手数料のエコシステム還元モデルへ
分散型取引所(DEX)大手のユニスワップ(Uniswap)は11日、創業者ヘイデン・アダムス氏、Uniswap Labs、Uniswap Foundation共同で、プロトコル手数料をUNIバーンへ回す新提案「UNIfication Proposal」 を発表した。
同提案は、長年議論されてきた「Fee Switch(フィースイッチ)」を正式に有効化し、プロトコル収益を UNIの焼却(バーン)とエコシステム成長 へ循環させることを目的とする。
これまでユニスワップの取引手数料は全額が流動性提供者(LP)に分配されていた。提案ではプロトコルがその一部を徴収し、UNIバーンへ回す設計に変更される。
バーンとは
バーンは株式の自社株買いに類似した仕組みで、流通量減少により残存トークンの相対価値向上を目指す。
Uniswapで発生するスワップ手数料総額は年間27億ドル超(DeFiLlama)に達し、同プロトコルは初めてこの手数料経済の一部をUNIの供給削減と直接連動させるフェーズへ移行する。
創設者のヘイデン・アダムス氏は、これまで実装が見送られてきた背景に米国規制と法務対応コストがあったと説明。規制環境の変化とガバナンス体制の整備によって、今回の提案実行が可能になったとしている。
CoinMarketCapによると、発表後の24時間でUNIは約30%上昇し、一時9ドル台をつけた。

UNI/USD(過去1年推移)出典:CoinMarketCap
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流動性提供者への配慮
なお、LP収益を改善しつつ、MEV(最大抽出可能価値)の一部をプロトコルに内部化しUNIバーンへ回す新機構「Protocol Fee Discount Auction(PFDA)」も導入される。
提案には、Uniswap LabsのUI・Wallet・APIの手数料を0%に引き下げ、プロトコル採用拡大へ完全シフトする方針や、Uniswap Foundationの機能をLabsへ統合し、2026年から年間2,000万UNIをプロトコル成長予算として配分する計画も盛り込まれている。
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