破損した場合、データが消えるリスクが少なくともありました。 siaはデータを暗号化し分散して保存するため、外部からはアクセスを制限しながら、分散することでデータを安全に保管することができます。 こちらは上記で書いたように、安いということが書いてあります。 siaは世界中のファイルのごく小さな部分であったとしても、それが物凄い量であったとしても、最小のノードに蓄えることができます。 これはどんな小さなミスも取り除くことができることを意味します。 よって他のクラウドサービスよりも早い時間で動作することを可能にします。 シアはオープンソースです。SIAのAPI上で、よりよいSIAクラウドサービスのアプリケーションを作るためのコミュニティが複数存在します。 これはつまり開発者が複数いることでより良い物になっていく、ということです。WordPressやLinuxなどと同じですね。 どの顧客のビジネスにも適した分散型ストレージ市場をシアは提供します。 貸し出す側は安い価格で提供することができ、マイニングによって得た報酬でストレージを利用することも可能です。

取引所

現在、日本国内でSiacoinを取り扱っている取引所はありません。 日本の取引所でBTCを購入し、海外の取引所へBTCを送金して買う必要があります。
取り扱い取引所 CoinPost記事
Poloniex(ポロニエックス)とは?
Bittrex(ビットトレックス)とは?
※調査中
Yonbi ※調査中

Siacoinウォレットの作り方

上記がシアコインのウォレットになります。ウォレットとしての機能だけではなく、このアプリ上でストレージの貸し借りをすることができます。 siacoinのウォレットページはこちら→http://sia.tech/apps/ シアのホームページからDownloadをクリックします。 その後、使っているOSによってそれぞれ適するものをダウンロードします。 画像はWindows版になります。解凍ソフトを使い、zipファイルを解凍します。 解凍したフォルダにある Sia-UIのファイルを開きます。 SiaのUIが開くので、ウォレットを作る場合は左のタブの「Wallet」をクリックし、中央に出てくる「Create a new wallet」を押します。 このようにSeedとPasswordが出てきます。両方同じフレーズになります。 紙でメモするのも重要ですが、長いのでどこかセキュアなクラウドサービスなどで保存するのも良いかと思います。

Siacoinのマイニング

SiacoinのマイニングはRadeon系のGPUとGTX系のGPUのどちらでも掘ることができます。コンセンサスアルゴリズムはBlake(2b)です。

シアコインマイニング計算

マイニングプールはオススメとしてはNanopoolになります。

Nanopool

Nanopoolはfeeが2%です。またPPNLSを採用しています(わからない人のために、PPNLSはほとんどのプールで採用されている仕組みです)。 正直、今のSiacoinの価格とディフィカルティならイーサリアムやイーサリアムクラシックをマイニングしたほうが割に合うでしょう。 オススメはRX470でRadeon系の方がハッシュが出ると海外のサイトには書かれていますね。

マイニングの手順としてはほとんどイーサリアム系と変わりません。

まずはマイニングツールをダウンロードして、configファイルにアドレスなどを入力するだけです。

Nanopoolを利用した場合の手順のページ

Siacoinのみを掘ることはコストパフォーマンス的にあまりオススメできませんが、SiacoinはClyamoreDualMinerを使うことで、イーサリアムと一緒に掘ることができます。

下画像はGTX1060-6GB 6枚挿し ClaymoreDualMinerのスクリーンショット画像です。

筆者は個人的にRX470の6枚挿しマシンを持っていますが、DualMiningでSiacoinを掘っています。 DualMiningについては別途マイニングのページで詳しく取り扱うことにしますが、DualMiningはそのほかにもPascalなども掘ることが可能です。

そんなシアコインですが、マイニング出来る量は次第に減らしていく方向であることが発表されました。 上記の相場の話で急激に値上がったのはその発表による影響ではないかと言われています。 PoWである必要性があまりない通貨ではあると思うので、今後どうなっていくか注目されますね。

