はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨暴落でBitMEX巨額のロスカット、ピーターブラントはビットコインと株投資から撤退

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン動向

4日の暗号資産(仮想通貨)市場は、大荒れ模様。

ビットコイン(BTC)価格は、前日比-10.6%の108.6万円(10200ドル)に。BitMEXで一時1万ドルを割り込み、9920ドルを付けた。

直近で複数回反発し、上昇トレンド継続の防衛ラインと見られていた「11100ドル」の下値支持線を割り込んだことで投げが加速した格好だ。1万ドルラインで反発しているものの、テクニカル上では、12,000ドルを目先天井とした短期の下落トレンドに転じたおそれがある。

BitMEXでは、18,000BTC(約200億円)のロングポジションがロスカットされた。

bullbearanalyzer

一方、大量ロスカットでホルダーが入れ替わり上値が重くなったとの見方もできる。過去の上昇相場同様、上位足では調整の範疇であるとの見立てがあるほか、BitMEXのファンディングレートがマイナスに振れたほか、BTC情報アラート(@btc_status)でも短期的な急落から売られすぎ水準にあることが見てとれる。

DeFiバブルに黄信号

今年6月以降に急騰、イーサリアム(ETH)価格へ追い風を吹かして来た分散型金融(DeFi)市場にイエローシグナルが点灯した。

トランザクション手数料であるガス代高騰やトランザクション詰まりの悪影響も相場の重しになっていたものとみられ、Chainlink、UMA、Aave、SushiSwapは、ピーク時から17%〜35%急落。yearn.financeトークンも3%減となっており、投機筋の資金抜けも警戒される。

Simon Dedic(@scoinaldo)は、ガス代の高騰とトランザクション詰まりを指摘した上、「イーサリアムの状況は逼迫している」と言及。「大型アップデートETH2.0が早急にこない限り、その行く末に悲観的にならざるを得ない」とした。

米株市場に警戒感

今回のビットコイン急落には、ドルの買い戻し(ドルインデックス上昇・ゴールド下落)の影響や金余り相場でリスクオンを鮮明にしていた米株式市場の下落も背景にある。

雇用不安が高まる中、ダウ平均が2.78%、ナスダックは4.9%と大幅下落した。

Appleが前日比8%安で時価総額1,800億ドル減少したほか、テスラが9%下落、Zoomが10%下落するなど、コロナ禍で市場を牽引して来たハイテク株を中心に利益確定売りが膨らんだ。

本日夜の米雇用統計前に警戒感が広がったほか、株価偏重政策を重視するトランプ大統領の落選リスクなど波乱要因を含む米大統領選が近いことも相場の重しとなっている。

今年3月のコロナショックでは、米ダウの暴落を震源地として、ビットコイン市場も大きく売られる展開も多く見られた。

ピーター・ブラントが一時撤退

著名投資家ピーター・ブラント(@PeterLBrandt)が、ビットコインと株式の保有資産を売却し、米ドル保有に転じたことがわかった。

9月4日までに、ほぼすべてのポートフォリオ(株式、外国為替、BTC)をクローズし、法定通貨の米ドルに資金を戻したという。

ブラント氏は、17年の仮想通貨バブル時に18年のビットコイン暴落を的中、18年のBTC高騰局面もさせた大物トレーダーで、「パラボリック的(放物線を描くような)上昇を見せる金融資産は、ビットコイン以外考えられない」などとこれまでも強気の見解を示し、最終的には5万ドル(約530万円)に達するとの予想を展開していた。

今年7月の上昇局面では、ターゲット価格に向けた分岐点として、17年の過去最高値を起点としたシンメトリカル・トライアングルを挙げ、3年間続いたダウントレンドのターニングポイントになるとし、これも的中させていた。

同氏は8月27日、ビットコイン(BTC)が中央銀行の支援なしに「世界的に認められた通貨単位」になることができるかどうかについて、議論を投げかけた。

Twitetr投票では、15,578票が集まり、内47%が支持。一方で、35.4%が否定し、17.6%が「わからない」と回答している。

米国連邦準備制度がインフレに対してより柔軟なスタンスを示したことで、世界準備通貨としての米ドルの将来の不確実性が一層高まっていたことが背景にある。

なお、ビットコイン関連では、採掘を行うマイナーから取引所へ送られる多額のBTC送金も確認されている。

仮想通貨データのモニタリングと分析を行うCryptoQuantは3日、急落前にBTCの大口入金があったことを報告した。詳細は以下のCoinPost関連ページで解説している。

