はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン23500ドル台まで反発、大規模障害発生のソラナは復旧

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

24日の米NY株式市場では、ダウは前日比336.99ドル(1.02%)安、ナスダックは195.45ドル(1.69%)安で取引を終えた。

同日発表の個人消費支出(OCE)物価指数が市場予想を上回り、インフレ懸念が強まるとともにFRB(米連邦準備制度)の追加利上げが意識された。

関連:NYダウ・ナスダック反発、米四半期GDPや個人消費支出の改定値発表など|24日金融短観

関連:仮想通貨投資家にもオススメの株式投資、日米の代表的な仮想通貨銘柄「10選」

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比1.66%高の23,600ドルと反発した。

BTC/USD日足

23,800ドル付近のレジスタンスライン(上値抵抗線)では戻り売り圧力が強まることも想定されるが、経済指標発表直後に連動傾向にある米株指数との相関係数は低下しつつある。米SEC(証券取引委員会)が規制を強める中で中国・香港の動向がプラスに働いている可能性も考えられる。

香港証券先物委員会(SFC)は20日、今年6月を目処に仮想通貨取引所へのライセンス要件と個人投資家の仮想通貨取引を認可する草案を公開した。中国が特別行政区と位置付ける香港は、仮想通貨の中心地を目指す構想を掲げており、認可されればチャイナマネー流入も見込まれる。

イーサリアム(ETH)も前日比2.46%高の1643ドルまで回復。前週比で11.7%安と大きく下げていたソラナ(SOL)も前日比1.61%高と反発した。

ソラナは最新バリデータソフトウェアで不具合が発生し、ブロックのファイナライズが大幅遅延。一部バリデータがダウングレード(v1.14→v1.13)を余儀なくされたとされる。

しかし、ダウングレードでは解決に至らず、「再起動」に向けたガバナンス投票などのプロセスが想定よりも長引き混乱を招いた。日本時間15時頃にはトランザクション検証を停止したが、その後復旧した。

この影響でSOLを取り扱う国内取引所GMOコインが、SOLの預入及び送付を一時停止するなどの影響が生じたほか、ソラナ基盤のブロックチェーンゲーム(Move to Earn)であるSTEPNやWalkenで、SOLおよび関連トークンが一時送金不能状態に陥ったとみられる。

今回の障害発生要因としてはクラスターの不安定性が挙げられるが、Solana Statusは詳しい原因は調査中とした。復旧までに時間を要した点については、「それだけ“分散化”が進んだ代償だ」として擁護する声もある。

FTXおよびアラメダ・リサーチの支援を受け、急速にスケールしたソラナに関する大規模障害は昨年も度々発生し、問題視されてきた。その多くは自動プログラム(bot)によるトラフィック急増でネットワーク容量が圧迫されて起きたものとされる。

関連:ソラナ共同創設者が語る、ネットワーク一時停止問題の解決策とは?

破産企業が資産売却へ

オンチェーンデータによれば、昨年7月に破産申請した暗号資産(仮想通貨)取引プラットフォーム「ボイジャー・デジタル」は、米最大手取引所コインベースを通じて保有資産の清算(売却)を行っている。大量送金は今月14日以降に確認された。

Lookonchainのデータリストによれば、2億7600万ドル相当のイーサリアム(ETH)と芝犬トークン(8100万ドル)が最大規模を占める。

Lookonchain

ボイジャーは22年6月に破綻した仮想通貨ヘッジファンド「Three Arrows Capital」に対して融資していた約1000億円の仮想通貨が回収不能(3ACの債務不履行)に陥り、その後破綻した。負債総額は10億ドル〜100億ドルで債権者は10万人以上に及ぶとみられる。

再建計画を進める中、22年12月にはバイナンスUS(米国法人)と10億2200万ドルの資産売買契約を締結、23年4月18日までに資産売却取引を完了する方針を発表した。22年9月に実施された資産売却オークションで落札したものであるが、米SEC(証券取引委員会)は「連邦証券法違反」と難色を示している。

Three Arrows Capital(3AC)の破産手続きを担当する清算会社Teneo社も、清算プロセスの一環で推定20億円相当のNFT(非代替性トークン)の売却に踏み切った。清算対象には高額デジタルアートの「CryptoPunks」(約15億円相当)やBored Ape Yacht Club(BAYC)、Fidenzas、Ringersが含まれる。

