ソラナで障害発生
ソラナのブロックチェーンは日本時間6日18時53分ごろ、稼働が一時停止した。
その後、バリデータのソフトウェアをアップグレードし、同23時57分にブロック生成を再開。今回は約5時間停止していたことになり、根本的な原因をまとめたレポートを完成しだい公開するとしている。
上記の内容は「Solana Status」のXアカウントやインシデントレポートに記載してある。Solana StatusのXアカウントは最初、昨日19時24分にネットワークの調査を行なっていることを伝えた。
ソラナのブロックチェーンはこれまでも処理が遅延したり、停止したりしている。今回は約1年間ぶりに障害が発生した。障害の影響は日本の取引所にも波及している。
現在、SOLのお預入およびご送付の受付を一時停止させていただいております。
— GMOコイン【公式】 (@gmo_coin) February 6, 2024
再開につきましては改めてお知らせいたします。
ご利用いただいているお客さまには大変ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解、ご了承のほどお願い申し上げます。https://t.co/2AsTeWhdKz
関連:ビットコイン23500ドル台まで反発、大規模障害発生のソラナは復旧
先月にはソラナ大手DEXアグリゲーター「Jupiter Exchange」でミームコイン「WEN」の大規模なエアドロップが行われたが、この時はネットワークは安定していた。
関連:Jupiter Exchangeで初の大規模なエアドロップ「$WEN」 価格566%高騰、ソラナネットワーク平常運転
原因について
障害の原因は現在も調査中だが、米資産運用企業VanEckでデジタル資産リサーチ部門のトップを務めるMatthew Sigel氏は、以前のアップグレードにバグがあったとみている。このバグはテストネットで発見されていたが、テストであったため、解決手段は開発されたものの実行はされていないと説明した。
具体的に障害が発生したのは、ソラナでアップグレードを展開したり、プログラムを実行したりする「BPF Loader」という仕組みだと指摘。誰かが手動でバグを発動させ、ネットワークがダウンした可能性があると述べている。
CoinGeckoのデータによるとブロック停止直後、ソラナの価格は1万4,281円から1万3,888円へと約2.7%下落。しかし、その後に上昇へと転じ、本記事執筆時点では1万4,300円台で推移している。
関連:仮想通貨ソラナ(SOL)とは|注目ポイントと今後の将来性