Web3.0系の経歴持つ人材募集
スポーツ用品大手Puma社は9日、NFT(非代替性トークン)やメタバース(仮想現実)領域の見識を持つ人材募集を求人サイトLinkedIn上で開始した。アディダスやNIKEに続き、Web3.0系の事業展開に動き出した格好だ。
Puma社が求人を開始した役職は「デジタルカルチャー・マネジャー」。業務内容は、社内でのWeb3.0に関する動向に関する情報共有や同社のWeb3プロジェクトと連携して、効果測定としている。
Web3.0とは
現状の中央集権体制のウェブをWeb2.0と定義し、ブロックチェーン等を用いて非中央集権型のネットワークを実現する試みを指す。
ウェブ3.0(Web3.0)は、Web1.0およびWeb2.0に続く、ウェブサイトおよびインターネットの潮流、特徴および構造を表している概念。代表的な特徴は、仮想通貨ウォレットを利用したdAppsへのアクセスなど、ブロックチェーンをはじめとする分散型ネットワークのユースケースがある。
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また、募集要件には「NFTやメタバース、DAOなどWeb3.0領域の深い理解」が第一条件として記されている。
昨年末頃より、PUMAと競合するスポーツファッション・ブランド各社は、相次いでNFTやメタバース関連事業に参入する構えを見せており、これに追随する狙いがあるとみられる。
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ファッション業界のWeb3.0動向
ファッション企業で最も積極的にNFT事業を展開しているのはAdidasだ。
21年11月中旬には、NFT技術を応用した認定書「POAP」の発行をイーサリアム上で開始したほか、12月には人気NFTシリーズ「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」とのコラボを発表すると、第一弾のNFTコレクションは開始1日で終了した。
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一方、メタバース領域では、ナイキ(NIKE)が21年11月中旬にサンドボックス系の人気オンラインゲーム「ロブロックス(ROBLOX)」との連携を発表。独自の「ナイキランド」を用意し、アバターに新製品の試着や着せ替えなどが可能となった。
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また、12月にはメタバース内でスニーカーなどのデジタル製品を造るRTFKT社の買収を発表。「最先端の技術を活用し、文化とゲームを融合した次世代のデジタル収集品を届ける」とコメントしていた。
RTFKT社はイーサリアム(ETH)ブロックチェーン上でブロックチェーン認証、ゲームエンジン、拡張現実(AR)などの最新技術を駆使しており、NIKEのデジタル事業拡大が窺える買収となった。
また、米著名ラッパーのカニエ・ウェストとコラボして今週話題を集めたGapもNFTコレクションをリリースする方針を発表したばかり。
環境負荷を少なくするため、独自のPoS(プルーフ・オブ・ステーク)を採用するテゾス(XTZ)ブロックチェーン上でNFTを発行。販売は日本時間の14日2時から開始予定だ。