- NEM Meetup JAPAN in 東京で語られたNEM.io財団のcoincheckに関する声明
- 「財団としても今回の事件は非常に残念に思っております。今回の事件があったからといってテクノロジーの方向性は変わりませんしこの騒動に関してNEMのテクノロジーに欠陥があったとは思っていません。」
- NEM.io財団としての今後
- 「注力をして行きたいことはNEMのコミュニティーを守っていくということです。カタパルトの開発、実装に関しましてはもともとのルーティーンよりも早く進んでいます。」
coincheck騒動から2日がたった1月28日、CoinPost編集部はNEM.io財団公式のNEM MeetupJAPAN in 東京に参加してきました。
100人以上の方が集まり、NEM MeetupJAPANスタッフにより行われた大盛況のミートアップでした。
スピーカーのMasaNEMさん(@MY_cryptcurrecy)、 Daoka@OpenApostilleさん(@DaokaTrade) そして、主催者であるザ・ニンヂャさん(@cryptoZZ) やNEM MeetupJAPANの皆さん、NEMの素晴らしさをお伝えいただき誠にありがとうございました。
今後CoinPostからもNEMの正しい情報の配信を続けていけたらと思っております。
NEMミートアップの最後にはNEM.io財団の副代表のジェフ・マクドナルド氏がWeb中継で登場、coincheckのNEM流出に関するコメントも残しました。
NEM.io財団とは?
NEM.io財団とは NEMの普及、教育を促進するために2017年3月に設立された、シンガポールを拠点とした有限責任保証会社です。
財団の唯一の目的は、NEMブロックチェーン技術プラットフォームの導入、教育、普及をすべての業界および機関に国際的規模で行うことです。
IT、起業家精神、ビジネスプロセス、取引、不動産および資産開発、国際的な管理および学界における豊富な経験を蓄積した国際的なネットワークによって支持され、NEMの成長と経済の進歩を可能にするブロックチェーンサービスを責任ある形で提供をすることを使命としている団体です。
NEM.io財団副代表ジェフ氏のcoincheckに対するコメント
財団としても今回の事件は非常に残念に思っております。
coincheckさんだけの問題だけでなくやはり、犯罪者がいたということが一番の問題であると考えています。
coincheckさんともお話をしましたが、これまでのところプロとして正しい形の対応をしているという印象を得ています。
状況としましてはcoincheckさんからのNEM財団の24時間のhotlineへ電話がきました。
その中で状況確認をし、残念ながら現在、引き出されてしまった事後対応は難しい状況にありますが、私たちからもアドバイスをさせていただきました。
NEM.io財団としての今後
注力をして行きたいことはNEMのコミュニティーを守っていくということです。
そしてNEMのテクノロジーウォレットを守ることを一番に考えています。
いくつかオプションがありますのでそれを実行していきます。
信じていただきたいことは、チームとして取り組みを強化し、プロジェクトのメンバーや開発者と現時点で検討を重ねているということです。
現在ではセキュリティーの具体的な対策のコメントは差し控えさせていただきます。
これまでの開発で様々な製品を提供してきたのですが、NEMにてonchainとoffchainとの連携ができるようになったことでさらなる可能性を感じています。
現在皆さんが使えるものは全てエコシステムの中にあり製品として提供できる状態にあります。
今までと同様に我々としては中央集権型ではなく非中央集権として進んでいくことには変わりありません。
NEMの様々なoffchainの技術など分散化されたプラットフォームを使うことで誰でも開発を行うことができます。
今回の事件があったからといってテクノロジーの方向性は変わりませんし、この騒動に関してNEMのテクノロジーに欠陥があったとは思っていません。
NEMはこれまで良い結果を出せたと思っております。
これからも引き続きご利用いただければと思います。
今回の問題はあくまでも法律の問題だと思っており、日本の規制当局、管轄局が対応していくでしょう。
NEMは今後どのように広がっていくのか
大きく成長していきます。今までもどの数値を見ても驚異的な成長といえるでしょう。
カタパルトの開発、実装に関しましてはもともとのルーティーンよりも早く進んでいます。
25ヶ月前から開発を行っており、スマートファンクションが搭載されており、非常に使い易い機能となっています。
NEM上で使いやすく動いてくれるので他のプラットフォームには戻れないと思うくらい素晴らしい機能になっています。
現在、財団としましては74名がフルタイムで働いており、随時開発者の採用を行っています。
あらゆる需要に応えられる組織力を強化しています。
ハーベスティング条件、1万XEM保有が緩くなる可能性
Q. 富の分配という点でハーベスティングサービスがありますが、ハーベスティングの条件で1万XEMが必要となります。
ただし、これが価格高騰などにより困難となる場合が出てきます。
この場合世間一般の人の定義「平等」から離れてしまうかもしれません。
今後減額する予定はありますか?
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実は2015年は1万XEM=10ドルでした。
低いレベルで誰でもが参加できるようにしていましたが価格が上がっていきてハーベスティングに参加できない人がいるのは事実です。
現時点では予定はしていませんが、カタパルト実装後自動化したやり方で対応していく予定です。
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Q.coincheckについて、公式で24時間-48時間以内にタグ付けして追跡するシステムの進捗状況を教えてください。
Rin, MIZUNASHI (JK17)さん(@minarin_) さんが協力されているのですが、どのような協力体制をとっているのでしょうか?
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アカウントのウォッッチング機能がありましたので、タグ付けツールがあったことは幸いです。
これを知りたいと思うかもしれませんが、情報が漏れてしまってハッカーが悪用する可能性があるのでこちらでのお話は控えさせていただきます。
Rinさんは私の部下として仕事をしてくれています。
このハッキングが公になる前にアカウントのウォッチングをして欲しいと私たちが頼み、どのような形で対応できるのか話しました。
現在、彼が使っているトラッキングシステムもこれから更新をかけていきます。
Rinさんは17歳のJKではなく17年自宅警備をしている凄腕ホワイトハッカーさんです。
参考記事はこちらから
Meetup内容
会場では多くのNEMユーザーが集まりかなりの盛り上がりを見せていました。
CoinPost編集部もNEMのコミュニティーがとてもしっかりしているなという印象を受けました。
開発者が自分たちで開発できる環境があり、NEM.io財団はユーザー目線でプロジェクトを進めており今後もこのコミュニティーの力がNEMの市場に良い影響を与えるのであろうと思います。
最後にNEMの商品を紹介させていただきます。
仮想通貨関係のグッズでここまで揃っているのは各通貨の中でもNEMだけでしょう。
今後もどんどんNEMで買える商品が増えてくることと思います。NEMプロジェクトのみならず、NEMコミュニティーにも注目です。