CoinPostで今最も読まれています

Satoshi's Vision : Roger Ver氏のプレゼンレポート

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Ver氏、『Bitcoin CashこそBitcoin』
Bitcoin Jesusと呼ばれるRoger Ver氏は、『本来の目的』を失ってしまったBitcoinをBitcoin Coreと呼び、Bitcoin本来の目的を受け継いだBitcoin CashをBitcoinと呼びます。

3月23~25日に開催されているSatoshi’s VisionというBitcoin Cashカンファレンスについて

今記事は3月24日Satoshi’s VisionのカンファレンスにてRoger Ver氏が発表した内容をまとめたレポートです。

3月24日に開催されたSatoshi’s Visioinに、CoinPost編集部も参加致しました。

Bitcoin Cashカンファレンスでありプレゼンテーションは全て英語で行われるため、参加者の多くはBitcoin Cashを支持している外国の方が殆どでした。

以下にRoger Ver氏の発表内容をご紹介致します。

Ver氏の発表について

『Bitcoin Jesus』と呼ばれるRoger Ver氏は、2011年初旬にBitcoinの存在を知り、中央集権なしで個人間で安く安全に送金できる点に魅了されました。

それ以降Bitcoinを強く支持していますが、最近ではBitcoinではなくBitcoin Cashを支持しています。

Core Developer集団にBitcoinを乗っ取られその『本来の目的』を失ってしまったとするBitcoinをVer氏は、Bitcoin Coreと呼び、Bitcoin本来の目的を受け継いだBitcoin Cashを『Bitcoin』と呼びます。

Ver氏はまず、Coinbase社CEO Brian Armstrong氏の言葉を引用し、プレゼンテーションしました。

『Digital currency may be the most effective way the world has ever seen to increase economic freedom. If this happens, the implications are profound. It could lift many countries out of poverty, improve the lives of billions of people, and accelerate the pace of innovation in the world.

デジタル通貨は世界の経済的自由を増大させる最も効果的な方法であるかもしれません。これが本当ならば、これが意味することは素晴らしいです。様々な国を貧困から脱出させ、数億人の生活を改善し、世界のイノベーションを加速することができるかもしれません』

Ver氏は自らを自由意志主義者であり、経済自由発展のために仮想通貨は必須だと述べます。

Ver氏は統計学、グラフ、写真を活用し、国が経済的自由になれば、

  • 輸出入の自由
  • 通貨の安定
  • 起業の容易
  • 信頼性に欠けるトランザクション
  • 国民一人当たりの所得
  • 読解記述力(リテラシー)
  • 平均余命

など向上できる利点を挙げました。

一例としてより経済的自由である香港とそうでないキューバの1950年からの発展を比較した写真を提示しました。

経済的自由であればあるほど、都市開発が進んでいることを強調していました。

そしてBitcoinは経済的自由に大きな影響を与えると主張します。

しかしCore Developer集団がBitcoinに人為的な1MBサイズの制限を付けたことにより、Bitcoinに固有する様々な利点が失われたと異論します。

Bitcoin Core(我々が言うビットコイン)は人為的に加えられた1MBの制限により、

  • 高手数料
  • プライバシー低下
  • 認証遅延
  • 信頼性に欠けるトランザクション

などの懸念が増えたと述べます。

それに加えて、ブロックサイズリミットはビットコインの採用を妨げ、その影響でアルトコインの時価総額が増大しビットコイン採用が遅れていると主張します。

以上を踏まえて、ビットコインが本来の『安全で、信頼でき、迅速で低コストな送金が可能な通貨』という目的は薄れ、今では価値保蔵目的だけとして使われていると反論します。

これはVer氏がBitcoinを反対し、Bitcoin Cashを支持している大きな理由です。

最後に、『Bitcoin Cash is Bitcoin!(ビットコインキャッシュこそビットコインだ)』と述べ、観客からの大きな拍手と共にプレゼンテーションを終えました。

まとめ

Satoshi’s Visionは英語のみのBitcoin Cashカンファレンスだけあり、外国からのBitcoin Cash支援者が大多数を占める会でした。

Roger Ver氏から市場に影響するような大きな発表はなく、Bitcoin Cashコミュニティと交流しお互いの知識を深め合うためのカンファレンスといった印象が受けられました。

