はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

トムソン・ロイター、所得税ソフトに米国税庁対応の仮想通貨オーガナイザー導入

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

所得税ソフトに米国税庁書式対応の仮想通貨オーガナイザー導入

仮想通貨投資家にとって、避けて通れない頭痛の種は所得税の申告だろう。

世界で最も活発な仮想通貨取引が行われているアメリカの納税者も例外ではない。

そんな中、情報技術サービス世界大手のトムソン・ロイター社は、この難題を解決するための新たな機能を現行の所得税ソフトに導入すると発表した。

12月19日付のプレスリリースによると、同社が提供している税務会計ソフトウェア「GoSystem Tax RS」の個人向けバージョンに、米内国歳入庁(IRS)が課す、2019年税年度用の新しい申告書式「1040」に対応した業界初の会計ツール、仮想通貨オーガナイザーを導入するという。

このオーガナイザーは、取引所をはじめ、ハードフォーク、購入及び支払いを含む仮想通貨取引に関する全データを入力し、総括できる単独の包括的エントリーポイントの役割を果たすことができるという。

そのため、税務申告を行う際に、このオーガナイザーだけであらゆる取引を確認することが可能になり、適切な情報を、適切な税務申告書類を用いて当局に申告することができるようになるとトムソン・ロイター社は説明する。

しかし、仮想通貨は分散化という特性を持つため、信頼できるデータの収集は複雑さを極めると同時に、適正な税務申告には欠かせない重要な課題となっている。

そのため、トムソン・ロイター社はブロックチェーン資産の会計及び監査を専門とするVerady社と提携を結び、同社の提供するLedgibleを利用して、仮想通貨取引活動を追跡し、総括したレポート作成を行う。 

Ledgibleは、取引所、ウォレット、ブロックチェーン、およびその他の暗号通貨データソース等からの記録を統合する煩雑なプロセスを、簡素化するために特別に構築されたプラットフォームだとのことだ。

Verady社CEOのKell Canty氏は、同社が2014年以来、企業や金融機関にブロックチェーン資産の会計処理サービスを提供しており、その中にはウォレット大手のBitPayの監査に対する支援も含まれていると述べている。 

IRSの課税に対する新たな姿勢

米内国歳入局(IRS)は、10月に5年ぶりとなる仮想通貨の税ガイドラインを発表、40以上のQ&Aによって仮想通貨への課税基準をより明確に打ち出した。

それに先立つ7月には、仮想通貨からの所得に関して申告漏れがあるとみられた10,000人以上の納税者に対し、注意を喚起する書簡を送付、また8月には事実と異なる所得額申告を行ったと思われる仮想通貨投資家に対し、追徴課税額の記載された文書を送っている。

このような経緯からも、IRSは仮想通貨関連の所得に関する納税の義務には、これまで以上に大きな注意を払い、精査とコンプライアンスのレベルを引き上げているように思われる。 実際、前出の申告書類「1040」には、納税者の仮想通貨に関する活動について尋ねる「質問#0」が含まれているという。