関連:スリーアローズ清算企業、推定20億円相当のNFTを売却へ

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/30 火曜日
10:00
2025年の仮想通貨市場を重要ニュースから振り返る
2025年は仮想通貨を支持するドナルド・トランプ氏が米大統領に就任し、相場は米国の動向から大きな影響を受けた。本記事では、ビットコインの最高値更新など1年間の重要ニュースを振り返る。
09:50
仮想通貨投資商品、先週700億円超の純流出 XRP・ソラナは好調維持=CoinShares
仮想通貨投資商品から先週700億円超が流出した。CoinSharesは投資家心理がまだ完全に回復していないと分析した。一方で資産別ではXRPとソラナへの流入は好調だった。
12/29 月曜日
14:23
ビットコインは持続的上昇局面に?4年サイクル論争と機関投資家の影響力
Bitwise CIOマット・ホーガン氏が「ビットコインの4年サイクルは終焉し、持続的上昇局面に入った」と主張した。ハーバード大学など大手機関がBTCを保有し、個人投資家から機関への資産移転が進行。ボラティリティ低下の理由と、「階段を上りエレベーターで降りる」値動きパターンを専門家2人が詳しく解説。
13:35
AIや仮想通貨のショッピング活用進む Z世代が牽引か=Visaレポート
決済大手ビザの調査で、ショッピングにAIツールや仮想通貨を利用する消費者が増加していることが判明。特にZ世代が牽引していた。ステーブルコイン送金への関心も高まっている。
09:44
スベルバンク銀、ロシア初の仮想通貨担保ローン発行
ロシア最大の銀行スベルバンクが同国初の仮想通貨担保ローンを発行した。ビットコインマイニング企業に融資し、デジタル資産担保の仕組みを検証している。
12/28 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、MTGOXハッキング容疑者関連のBTC送金やearnXRPローンチなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン年末相場、値頃感から買い戻し期待も|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコインは方向感に欠け1400万円周辺で推移。26日のオプションカット通過後の動向が注目される。底入れには12月高値9.4万ドルの回復が条件だが、割安感から買い戻されやすいとbitbankアナリストが分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本居住者向けサービス終了発表に高い関心
今週は、大手仮想通貨取引所Bybitの日本居住者向けサービス終了の発表、仮想通貨市場の調整局面、日銀の植田和男総裁の講演に関する記事が関心を集めた。
12/27 土曜日
14:00
ジーキャッシュのシールドプール供給シェアが23%で安定、プライバシー採用が定着
仮想通貨ジーキャッシュのシールドプール供給の市場シェアが2025年初頭の約8%から23%前後で安定している。プライバシー採用指標は依然として安定しておりプライバシー保護取引への持続的な関心を示している。
13:25
金融庁、仮想通貨ETFの導入に向けた税制改正──暗号資産取引の課税見直しと新たな可能性
金融庁が2026年度税制改正の資料を公開した。暗号資産取引を総合課税55%から申告分離課税20%へ変更することに加えて、ETF解禁や繰越控除などについても挙げられた。
11:10
KLab、ビットコインとゴールドを購入開始 「岐路に立つBTC」と分析
東証プライム上場のKLabが25日にビットコインとゴールドの購入を開始。AIを活用した市場分析レポートの不定期発刊も開始した。
10:05
ミームコイン市場は2025年に60%下落、「TRUMP」発行から始まった一年を振り返る
ミームコイン市場は2025年に60%下落した。トランプ氏による独自仮想通貨「TRUMP」発行や、ドージコインETF誕生など変化の激しかった一年を解説する。
09:10
イーサリアム、2026年の主要アップグレードで並列処理とプライバシー機能強化へ
仮想通貨イーサリアムが2026年に2つの大型アップグレードを計画している。Glamsterdamは並列処理とガスリミット拡大で性能向上を、Hegotaはプライバシー保護と検閲耐性の強化を目指す。
07:45
BNBチェーン、Fermiハードフォークを1月14日実施へ 
BNBチェーンが2026年1月14日にFermiハードフォークを実施する。ブロック間隔を750ミリ秒から450ミリ秒に短縮し、時間依存型アプリケーションへの対応を強化する予定だ。
07:00
プーチン大統領「米政府はザポリージャ原発でのマイニングに関心」
プーチン大統領は、ウクライナにあるザポリージャ原子力発電所で仮想通貨のマイニングを行うことに米政府が関心を持っていると述べたことがわかった。今後の和平交渉に注目が集まる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