- 仮想通貨市場
- ビットコイン相場は21日、朝の下落からリバウンドを観測。一時、68万円台付近でダブルボトムをつけ、ボリンジャーバンドのバンド帯を下抜ける場面もあったものの、その後に反転、そこから徐々に回復し、パラボリックも上昇トレンドに転換しました。現在はボックス相場を形成するも、仮想通貨投資家は23日からのファンダメンタルズ要因を注視する必要があります。
仮想通貨市場
21日深夜から早朝にかけて、ビットコインの値動きは横ばいだったものの、徐々に垂れていき、パラボリックが下落トレンドに転換、朝7時過ぎに大きく下落しました。
68万円台付近でダブルボトムをつけ、ボリンジャーバンドのバンド帯を下抜ける場面もあったものの、その後に反転、そこから徐々に回復し、パラボリックも上昇トレンドに転換。
21日18時前後の価格は大体早朝の下落前に近い値段まで回復しており、1日を通して「行って来い」の展開となりました。
またビットコインは朝7時すぎの相場急落時に、1時間足bitFkyerのチャートにて、RSIが売られすぎの30%を下回ったことも作用し、ビットコイン価格のリバウンドを促しました。
ファンダメンタルズ要因の影響は
仮想通貨に関するハッキング等の悪いファンダメンタルズ要因はないものの、米国のトランプ大統領がFRB(米連邦準備理事会)パウエル議長の利上げを継続する方針に対し牽制したことや、中国やEUが通貨を操作しているとロイター通信社のインタビューで答えたことを材料に、損失覚悟となるドル売り・円買いが入り、ビットコインを中心に仮想通貨市場から引き上げる動きが加速した可能性があります。
直近1ヶ月のビットコイン相場は、7月27日のSECがウィンクルボス兄弟のビットコインETF申請を非許可したことで下落に傾いた他、8月8日に期待感の募っていたCboeのビットコインETFの延期が材料となり下落が加速するなど、ETFの進展報道を材料に下落が継続しましたが、それ以後は目立ったファンダメンタルズ要因はなく、テクニカル指標を中心に動き、中期的なボックス相場を形成しています。
現在最も注目されているのは、機関投資家の参入であり、それに関連するETFやICEのBakkt、カストディサービスなどが好材料として期待され、現在の仮想通貨市場トレンドになっていますが、弱気相場が継続したことで相場の上値は重く、かなり大きな材料が報道されない限り、好反応するのは厳しいと思われます。
その一方で、悪い材料に反応することは視野にいるべきであり、仮想通貨投資家は、特に23日以降の材料を注視する必要があります。
これには、上記で示したETFの中で一社、アメリカの証券会社ProSharesが発行元となる二つのビットコインETFの可否判断日程が、米国時間8月23日(日本時間23日から24日)に予定していることが一つの理由となります。
ウィンクルボスの非許可やCboeの延期など、度重なるビットコインETFに関する悪材料で、ETFに対する相場の期待感は薄れ、それまで続伸させていたビットコインドミナンスの推移も停滞してきた状況から、非許可になった場合でも、今回の報道によるインパクトはそれほど大きくならない可能性も考えることができますが、度々相場が下落に傾いた状況から、一時的に仮想通貨市場から引き上げる動きが見られるかもしれません。
また8月23~25日には、パウエルFRB議長が講演するするカンザスシティ連銀主催のシンポジウム「通名ジャクソンホール会議」が開幕します。
日本時間24日午後11時には、 パウエルFRB議長が「変化する経済情勢における金融政策」について講演を予定しており、金利見通しやバランスシート政策、新興国市場の混乱に対する議長自身の見解など数多くの課題を明らかにすることから、金融市場の投資家からの注目を集めています。
今年は、市場における金融政策への関心度が薄れていることから、会議の重要性が軽視されている傾向にありますが、仮想通貨投資家にとっても重要性の高い材料となる可能性があることから、関連報道には目を通しておく必要があるでしょう。
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仮想通貨関連銘柄では、メタップス(6172)が4.69%の上昇を見せました。
日本経済新聞で、「政府はモノやサービスの決済の電子化(キャッシュレス化)を進めるための支援に乗り出す」と報じられたことで国策の思惑が刺激され、子会社のPringがスマホ上の決済アプリ「Pring(プリン)」を展開している同社が反応した模様です。
LINEペイを展開するLINE(3938)も上昇するなど、関連銘柄が刺激されています。
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