マイニングについては追記していきますが、英語が読める方は下記のサイトが参考になります。

まとめ

日本の取引所では扱われていませんが、siacoinは海外での期待値が高いアルトコインです。 これからもアップデートを繰り返していくことでストレージサービスとしての質を高め、個人や企業の注目を集め続けることで市場の価格は上昇していくでしょう。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/03 木曜日
18:23
Aptos LabsがYellow Cardと提携、アフリカ20カ国で手数料無料のステーブルコイン送金開始 
Aptos LabsとYellow Cardが提携し、アフリカ20カ国で手数料無料のステーブルコイン送金サービスを開始した。USDT・USDC対応で即時決済を実現し、数百万人のユーザーがステーブルコインをより迅速かつ手頃な価格で利用できるようになった。
18:10
ストラテジー社のビットコイン財務戦略:価値創造と潜在リスクの両面
米国のストラテジー(マイクロストラテジー)などビットコイントレジャリー企業の財務モデルを軸に、株式を通じた投資の仕組みやレバレッジ効果、税務上のメリットなどを解説。日本のメタプラネットなど類似上場企業の動きも取り上げ、再現性の条件やリスク要因を多角的に考察する。
17:26
スイスFINMA規制のAMINA銀行、リップル社RLUSDを世界初サポート
スイス金融監督局(FINMA)規制下のAMINA銀行が、リップル社の米ドル建てステーブルコイン「RLUSD」の取扱いを開始。時価総額660億円超のRLUSDをサポートする世界初の銀行として、機関投資家向けに保管・取引サービスを提供。
16:14
米仮想通貨取引所コインベース、「LiquiFi」買収でトークン発行支援事業強化へ
米コインベースがトークン管理プラットフォーム「LiquiFi」を買収。トークン発行者を初期段階から支援するプラットフォームであり将来的に機関投資家向けサービスにも統合予定だ。
16:02
オルタナ信託設立とProgmat・ALTERNAの協業深化
三井物産デジタル・アセットマネジメントは、デジタル証券特化の信託会社「オルタナ信託」を設立。Progmatと協業し、ST発行・管理基盤を導入。ST市場の効率化と拡大を目指す。
12:04
ビットコイン反発で11万ドルに接近、Bitfinex分析ではQ3の季節性要因を警戒
仮想通貨取引所ビットコインは前日比+2.6%の108,733ドルまで上昇。Bitfinexレポートによると、4月安値から50%反発後は10-11万ドルのレンジ相場に移行し、第3四半期の季節性要因で平均リターン6%の「最弱四半期」を警戒する。一方、米国初のソラナステーキングETFが取引開始し初日3,300万ドルの好調なスタートを記録。
09:50
「ビットコイン保有者の大多数が含み益、HODLが主流に」Glassnode分析
Glassnodeの週次レポートによると、仮想通貨ビットコイン投資家の大多数が含み益状態で、長期保有(HODL)が市場の主要メカニズムになっている。
09:31
米SIFMA、証券トークン化の規制作りでSECに要望書簡送付
米SIFMAはSECに対し、RWAに分類される株などの証券のトークン化に対する規制整備について提案を行った。オープンで透明性の高いプロセスを通して、ルールを作るべきだと主張している。
08:55
米テック富豪ら、仮想通貨向け銀行「Erebor」設立を計画=報道
ピーター・ティール氏らテック投資家が仮想通貨企業向け銀行Erebor設立を計画。全米銀行免許を申請、シリコンバレー銀行の後継を目指す。
08:20
米上場の中国系アパレル企業アデンタックス、ビットコインを最大12000BTC買収へ
ナスダック上場の中国系企業Addentaxが最大1万2000BTCの買収で基本合意。約13億ドル相当を株式交換で取得予定、5月発表の8000BTCから規模拡大。
07:55
ブラックロックのIBIT、手数料収入が「S&P500ETF」超え
ブラックロックの仮想通貨ビットコインの現物ETF「IBIT」は、同社のS&P500のETFよりも手数料収入を生み出していることがわかった。IBITはビットコインETFの資金フローを主導している。
07:30
ドル指数が2022年以来の安値に、ビットコインや金に与える影響と今後の見通し=Cryptoquant分析
Cryptoquantが2日に発表した分析によると、ドル指数が2022年来安値を記録する中、ビットコインは膠着状態が続く。長期保有者の含み益減少も指摘。
06:55
ビットコイン、2025年後半に20万ドル到達目標を維持=スタンダードチャータード銀
スタンダードチャータード銀行のケンドリック氏がビットコイン20万ドル予測を維持。ETFや企業購入の拡大により2025年後半に史上最大の上昇を見込むか。
06:10
リップル、米国銀行ライセンス申請 サークルに続く動き
リップルが米通貨監督庁に国家銀行免許を申請。RLUSDステーブルコイン規制対象化とサークルとの競争激化が注目される。
05:50
オープンAI、ロビンフッドの株式トークン化サービスとの提携を否定 未承認でトークン発行か
OpenAIがロビンフッドの株式トークンサービスへの関与を公式否定。未上場企業トークン化における先買権問題が浮き彫りに。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