はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

金融庁:今夏に仮想通貨交換業者の審査を厳格化か|立入検査結果をGW明けに総括する可能性も

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

金融庁が登録審査基準を厳格化か
基準厳格化だけではなく、立入検査の結果をGW明けにも総括すると日経新聞が報じています。一度業務改善命令を出されたZaifやGMOコイン、特に不穏な動きが目立つZaifへの対応が発表されるのかが焦点になるでしょう。
基準厳格化により何が変わるのか?
プラス材料としては、取引所の運営の質が向上し、業界健全化に進むことです。一方で、新規事業者の登録遅れや申請数減少の恐れもあり、また大手企業が既存取引所の買収する手法が増加するかもしれません。

金融庁が登録審査基準を厳格化か

金融庁が、仮想通貨交換業者に対して実施した立入検査の結果を、GW明けにも総括することを明らかにした、と日経新聞が報じました。

今回の日経新聞で報じられている中で重要な点は以下の3点です。

  • 立入検査結果をGW明けにも総括
  • 今夏より新規業者の登録審査に新方針を適用
  • 審査には重点5項目を導入(詳細は下記

2月に、日経新聞は、みなし事業者への検査結果が6月までに判断されると報じています。

今回の総括では、一度業務改善命令を出されたZaifやGMOコインへの対応も発表されるかどうかが焦点になると思われます。

マイナー通貨や、国内で唯一人気通貨ネムの板取引を採用していることで人気のZaif、及び運営元のテックビューロは、以下のような不穏な動きを見せ、不安視されています。

  • 一般社団法人日本仮想通貨交換業協会の会見欠席
  • 不安定なサーバー
  • 4/26に相場の変動によるストップ注文及びロスカット連鎖が原因で注文が通らない状態に
  • 資本金を13億8308万2000円→1億円へ減資
  • 本社の移動

審査の厳格化による新基準

日経新聞によると、審査担当官曰くノウハウが足りず手探りだった部分を、「重点5項目」の導入により細部を詰めていく方針とのことです。

この5項目について、全てが明示されている訳ではありません。

日経新聞で公表されている審査基準は、以下の通りです。

顧客と業者それぞれの資産の分別管理徹底
確認についても、1日1回だけではなく、時間単位で残高をチェックする。役員達が顧客資産を横領など出来ないような対策も考案する。
内部管理体制の強化
株主と経営を分ける。システム開発と管理の担当者を分かることでシステム悪用などを防ぐ。
オンライン状態のまま仮想通貨を保管させない
コインチェック事件でネムがホットウォレット(オンラインのウォレット)管理だった事を問題視。マルチシグ(秘密鍵の複数分割)対応も求める。
匿名性通貨を原則認めない
マネーロンダリングなどに使われやすい仮想通貨の取り扱いを認めない方針。
書面と会社訪問で審査
書面で確認後、実際に訪問しシステムの稼働状況、人員規模を確認する。立入検査による業者の問題発覚が相次いだ結果とみられる。

基準厳格化により何が変わるのか?

基準厳格化による変化
  1. 取引所の運営の質が向上
  2. 新規事業者の登録遅れや申請数減少
  3. 既存取引所の買収

取引所の運営の質が向上

登録審査基準が厳格化することにより、業界全体の登録取引所の質は向上していくでしょう。

コインチェック事件でも問題になった、企業の透明性なども向上し、業界健全化に繋がる事で、投資家保護が進み、日本の仮想通貨業界の発展の一助となるかもしれません。

新規事業者の登録遅れや申請数減少

一方で、登録審査が長引き、新規事業者の登録が遅れることが懸念されます。

現状、多くの大手企業が、仮想通貨業界、交換業に対して参入の意思を示しています。

しかし、審査が厳しくなる事で、登録されるまでの期間が長引き、サイバーエージェントビットコインのように取引所開設を見送る大手企業、また申請自体をしない企業が増える可能性があります。

既存取引所の買収

新規事業者の登録に掛かってしまう期間を考えた場合、大手企業は買収の道を選択する可能性が高まるでしょう。

既に、コインチェックを買収したマネックス、東京ビットコイン取引所を買収したDMM、子会社を通じ「ビットアルゴ東京取引所」に資本参加することを決定したヤフー、という3つの大手の例があります。

