
ビットコインへの強気姿勢を維持
ベストセラー『金持ち父さん貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏は5日にXで、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)に対して改めて強気な見方を示した。
ビットコイン価格の暴落を警告する声があると指摘し、そういった声は投機筋を怖がらせたいだけであると主張。そして、ビットコインを買い増すため、一時的な暴落を望むと投稿している。
キヨサキ氏は、ビットコイン暴落を予測しているのは「クリックベイト(CLICKBAIT)の敗者」だと表現した。
クリックベイトとは、ウェブサイトの閲覧者の関心を引きつけてクリックを誘導するためのバナー広告等やその戦略を指す。クリックベイトは、誇張された表現が使われていたり、リンク先と中身が一致しなかったりすることがあることから、問題視されることがある。
キヨサキ氏は、注目を集めるためにビットコインが暴落すると予想するバナー広告や記事などを見て、今回の投稿を行ったとみられる。「敗者」とは、ビットコインは長期的には価格が上昇していくとの同氏の強気な見方をもとに勝ち負けを判断した表現のようだ。
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ビットコインの価格見通し
キヨサキ氏は、仮想通貨の投資家からも注目を集める人物。最近は、ビットコイン、ゴールド(金)、シルバー(銀)の購入を推奨する投稿が目立っている。この投稿の背景にあるのは、インフレや米ドル弱体化への懸念だ。
インフレとは
「インフレーション(Inflation)」の略。モノやサービスの値段(物価)が上がることを指す。一方で、お金の価値が相対的に下がることも意味する。
先月19日には、2030年にビットコインが100万ドル(本記事執筆時点の価格は10万8,000ドル台)に達する可能性が高いと予測。暴落時に買い増しするという今回の投稿は、この予測のような強気な見方に基づいている。
先月19日の投稿では「貧乏な人は価格に注目し、金持ちな人は保有量に注目する」と述べ、価格変動に一喜一憂するのではなく保有量を重視する重要性も強調していた。
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