出典:CryptoQuant

関連:仮想通貨市場、ビットコイン続落 アルト銘柄も利確売り優勢に

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/15 土曜日
07:45
バイナンス、ブラックロックのトークン化ファンド「BUIDL」を取引担保として受け入れ
仮想通貨取引所バイナンスがブラックロックの「BUIDL」を取引所外担保として統合した。BUIDLはBNBチェーンで新シェアクラスも立ち上げる。
06:50
ビットマイン、45億円相当のイーサリアムを追加購入 新CEOにHSBC元幹部を任命
ビットマインが3000万ドル相当の仮想通貨イーサリアムを追加購入した。同社は新CEOにHSBCアジアTMT投資銀行部門の元責任者を任命した。
06:25
ビットコイン長期保有者が1カ月で12兆円相当BTCを売却、初期投資家も2400BTCを取引所へ送金
ビットコインの長期保有者が過去1カ月で約81万5,000BTCを売却し、2024年1月以来の高水準となった。初期保有者のオーウェン・ガンデン氏も2400BTC以上を売却している。
05:50
ストラテジーのセイラー会長、6900億円相当のビットコイン売却の噂を否定
ストラテジーのマイケル・セイラー会長が47000BTCの売却憶測を否定した。オンチェーン上の動きは保管業者の入れ替えによるもので、実際に購入ペースを加速させていると説明。
11/14 金曜日
21:20
CourtYard(コートヤード)でトレカをNFT化|使い方を初心者向けに徹底解説
トレーディングカードをNFT化して取引できるCourtYard(コートヤード)の使い方を解説。アカウント開設からPolygon上での取引方法、ガス代準備、リスクまで初心者向けに図解で詳しく紹介します。
21:00
ビットコインウォレットのおすすめは?種類・選び方・アドレス作成手順まで解説
ビットコインウォレットの種類や違い、安全な選び方を徹底解説。ハードウェア・ソフトウェアの比較からアドレス作成、セキュリティ対策まで初心者にもわかりやすく紹介します。
17:19
米ビットコイン現物ETF、過去2番目の規模の純流出 リスクオフが加速
11月13日、ビットコイン現物ETFは8.7億ドル(約1,340億円)の純流出を記録し、過去2番目の規模に。イーサリアムETFも3日連続で流出。FRB当局者の慎重発言を受け、仮想通貨と米国株が同時に下落。専門家は健全な調整との見方も。
16:46
Aptos Labs CBOが語る日本戦略|独占インタビュー
Aptos Labs CBO Solomon Tesfaye氏独占インタビュー。日本の大手金融機関との協議、ステーブルコインUSD1の展開、グローバル戦略を語る。
16:32
ビットコインのみ投資へ 欧州初のルクセンブルク国家ファンドがETF経由で1%配分
ルクセンブルク財務相が、国家ファンドFSILが他の仮想通貨ではなくビットコインのみに1%配分したことを明言。欧州初の国家レベルでのビットコイン投資となる。
15:06
ヴィタリック、分散化の原則を強化する「トラストレス宣言」を発表 中央集権化に警鐘
イーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏らが「トラストレス宣言」を発表。検証可能性や検閲耐性など6つの核心要件を定義し、利便性優先による中央集権化リスクに警鐘を鳴らした。トラストレスこそがイーサリアムの本質であり、信頼できる中立性を達成する唯一の方法だと強調している。
15:06
JPYC、米サークル社オンチェーンFX網のパートナー通貨に採択
JPYCが米CircleのオンチェーンFX網「StableFX」で日本円パートナーに採択。USDCとの即時交換に対応し、国際送金・決済インフラで円建てステーブルコインの役割が拡大する見通し。
13:35
日本円ステーブルコインJPYC、発行額2億円突破
JPYC株式会社は、日本円建ステーブルコイン「JPYC」の累計発行額が2億円を突破したと発表。正式発行から約18日間での達成。保有者数は約3.1万人に達し、JPYC EXの口座開設数も6,000件に到達した。
11:57
「ビットコイン、株高に反応鈍く下落時は増幅」Wintermuteが非対称性を指摘
Wintermuteの最新レポートによると、ビットコインはナスダック指数と0.8の高相関を維持するも、株高局面で反応が鈍く下落時のみ敏感に連動。この負のスキューは2022年以来最高水準で、通常は市場底値圏で見られるパターン。資金の株式市場シフトと流動性低下が背景に。
11:49
大手銀BNYメロン、ステーブルコイン準備金のためのMMFを立ち上げ
大手銀BNYメロンがステーブルコイン発行者向けのマネー・マーケット・ファンド「BSRXX」立ち上げを発表。ジーニアス法対応の準備金ファンドとなる。
11:04
21シェアーズ、仮想通貨指数ETF2本を米国上場 投資会社法適用は米国初
21シェアーズが投資会社法(1940年法)準拠の仮想通貨インデックスETF2本を米国で上場。TTOPとTXBCは、ビットコイン、イーサリアム、ソラナなど主要デジタル資産への分散投資を提供。機関投資家向け「ゴールドスタンダード」のETF構造を採用。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