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240日カウントダウン
米証券取引委員会(SEC)は連邦官報にグレースケールのXRP現物ETF(上場投資信託)申請を掲載し、正式な審査プロセスが開始された。この掲載により、SECは最長240日以内に承認または否認の判断を下す必要があり、XRPの機関投資家向け商品実現に向けた重要な一歩となっている。
連邦官報への掲載を受け、まず21日間のパブリックコメント期間が設けられる。SECは10月18日までに申請の承認、否認、もしくは追加審査の判断を下す見通しだ。この手続きは、先日開始されたグレースケールのドージコインETF申請と同様のプロセスを踏むことになる。
XRP ETFが承認された場合、機関投資家に規制下でのXRP投資機会を提供することになる。特に、XRPを巡る法的・規制上の地位に関する楽観的な見方が広がる中、市場の注目度が高い仮想通貨への投資手段として期待が高まっている。
グレースケールは昨年ビットコインとイーサリアムETFの承認を獲得し、現在複数のアルトコインETFの実現を目指している。同社はドージコインについても1月末に投資信託を立ち上げ、ETF化に向けた手続きを進めているところだ。
▼ 連邦官報(Federal Register)(用語解説)
米国政府の公式文書を掲載する日刊紙。連邦政府機関による規則案や最終規則、大統領令、通知などの重要文書が掲載される。ETF申請の場合、連邦官報への掲載は審査プロセスの正式な開始を意味し、パブリックコメントの募集期間や最終判断までの期限が設定される。SECは連邦官報掲載から最長240日以内に、ETF申請に対する最終判断を下す必要がある。