トムソン・ロイター社の仮想通貨オーガナイザーは、今年中にローンチする予定だとのことだが、アメリカの納税者にとって、まさにタイムリーな「救いの手」となるかもしれない。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/21 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ビットコインの2026年相場予測やブロックチェーン人気ランキングなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン、流動性低下で来週も不安定な展開か|bitbankアナリスト寄稿
ビットコインの今後の見通しをbitbankアナリストが解説。年末のホリデーシーズンで流動性が低下する中、来週にかけても方向感に欠ける展開が続く可能性。12月の米雇用・物価データが金利見通しの鍵を握る。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|与党税制改正大綱の決定に高い関心
今週は、米SECのポール・アトキンス委員長の講演、ノルウェー政府系ファンドによるメタプラネットのビットコイン戦略に対する支持、政府・与党の2026年度税制改正大綱の決定に関する記事が関心を集めた。
12/20 土曜日
13:22
イオレがビットコイン追加取得、累計保有量101BTC超に
日本上場企業イオレが約1億6640万円分のビットコインを追加取得。ネオクリプトバンク構想の初期トレジャリー運用の一環として実施され、2026年3月期中に120億円から160億円規模の取得を目指している。
11:55
ブラックロックのビットコイン現物ETF、年初来リターンはマイナスも流入額6位入り
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」が年初来のETF流入で6位にランクインした。一方でリターンはマイナスとなっており背景にある投資家心理が注目される。
10:50
メタプラネット、米国預託証券プログラム設立
ビットコイン保有企業メタプラネットがドイツ銀行を預託銀行とする米国預託証券プログラムを設立し、19日より米国店頭市場で取引を開始する。米国投資家の利便性向上と流動性拡大を目指す。
10:33
ビットコイン提唱者ルミス米上院議員が再選不出馬、仮想通貨法案成立に注力へ
仮想通貨推進派として知られるシンシア・ルミス上院議員が2026年の再選不出馬を表明した。任期終了までに包括的な仮想通貨規制法案や税制改革の成立を目指す方針を示している。
10:05
「ビットコイン価格は2035年に2億円に到達」CF Benchmarksが強気予想
CF Benchmarksが2035年の仮想通貨ビットコインの価格を基本シナリオで142万ドルと予想した。ゴールド市場のシェアを獲得することなどを前提とし弱気・強気シナリオも算出している。
09:10
イーサリアム、Glamsterdamの次のアップグレード名は「Hegota」
仮想通貨イーサリアムでGlamsterdamの次に実施されるアップグレードの名称がHegotaに決定。2025年と同様、イーサリアムは2026年に2回アップグレードを行う可能性がある。
08:15
ビットコイン、弱気相場入りか クリプトクアントが需要減速を指摘
クリプトクアントが仮想通貨ビットコインの需要成長鈍化を指摘し、弱気相場への移行を指摘。ETFの純売却や大口保有者の需要縮小、デリバティブ市場のリスク選好低下などが要因として挙げられている。
07:10
コインベース、2026年の税制変更で予測市場がギャンブルより有利になると指摘
コインベースが2026年の見通しレポートで、トランプ大統領が署名したワン・ビッグ・ビューティフル・ビル法により予測市場が従来の賭博より税制面で有利になる可能性があると指摘した。
06:50
アーサー・ヘイズ、FRBの新資金供給策RMPでビットコイン4年サイクル論が終焉と再度主張
著名トレーダーであるアーサー・ヘイズ氏がFRBの準備金管理購入プログラムを分析し、実質的な資金供給(QE)により仮想通貨ビットコインの従来の4年サイクルが崩れたとの見解を示した。ビットコインは2026年に20万ドルに向かうと予測。
06:20
仮想通貨の冬到来か、フィデリティ責任者がビットコインの2026年底値を6.5万ドル付近と予測
フィデリティのグローバルマクロ責任者ジュリアン・ティマー氏がビットコインの強気サイクル終了の可能性を指摘し、2026年の底値を6.5万ドルから7.5万ドルと予測した。機関投資家の参入により従来のサイクル論が変化しているとの見方が広がっている。
05:45
米FRB、仮想通貨企業向け「簡易版マスターアカウント」開設に進展か
米連邦準備制度理事会が仮想通貨関連企業を含む適格機関に決済サービスへの限定的なアクセスを提供する「ペイメントアカウント」案についてパブリックコメントを募集開始。
12/19 金曜日
17:38
税制改正大綱で仮想通貨税制が大きく前進、申告分離課税20%と3年間の繰越控除を明記
政府・与党が2026年度税制改正大綱を決定。暗号資産取引に申告分離課税を導入し、税率は株式と同じ一律20%に。3年間の繰越控除制度も創設される。金商法改正を前提とした条件付きで、2028年施行の見通し。昨年の「検討」から具体化が進み、web3業界の発展に向けた重要な一歩として評価されている。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