Krakenが見るBTC突破口
老舗仮想通貨(暗号資産)取引所クラーケンが最新の月間レポートで、5月12日頃に半減期を迎えるビットコインの今後(半減期後も)について、重要な突破口を解説した。
レポートが取り上げた重要ポイントはこちら。
- ビットコインのハッシュレート
- 新型コロナ(COVID-19)
クラーケンのアナリストは、ビットコイン(BTC)のハッシュレート(採掘速度)が続伸し、新型コロナの感染者数が低下していけば、ビットコインの価格は続伸し得ると見ている。
ハッシュレートはビットコインの価格水準に追随、過去最高値に接近しているものの、半減期後は報酬の半減に伴い弱小マイナーが撤退する可能性が高いとされており、需給関係およびネットワークの堅牢性にも強く影響するハッシュレート推移は大きな注目ポイントだ。
ハッシュレートは、3月に金融市場全体で歴史的暴落を引き起こしたコロナ・ショックの影響が取り沙汰され、年初来最低値をつけた4月6日より大幅に回復。クラーケンは「マイナーは相場の上昇とともに、再びマシンを稼働させる傾向がある」と指摘した。
クラーケンでは、新型コロナに対する市場不安も緩和傾向にあると指摘。半減期後も、BTCハッシュレートと新型コロナという二大要素は注目するべきと強調している。
トレンドライン突破
クラーケンはレポートで、上記の2大要素に関わるビットコインの長期的トレンドラインについても説明を行なった。
3月のコロナショックによる暴落以来、ビットコインの週足は7連続陽線に。市場参加者は、1万ドルの心理的節目へのリトライを予測している。
ハッシュレートの上昇と、世界的な新型コロナに関する緊張緩和が続くようであれば、ビットコインが10,500ドルまで高騰する公算は高く、2018年以来2年以上続くマクロダウントレンドを抜け出せるかもしれない。
2017年末のATH以来の巨大な三角保ち合いが数年単位で収束する中、1万ドル突破を一つの糸口とした。
クラーケンレポート公開後の相場動向では、約2ヶ月半ぶりに1万ドルに到達している。
参考:Kraken
CoinPost半減期特集
ビットコイン、半減期でも「高騰が期待できない理由」 | 仮想通貨市場に大きな影響を及ぼす「半減期」とは、過去の事例から独自考察 |
仮想通貨市場急落、BCH・BSVのハッシュレート激減が影響 | 半減期後のビットコインSV、SBI Cryptoが採掘シェア急拡大 |
ライトコインの半減期がマイニング業者に与える影響 | BTC半減期後、マイナーは耐えれるか?日間収益を試算 |