Web3技術で地方創生などに取り組み
株式会社NTTドコモは31日、日本発のパブリックブロックチェーンAstar Network(ASTR)を手がけるStake Technologiesと、Web3普及を目的とした基本合意を締結したことを発表した。
Aster Networkは、「dApps(分散型アプリ)ハブ」を目指すポルカドット(DOT)のパラチェーンのひとつ。
インフラを構築する開発者にインセンティブを与える「B2E(Build to Earn)」プロトコルや、開発環境としてEVM(イーサリアム・バーチャル・マシン)とWASM(ウェブアセンブリー)を備えていることが特徴だ。
合意に伴い両社は、分散型自律組織(DAO)の考え方を活用した社会課題解決プロジェクトを始動。Web3(分散型ウェブ)技術を活用した、地方創生や環境問題への対応策の立案などに取り組む。
DAOとは
「Decentralized Autonomous Organization」の略。一般的な企業などとは違い、経営者のような中央管理者が存在しない。参加メンバーやアルゴリズムによって運営管理が行われる。
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NTTドコモは、今回の基本合意の締結について、プレスリリース上で以下のように述べている。
Web3は技術の黎明期にあり、認知不足、利用方法の難解さ、安心な利用環境の整備不足といった課題も顕在化しています。ドコモが持つ知見とアスターネットワークの技術や運営ノウハウを組み合わせることで、これらの課題の解消を目指します。
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日本での展開に注力
Astar Networkは、日本国内での展開に注力しており、様々な企業との提携を行っている。
9月28日には、Web3ディベロップメント企業のGinco株式会社と提携。Gincoは、Aster Networkに対して、企業向けカストディソリューション「Ginco Enterprise Wallet」の提供と開発支援を行い、エコシステムの拡大を支援する。
10月5日には、暗号資産(仮想通貨)取引所を運営するビットバンク株式会社とエコシステム拡大に関する協議を進めることが告知された。
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NTTドコモ以外の大手企業との提携事例もあり、SMBC日興証券株式会社は9月27日、「Astar Japan Lab」に参加することを公表。
広告大手の博報堂も同日、Astar Network開発元Stake Technologiesと、ジョイントベンチャーを設立すると明かした。新会社では、企業のWeb3参入と普及を目指すための取り組みが実施される予定となっている。