一から体制を形成していくより、ノウハウを吸収することを選択する企業が増えるかもしれません。

CoinPost関連記事

ヤフーが仮想通貨業界に電撃参入|今秋に取引所サービス開始予定と公式発表
大手IT企業Yahoo!が13日、仮想通貨交換事業(取引所)に参入すると公式で発表しました。認可待ちの企業が100社待ちとされている中、コインチェックを買収したマネックス同様、買収することで時短を図ったと思われます。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/15 月曜日
17:40
Web3インフラの進化はグローバル取引を変える|WebX2025
大型Web3カンファレンス「WebX」で「グローバル取引の絶対基盤: 世界を繋ぐインフラ戦略」をテーマとしたパネルセッションが開催され、Web3インフラの重要性と発展に向けた課題、そして10年後のグローバル取引の展望について活発な議論が交わされた。
15:00
人工知能と人間の創造性、消費者アプリの活用事例|WebX2025トークセッション
WebX2025で専門家が人工知能エージェントの可能性について徹底議論。創造性や、人間の仕事を消滅させる可能性、安全性や開発上の課題などを多角的に話し合った。
12:25
イーサリアム財団がプライバシー強化ロードマップ発表 3つの重点分野で取り組みへ
イーサリアム財団が包括的プライバシー構築のロードマップを発表。仮想通貨イーサリアムのネットワークが世界的な決済レイヤーになることを前提に3つの重点分野に取り組む。
10:00
アジア仮想通貨規制の現状と課題:香港・台湾の最新動向と地域連携の必要性|WebX2025
大型Web3カンファレンス「WebX」で、「アジアにおける規制フレームワークと今後の見通し」をテーマとしたパネルセッションが開催された。このセッションでは、香港と台湾の最新の規制動向から、仮想通貨規制におけるアジア諸国の国際協力まで、活発な議論が展開された。
09:55
「ビットコインは毎日最高値更新する必要はない」アーサー・ヘイズが語るBTC長期投資の真価
仮想通貨アナリストのアーサー・ヘイズ氏が、各国の金融緩和政策を背景にビットコインの長期的上昇を予想した。4年サイクルよりもマクロ見通しが要因になるとしている。
09/14 日曜日
16:00
DeFiが抱える最大の課題は? トークン化時代見据えソラナ財団らが議論|WebX2025
WebX2025でソラナ財団やBNBチェーンからDeFiの専門家が集いパネルセッションを行った。現在の課題やトークン化などの潮流、今後の各プロジェクトの展望を議論した。
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、トム・リーのBTC年内20万ドル到達予測やDOGEのETF上場計画など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
来週FOMCの焦点は? テクニカル的な買いがビットコイン相場を押し上げる可能性|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリスト長谷川氏による今週のビットコイン週次レポート。米雇用統計の大幅下振れとインフレ鈍化を受けFRB利下げ期待が高まり、BTC円は8月23日ぶりに1700万円を回復した。来週のFOMCでは年内3回の利下げ織り込みと政策金利見通し下方修正が焦点。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|新経連の仮想通貨税制改正提言に高い関心
今週は、トークン化されたポケモンカードのブーム、ナスダックのトークン化株式の取引承認申請、一般社団法人新経済連盟の仮想通貨税制改正提言に関する記事が最も関心を集めた。
09/13 土曜日
15:00
日本のRWAトークン化の最前線、市場の特徴や展望は?|WebX2025
日本のRWAトークン化市場についてWebXでディスカッションが行われた。最前線にいるプレイヤーを招き、市場の特徴や展望、制度上の課題などについて話してもらった。
14:35
仮想通貨取引所のキャンペーン・特典情報【2025年9月最新】
2025年9月更新:主要な暗号資産(仮想通貨)取引所が展開するキャンペーンと特典情報を徹底解説。仮想通貨取引の第一歩は、国内取引所の口座開設。初心者もトレーダーもキャンペーンや特典を駆使して、投資の機会を最大限に活用しましょう。
12:00
ステーキング 主要取引所の仮想通貨別・年率報酬を徹底比較
【2025年7月最新】国内主要取引所のステーキング対応銘柄と年率を一覧比較。イーサリアムやソラナなど人気コインの高利率サービスを紹介し、各取引所のメリット・デメリットや税金のポイントも解説します。
10:35
ビットコイン上昇鈍化、株との相関崩れる:トレジャリー企業動向と利下げ観測が焦点|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは上値の重い推移を続けている。米株価指数や金(ゴールド)が最高値圏に位置している一方で、ビットコインは上昇に伸び悩んでいる。その背景は?
10:00
コインベース、SECの文書破棄を問題視 裁判所に制裁求める 
仮想通貨取引所コインベースが米証券取引委員会の公文書破棄を問題視し、連邦裁判所に制裁措置を求めた。ゲンスラー前委員長のメッセージが破棄されていたことが監査で判明した。
09:45
Blockstreamら3社、東京で非公開のイベント開催
仮想通貨ビットコインのインフラ開発企業Blockstreamらは東京で非公開のイベントを開催。テーマは「ビットコインとRWAでアジアの金融変革を推進する」である。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