また、CoinPostではRoger Ver氏に独占インタビューを実施致しました。

内容は近日公開予定ですので、もうしばらくお待ち下さい。

注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
09/22 金曜日
11:00
チューリンガムの親会社クシム、Zaif親会社と経営統合へ
Web3企業チューリンガムの親会社クシムは、カイカエクスチェンジホールディングスと経営統合することを取締役会で決議したと発表した。仮想通貨取引所Zaifの運営企業も連結対象となる予定。
08:45
バイナンス、ETHのガス代を1日で計1億円相当支払い
仮想通貨取引所バイナンスは21日に、イーサリアムのガス代を1日で合計1.2億円相当も支払ったことがわかった。バイナンスの担当者が経緯を説明している。
08:10
恐怖指数上昇 米国株続落、本日は日銀政策決定会合|22日金融短観
本日米NYダウは続落。ナスダックとS&P500は6月以来の安値となった。昨日のFOMC会合では市場の予測通りに金利据え置きが発表されたが、年内1回の追加利上げの可能性が示唆された余波を受けた形だ。
05:52
欧州MiCA法施行に向けてバイナンスのステーブルコイン対応は|22日朝の重要速報まとめ
仮想通貨取引所バイナンスは来年6月までに欧州市場でステーブルコインの上場廃止を検討しているか。CZ氏は報道を否定した。
09/21 木曜日
18:00
仮想通貨擬人化BCG「コインムスメ」がSTEPN運営と提携、GMTアイドル「ジェムティ」誕生
ブロックチェーンゲーム「コインムスメ」は、STEPN運営Find Satoshi Labとの提携により誕生した「ジェムティ(GMT)」のデザインを公開した。限定NFT200枚を抽選でプレゼントする企画も行われる。
16:56
コナミ初のweb3プロジェクト「ZIRCON」、東京ゲームショウで発表
コナミがweb3進出 国内ゲーム大手企業のコナミデジタルエンタテインメントは21日、「東京ゲームショウ2023(TGS2023)」のステージにおいて、ブロックチェーン技術を活用…
15:42
マウントゴックス弁済期限、2024年10月まで延長
2014年に経営破綻した仮想通貨取引所、マウントゴックスの債権者へのビットコインや現金による弁済の期限が、1年延長されることが確認された。弁済先情報が提供されている債権者に関しては、年内に弁済を開始する可能性もあるとしている。
14:44
「ゲソてん byGMO」ブロックチェーンゲームを統合へ
GMOメディア株式会社は、ゲーム特化型ブロックチェーン「Oasys」のレイヤー2であり、ゲームプラットフォームとして機能する「GESOTEN Verse(仮)」の開発を発表。従来のWeb2ゲームポータル「ゲソてん byGMO」とユーザー基盤を連携する。
14:26
米大統領選出馬のラマスワミ氏、新たな「仮想通貨政策の枠組み」を提案予定
米国大統領選の共和党候補ビベック・ラマスワミ氏は20日、仮想通貨リサーチ企業Messari主催のカンフェレンスに登壇し、感謝祭(11月23日)までに「包括的な仮想通貨政策の枠組み」をリリースすると発表。さらに現在の仮想通貨規制の状況を強く批判した。
14:00
CBDCによる監視社会に反対する法案、米下院金融委員会で承認
米下院金融委員会は、米国のCBDCデジタルドルが国民監視に使用されることを阻止する法案を承認した。この先、下院での審議に移る予定だ。
13:05
「IMX」国内初上場、コインチェックが3銘柄新規取り扱い
仮想通貨取引所Coincheckは、IMX(国内初)を含む3銘柄の新規上場を発表した。
12:28
アスター(ASTR)、韓国bithumbに新規上場
アスターネットワークのネイティブトークンであるASTRは韓国大手仮想通貨取引所bithumbに新規上場した。韓国の初上場だ。
11:12
Taurus、資産トークン化サービス拡張
スイスのフィンテック企業Taurusは、デジタル資産の保管とトークン化サービスを拡張し、許可型ブロックチェーンへのサポートを始めることを明らかにした。Hyperledger BESUやQuorumがサポートされ、イーサリアム等パブリックチェーンとの相互運用性も強化する。
10:55
米ウォルマートのメタバース体験、現実ショッピングと融合へ
米小売大手ウォルマートは現実世界とメタバースでのショッピング体験を結び付ける方法を探っている。ヒップホップをテーマとする仮想世界も構築した。
10:27
国内オプテージ、Web3ノード・ホスティングをトライアル提供
関西電力グループの情報通信企業オプテージがWeb3推進に向けて、金融機関向けのステーキングノードホスティングトライアルを開始した。オプテージはイーサリアムのステーキングノード構築と運用を提供し、金融機関は仮想通貨を所有せずにステーキングをテストできる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
重要指標
一覧
新着指標
一覧