「フェイスブックは『影の銀行』を作る恐れがある」米大手銀行が懸念

リブラに対する銀行の懸念
米連邦諮問委員会の議事録から、米国大手銀行もリブラに対して懸念を示していることが分かった。銀行の管理能力にも影響を与えかねないと危惧し、「影の銀行」を作る可能性があると指摘している。

リブラに対する銀行の懸念

米連邦諮問委員会(FAC)が9月に行った会議の議事録から、リブラに対しする懸念を米国の大手銀行も示していることが分かった。

米大手銀行「バンク・オブ・アメリカ」の行員などが所属するFACの本議事録によれば、「フェイスブックは、既存の金融市場の他にデジタルマネーの経済圏を構築する可能性がある。それは『影の銀行』だ」と説明。「ユーザーがリブラを利用すれば、入金の規模が増加し、現金の流動性が減少する。その直接的な手法でローンや投資のサービスにまで事業を拡大するかもしれない」と懸念を示している。

リブラついては、9月16日にスイスのバーセルにある国際決済銀行(BIS)で開催された会議で、リブラの代表者と国際決済銀行の決済・市場インフラ委員会(CPMI)が、金融安定性への影響について議論した。

関連欧州中央銀行理事がステーブルコインのリスクを指摘

9月24日には、フェイスブックの拠点である米国で公聴会が実施され、規制に関する動きが再び高まっている。米証券取引委員会(SEC)のJay Clayton長官は公聴会にて、多くの弁護士を雇用し、専門チームも作ってリブラへの対応を行っていることを明かした。

関連SEC長官が「リブラ専門の対策チーム」存在を明かす

米国の銀行の幹部らは、リブラやそれに類似するステーブルコインに潜むリスクを数多く挙げているという。例えば、銀行における普通預金口座や取引の減少だ。プライバシー保護に基づいて作られた現在の銀行のモデルを脅かす可能性があると指摘している。

また、リブラが発行されることによって、国家の金融政策にも影響を与えかねないとも説明。「国が自国の経済を監視しながら管理を行う能力が削がれる恐れがある」と述べている。

一方で、多くの懸念を示しながらも、ステーブルコインや他の仮想通貨は決済手段として革新的な可能性を秘めているとの記載も議事録で確認できた。今後も規制と技術革新のバランスを探る動きは続くことになりそうだ。

参考資料 : ブルームバーグ

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